第65回お花見レガッタ観戦レポート ボート女子水上の闘い

東京都ボート協会主催の第65回お花見レガッタが2016年3月26・27日、戸田ボートコース(埼玉県戸田市)にて開催されました。決勝戦と順位決定戦が行われた27日に、観戦してきました。少し肌寒くはありましたが、桜もほころび始めた沿道からは、熱い声援が飛び交っていました。
<女子シングルスカル>
朝8時10分、女子シングルスカルの順位決定戦からスタートしました。2000メートルの距離を1人で漕ぐシングルスカルは、技術や体力に加えメンタルの強さが要求される競技です。「あと200だぞ!頑張れ!」ゴール200メートル手前地点で、仲間からの激が飛んでいました。ゴール地点から全力を出し切った選手の「アーッ!!」という雄たけびのような声が聞こえていました。
夕方実施された決勝戦を制したのは、高橋かほ選手(日本体育大学)でした。圧倒的な強さで他の選手をぐいぐい引き離していきました。
女子シングルスカルの結果は、第1位 高橋かほ選手(日本体育大学)、第2位 大門千紗選手(日田林高校)、第3位 亀井恵利沙選手(中央大学)でした。
<女子ダブルスカル>
2人で漕ぐダブルスカルの順位決定戦がスタートしたのは、午前10時過ぎ。小さな女の子を連れた女性が、「共立ッ!しっかりッ!!」と喝を入れながらボートに伴走していました。
女性は指導担当の先生だったのか、ピリッとした空気にボートのスピードも上がっていきました。
女子ダブルスカルの結果は、第1位 東北大学A、第2位トヨタ自動車、第3位筑波大学Bでした。
<女子舵手つきクォドルプル>
漕手4人と舵手1人の計5人による競技です。よく見ると、舵手が漕手と向き合って声をかけている艇と、舵手が漕手に背を向けて顔だけ出している艇があります。後者は舵手がヘッドセットをつけていて、声だけで指示を出しています。下の写真をみると、5レーンの艇が後者、6レーンの艇が前者になります。
女子舵手つきクォドルプルの結果は、第1位 明治安田生命、第2位 法政大学A、第3位 日本体育大学でした。
艇の幅は驚くほど狭く、どうやって乗り込むのかと思っていたところ、中央大学チームに遭遇しました。乗り込む時から声掛けをしています。こちらは真にチームワークが要求される競技です。
艇に乗ってから、スタート地点までそれぞれが漕いでいくので、レース前の選手たちの様子を見ることができます。スタート地点まで約2000メートルの距離を、他の艇とぶつからないように進んでいきます。
ちょうど、以前に取材させていただいた一橋大学端艇部の立本明莉さんのチームが、決勝戦に向け通っていきました。
(立本さんの記事はこちら→https://ranrun.jp/people/manager-01)
声援を送りながら自転車で走るマネージャーやチームメート。スタートからゴールまでの沿道を走っています。ゴールまで行くと、次の応援のためにすぐ引き返していました。声援が聞こえると、漕ぐ方のスピードも上がるので、チーム全体で勝負に挑んでいる様子が伝わってきました。
<男子エイト>
ボート競技の花形と言われる男子エイト決勝の様子を動画でご覧ください。
艇の進むスピード感、迫力があります。優勝したのは、日本大学Aチームでした。
RanRun yukiyanagi