2019ラクロスリーグのシーズンがやってきた② 慶應対明治

ラクロス学生リーグが開幕し、令和元年のRanRun女子ラクロスリーグ戦取材もスタートした。
第32回関東学生ラクロスリーグ女子1部Bブロック立教大学VS早稲田大学戦、1部Aブロック慶応義塾大学VS明治大学戦が2019年8月31日、駒沢オリンピック総合運動場第二球技場(東京都)で開催。
ラクロス初観戦のインターン生から観た女子ラクロスを紹介する。
この日の取材2試合目は慶応義塾大学VS明治大学。
慶應はラクロスを日本に持ってきたと言われる歴史があり、女子部もまた日本女子ラクロスの文化を作ってきたという自負から「Pioneer’s Pride」を掲げる。
部員の半数はラクロス経験者、2017年には日本一に輝いている。
対する明治は、ほとんどの部員が大学からラクロスを始めており、経験者がほとんどいない状態で1から作り上げたチームだ。
しかし、2014年、2015年と日本一を連覇し、2016年は準優勝という実績を積み上げてきた実力チームである。
両者にとって、令和最初の日本一を獲るには落とすことのできない大事な一戦だ。
選手の名前がコールされ、それぞれがパフォーマンスをしてフィールドに入っていく。
この時はまだ選手達の表情も和やかだ。
12:20 ドロー
会場内の空気が張り詰める。
試合の流れを作ることが、勝利を掴むうえでとても重要になる。
この最初のドローがそのファーストステップなのだ。
そして先制点を挙げたチームが流れを作ることになる。
試合開始4分、明治のシュートが決まり先制点を挙げた。
さらに4分後、明治が2点目を決め一気に流れを作る。
明治#7リョウ選手のナイスアシストが光る。
続く第2Qは開始6分後、慶應のフリーシュートが決まり1-2。
慶應は、素早い動きで、選手達が四方に広がりながらも見えない糸に繋がれているかのようにパスを回していく。
フィールド内を縦横無尽に駆け回る姿は圧巻だ。
しかし、勢い余ってファウルを取られる場面も多かった。
第2Q開始12分、明治がシュートを決める。
さらに2分後、明治のフリーシュートが決まり1-4と明治が3点リード。
ハーフタイムでは両チームのチアが会場を盛り上げる。
第3Q開始2分、明治の得点で1-5
明治の流れは止まることなく、さらに2点追加で1-7
第4Qも明治が得点し、1-8で明治が圧勝した。
明治の流れに飲まれながらも、最後まで諦めずに食らいついていく慶應選手達の姿勢にも拍手を贈りたい。
その姿はまるで獅子のように凛々しく見えた。
明治の圧勝に終わった試合だったが、両チームの熱い魂のぶつかり合いを間近で観ることができ、数字だけでは表せないラクロスの深さを知ることができた。
ファアイナル4、そして全日本大会決勝と駒を進め、その勇姿を他のブロックに見せつけ、勝利を勝ち取って欲しいと心から願っている。
取材 昭和女子大学3年 中嶋香子