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第5回日本学生フロアボール選手権大会レポート

第5回日本学生フロアボール選手権大会レポート
Topics! 2016/01/27

 

「全国に普及し、世界で戦える選手の育成を後押ししたい」
大会を主催する日本フロアボール連盟スタッフの言葉だ。
第5回日本学生フロアボール選手権大会が2015年12月19・20日、駿河台大学(埼玉県飯能市)体育館で開催された。出場は、男子6大学・女子5大学の総勢192名。
女子の中には、12月12日までフィンランド・タンペレにて開催されていた「2015女子世界フロアボール選手権大会」に出場した選手もいた。
結果は、国士舘大学が男女アベック優勝。

 

第5回日本学生フロアボール選手権大会

 

【フロアボールとは】
フロアボールという競技をご存知だろうか。
フロアボールの発祥は1970年代前半のスウェーデンで、日本では1983年に協会が設立され、30年以上の歴史を持つ。
1チーム6名で構成され、カーボン製のスティックを駆使し、26個の穴の開いたプラスチック製のボールを互いのゴールに入れて得点を競う室内競技だ。

フロアボールとは

 

通常はスティックでボールをコントロールするが、手と頭以外は身体のどこを使ってもよいため、足を使ってボールを受けたり、パスを出したりできる。
サッカー経験者が在籍するチームでは、その経験を活かした妙技を披露する選手もいるという。

女子の第一試合 国士舘大学対東北大学の選手が、ウォーミングアップを始めた。
試合が始まっているかのような勢いで、シュート練習やダッシュを行っている。円陣を組み、雄叫びを上げ、チーム一丸となって戦う姿勢が整っていった。

 

円陣を組むフロアボールチーム

 

【スピード感・迫力】
フロアボールの試合開始は「フェイスオフ」と呼ばれ、センターラインをはさんで、各チームの代表者1名が自陣を背に対峙し、センター・スポットと呼ばれる位置から競技を開始する。
試合開始の合図が響いた瞬間、目にも留まらぬ速さでボールがはじき出された。どちらのチームがボールを掌握したのか皆目見当がつかなかった。ボディコンタクトも想像以上に激しい。凄まじい勢いで動くボールを奪いに行くため、自然と深く入った際には身体も接触する。解説してくれた運営スタッフが「国際試合や、男子はもっと速いですよ。女子でも欧米の選手は身体も大きいですしね」と教えてくれた。

 

フロアボールのスピード感・迫力

 

「あの娘が直前まで代表に行っていた選手です」
視線を向けると、センターと自陣側ゴールの中間辺りに、ただ一人、身体を左右にゆっくりと揺らしながら低く構える選手が居た。国士舘大学の後藤由衣選手だ。
ポジションはフォワードだが、自陣を守る「ディフェンス」のようなところにいる。
と次の瞬間、後藤選手が凄い勢いで走り出した。空いたスペースにふわりとボールが宙を舞う。あっという間だった。自陣後方から敵陣に駆け上がりルーズボールを奪うと、ドリブル→パス→ドリブルと縦横無尽に動き周る。直後に、国士舘大は先制のゴールを奪った。
後藤選手ならではの攻撃スタイル。「練習量も多い努力家ですが、やはり身体能力が高い。今の動きは力の4割も出していないと思いますよ」

 

【チームワーク】
フロアボールは、コート内の人数が6人であればその間の選手交代は何度でも自由に行う事ができる。交代の際に試合が止まる事は無い。動きの中でタイミングを図り、選手が交代していく。
試合は1ピリオド20分間で、第3ピリオドまで行われるのが通常だが、今大会は、1ピリオドを15分と通常よりも5分短いルールで実施。走るスピード、パスの速さ、切り替えに要する体幹のバランス、激しいボディコンタクトと、選手の体力の消耗は非常に大きい。
選手交代のタイミングや、それに伴う選手層の厚さも、勝利を目指す上では重要な戦略の一つだ。出場チームのほとんどが、20名前後の選手登録をしている。「交代する選手間の相性もありますしね」とはスタッフの言葉。相性の良い数人をセットで一度に交代させるのがセオリーだそうだ。

 

チームワーク

 

だが、女子の第二試合に出場した駿河台大学チームは違った。スターティングメンバーがコートに陣取ると、どう見てもベンチに選手と思われる人は一人しかいなかった。駿河台大学の登録メンバーは7名。対する山形大学は17名の選手登録。駿河台大学はフロアボールが大学で広まり始めた初期の頃から参加しているそうで、毎年在籍する人数はさほど多く無い。男子チームの登録数も13名と、参加校で最少の人数だ。

結果は、3-0で駿河台大の勝利。頻繁な交代はなく、ほとんどの選手がフル出場をしていた。各ポジションの選手が自分の役割の範囲で動き、スタミナの消費を最小限に抑えようという動きに見えた。「少人数での戦い方を知っている。駿河台大は優勝候補なんですよ」とスタッフ。

 

駿河台大は優勝候補なんですよ

 

パスワーク、ドリブルの距離、ポジショニングなど、ムダの無い動き。際立っていたのがディフェンス。
試合全体を通して、必死で守り抜くと云うより、点を取られない自信のような雰囲気が駿河台大にはあった。「彼女達は日頃から自分達の戦い方を知っている」
チームワークに裏打ちされた自負が、彼女達の大きな武器なのだ。

 

【フロアボールの現状】
参加している選手のほとんどが、フロアボールを始めたばかりだそうで、国内のフロアボール人口はまだまだ少ない。地域的にも関東、東北以外にはチームが無いのが現状だ。
「もっともっとフロアボールを普及して、現役の選手達への環境整備、世界で戦える選手の育成を連盟としても後押しして行きたい」と連盟スタッフは語る。

 

【日本フロアボール選手権大会2016】
クラブチームも含めた真の日本一を競う大会が、1月31日、2月21日、2月28日、3月6日(何れも日曜日)に開催される。大学生チームは、国士舘大学、駿河台大学が参加する。

 

日本フロアボール選手権大会2016

 

☆日本フロアボール連盟公式ウェブサイト
http://www.floorball.jp/

☆第5回日本学生フロアボール選手権大会紹介ページ
http://www.floorball.jp/floor_tournament/detail.html?id=79

☆第5回日本学生フロアボール選手権大会日程・トーナメント・結果詳細
http://www.floorball.jp/files/cms/20151220_RESULT_GAKUSEI.pdf
http://www.floorball.jp/files/cms/20151220_TORNAMENT_GAKUSEI.pdf

☆日本フロアボール選手権大会2016 大会紹介ページ
http://www.floorball.jp/floor_tournament/detail.html?id=94