「最初に優勝できて嬉しい」関東学生卓球新人選手権観戦レポート

「強豪校ばかりの中で、最初に優勝できて嬉しいです!」「優勝を目指して頑張ってきたので、よかったです!」女子ダブルスで優勝した中央大学女子卓球部の瀬山咲希選手・森田彩音選手に決勝戦が終わった直後の気持ちを教えてもらいました。
平成28年度の関東学生卓球新人選手権大会が5月27・28日、キッコーマンアリーナ(千葉県流山市)で開催され、初日の様子を観戦してきました。メインアリーナに設置された32コートでは、男女各シングルス、ダブルスの白熱する試合が展開されていました。
卓球のスピード感に先ず驚きました。相手の打ち出すサーブの玉がいつ飛んでくるのか、スタンバイした瞬間から攻守4人の緊張感が伝わってきます。卓球のダブルスは、常に2人が一体になって動いている感じがしました。2人で1人という感じです。お互いの息が少しでも合わなければ、ミスにつながるのだろうと想像するしかありませんでした。なぜなら、どのペアも息がピッタリだったからです。
卓球のダブルスは、ペアの2人が交互に打ちます。ゲームごとに打つ順番が変わりますが、リズムを崩すことなく入れ替わるためには、日頃の練習でお互いの呼吸をつかむしかありませんね。
ペアによってリズムの作り方は異なっていましたが、どの組みも声を出し合い、アイコンタクトをとり試合に挑む態勢は変わりがありませんでした。この空気感が作れるようになるまで、どのくらいの練習を重ねてきたのでしょう。森田選手の言葉のように、どの選手もこの新人戦に照準を合わせて練習してきたのだと思います。
2人で挑むことの強さも感じられ、1+1が3にも4にもなっているようでした。
シングルスの予選も始まっていましたが、ダブルスと明らかに違うのは1対1の戦いだとういうこと。相手のある試合ではあるけれど、ただ自分を信じて戦うしかない、敵は己という感じがしました。
シングルスはメンタルが鍛えられるだろうと思いながら観戦していると、近くで自分の番を待っていた男子部員の会話が聞こえてきました。「勝ちたい」「勝たなくちゃいけない」「負けたくない」「負けちゃいけない」のどの気持ちで試合に出ているかという話題です。
試合での「心の在り様」について、男子にもぜひRanRunのメンタルケアをご紹介したい!
卓球部の女子に共通していたことが、ヘアスタイルです。ポニーテール、ダウンテールなど後ろで髪を結んでいる選手が多いのですが、皆、ヘアピンを何本も使って乱れないように整えていました。舞踏系の魅せる競技ではなくても、身だしなみへの配慮が徹底されていると感じました。スポーツは礼儀を重んじるということをあらためて感じました。
ひとつ、気になったことがあります。選手達は試合の合間に昼食をとっていました。保護者が差し入れを届けにきている様子も見られました。他の競技大会にも共通していることだと思われます。割り振られた試合のタイミングで、食べる時間もそれぞれ異なってしまいますが、最高のパフォーマンスができるようなメニュー選びについて、情報を届けたいと思いました。
「試合の前にコーヒー飲んじゃダメってきいたよ」と仲間に声をかけられ、飲みかけの缶を持って固まっている選手の様子に思わず吹き出しそうになりました。
RanRunのフードコーナーでも、試合向けお弁当レシピを取り上げてみたいと思います。「こんな時のレシピを作って!」などのリクエストがありましたら、編集部までリクエストを送ってください!
RanRun yukiyanagi