馬と人の絆 馬術大会を観戦

全日本学生馬術大会が10月30日~11月4日、馬事公苑(東京都世田谷区)でおこなわれました。
10月30日・11月1日は第65回 全日本学生賞典障害馬術競技大会、11月2・ 3日は第58回 全日本学生賞典馬場馬術競技大会、11月3・4日は第58回 全日本学生賞典総合馬術競技大会というスケジュールが組まれており、31日の障害馬術競技を観戦してきました。
競技の間、会場にはゆったりとした音楽が流れていました。
ゆったりといってもクラシックなどではなく、私でも知っているようなJ-POPなどの曲だったので、少し不思議な感じがしました。
出場者には女子選手もいました。
各選手の走行がスタートすると、選手名や乗馬歴などプロフィールを紹介するアナウンスが入ります。
また、騎乗している馬名やその馬の好きなところも紹介され、他のスポーツとは少し違った雰囲気です。
障害馬術競技は、設置された様々な高さや色、形の障害物を決められた順にこなしていくもので、ミスなく早くゴールすることが求められます。
障害物の落下が減点となる「標準競技」、減点の点数をタイムに換算する「スピード&ハンディネス」が基本的なルールとなっており、「標準競技」の場合は減点が少ない馬が勝ち、「スピード&ハンディネス」の場合は、ゴールまでの減点分のタイムを足した走行タイムが速かった馬と選手が勝ちというルールが基本になります。
各選手の競技が終わるとすぐに点数をアナウンスしていました。
静寂の中で行われているのかと思いきや、ところどころで声援も聞こえます。選手の中にも、障害物を越える時に大声を発する選手もいます。
レース後は、部員みんなで競技を終えた馬のケアなどに忙しそうでした。そんな中、大学の馬術部の方にお話を伺いました。
応援に来ていた宮崎大学の社会人OGは大学生活の4年間を振り返り、乗馬の魅力について「馬とコミュニケーションをとることで、馬と一心同体になって競技をすること。
家族のような存在の馬と一緒に挑戦できることが魅力」と語りました。
馬は騎乗者の気持ちを感じ取るので、自分が自信の無い時は馬も落ち込んでしまうし、逆に張り切っている時は一緒になって頑張ってくれるそうです。
生き物と心を通わせ、一緒になって競技をしていく馬術。選手と馬の信頼関係がそのまま試合に影響するという点が、他のスポーツとは違うところではないでしょうか。
馬と人の絆を感じるスポーツでした。
チームRanRun 昭和 MK
(2015.11.14FB掲載)