ブラジルからこんにちは。パラ五輪観戦で出会ったボランティア達

Olá! Tudo bem?
日本は暑さも和らいできた頃でしょうか。
12日間のリオパラ五輪も無事閉幕し、パラ五輪旗も東京へ引き継がれましたね。
パラ五輪観戦は、
ハンディキャップをものともしない選手たちから、観ている私が力をもらえたそんな時間でした。
選手それぞれが違う度合いの障害を抱える中、それを全く感じさせないスピード感溢れる試合展開。しなやかで力強い肉体と精神力で挑む姿に、何度も胸に込み上げてくるものがありました。
車いすテニス、ラグビー観戦では、まるで車いすが体の一部になっているような軽妙な動き、自在に操りながら球を追う姿に観客は皆釘付けでしたよ。
日本選手皆さんの活躍に、会場も惜しみないJapanコールを贈っていました。
五輪に続き、温かい声援は嬉しいものですね。
ノリのよいブラジル人ですから、「日本の旗を貸して~!」「扇子を持たせて~!」と、一緒に盛り上がりながら楽しむことができました。
パラ五輪では選手だけでなく、観客の方も義足や車イスの方が沢山いらしていました。
マラソンが行われたコパカバーナビーチでは、ハンディキャップがある方もビーチに出やすいようなサービスが行われていましたよ。
リオと言ったら、やはりビーチも楽しみたいですよね。
観戦だけでなく、いらしている方がその国や場所のよさを楽しめる工夫をあちらこちらで見ることができました。
東京パラ五輪も、そんな遊び心のある心地よさを感じられる大会になるといいですね。
ところで、皆さんは2004年から使用されているパラ五輪のロゴをご存知ですか?
「心・肉体・魂」を赤・青・緑の三色で表し、3本の線は「スリー・アギトス」といい、ラテン語で「私は動く」という意味があります。
動く…
4年後の自分はどう動いているのか、スポーツ女子の皆さんは想像したことはありますか?
リオでの五輪・パラ五輪では、人のために笑顔で動くボランティアの皆さんに沢山出会いました。
パラ五輪では実際にお話も伺ってきましたよ。
陸上の会場。このエリアはリーダーのルシアーノさん(左から2番目)が、6名のボランティアをまとめて活動されていました。
「毎日色々な国の人に会え、自分が誰かの役に立っていることに誇りを感じているよ」と、話すルシアーノさんの顔は、自信に満ちています。
そんな彼から「紹介したい仲間がいるんだよ」と言われ、お会いしたポールさん。
「僕はイギリスから来たんだよ。僕の写真を撮って、日本のみんなにハンディキャップがあってもボランティアを通じて沢山の仲間に出会え、幸せを感じているよと伝えて!東京にも行きたいな!」
と嬉しそうに話していました。
ハンディキャップがある中、誰よりも笑顔で観客に接し、わかりやすく案内をしていたポールさん。
周りにいつも気を配り、セルフィーで写真を撮っている人がいれば自分が足を運び「撮ってあげるよー」とカメラを手に取りパチリ…、
彼を見ていると、こちらが温かい気持ちでいっぱいになりました。
どこの会場に足を運んでも、ポルトガル語だけでなく英語や他の言語も操り、明るく対応していたボランティアの皆さん。
爽やかで誇らしげな風に包まれていました。
実は、サンパウロ在住の日本人の友人もボランティアに参加していました。
(左から二番目、みきさん)
みきさんに、ボランティアについて話を聞きました。
―ボランティアに参加しようと思ったきっかけは?
オリンピックで沢山の外国人(日本人含む)が来伯されるので、微力ながらお役に立てたらと思っていました。英語圏ではないブラジルで、無事に楽しく生活ができて、皆さんにお世話になっていることへの感謝の気持ちから、ボランティアに参加しようと思い、友人からの誘いに二つ返事で快諾しました。
―地元紙によると、リオ五輪のボランティアから過労など不満を訴える声が続々とあると書かれていましたが、実際にボランティアをしてみた率直な感想を教えてください。
私は喜んでボランティアをさせていただきました。
ゴルフのボランティアをしましたが、新しいゴルフ場で高い木も無いので、リオの太陽をまともに受け、確かに疲労感もありました。しかしそれ以上に、感謝の気持ちが大きいです。ゴルフは希望した担当だったこともあり、近くでプロのプレーを拝見できる喜びと、ボランティアの良い仲間に恵まれました。
―ボランティアを経験して、自分の中に変化はありましたか?
ゴルフのボランティアは今回が初めてでは無いのですが、沢山の人たちがボランティアに参加していて、世の中沢山の人の働きで成り立っているのだと、あらためて感謝の気持ちでいっぱいになりました。
人の役に立ち、自分も感謝の気持ちに包まれる…
皆さんもボランティアに興味が湧いてきませんか?
小池百合子東京都知事も、2020年の東京五輪・パラ五輪に向け、ボランティア育成に力を注ぎたいと話していました。
4年後の東京五輪
スポーツ女子の皆さんもぜひ、ボランティアに参加してみてはいかがでしょう。
https://m.tokyo2020.jp/jp/get-involved/volunteer/
私は動く…
誰かのために…
自分のために…
心に響いたRio五輪となりました。
最後まで読んでくださってありがとうございました。
Muito Obrigada!!!
MAKIKO
<プロフィール>
矢澤 真紀子 / リフレクソロジスト
reflexology del sole主宰 http://delsole.justhpbs.jp/
ブラジル生活6年目に入りこの国のおおらかさを感じている日々を過ごしています。
「足をほぐすことは心をほぐすこと」をモットーに必要としてくださる方のために笑顔で活動中.
モチベーションを上げる曲 ボンジョビ / It’s my life