ラクロスFINAL4勝利の鍵は試合の流れを作ること

「倒したくて倒したくてたまらなかった明治を絶対倒します!!!」
立教大学に勝利し、見事決勝進出を決めた慶應大学女子ラクロス部のゴーリー、横田真央選手がヒーローインタビューで宣言。女子ラクロス関東リーグ決勝進出を掛けた4チーム(明治大学VS東海大学、慶応大学VS立教大学)が2017年11月4日、駒沢オリンピック公園第1球技場で激突しました。
こんにちは、9月末より学生スタッフとして参加している立教大学3年の阿部眸です!
学生スタッフとして初めて記事を担当する競技は女子ラクロス。
私自身、大学に入学してからアルティメットというスポーツを始め、全国大会出場を目指して活動しています。この夏、全国大会出場を逃し、ひとまず今シーズンを終えました。
今回取材した試合は、第30回記念関東学生ラクロスリーグのファイナル4。つまり準決勝です。初めてのラクロス観戦が準決勝ということで、レベルの高い試合が観られるのではないかとワクワクしながら会場に向かいました。
まず驚いたのが観客の多さ!なんと一般席整理券はキャンセル待ちの状態!
観客席には空席が見当たらず、それぞれのチームカラーで埋め尽くされていました。
第1試合は、明治大学ラクロス部女子vs東海大学湘南校舎体育会女子ラクロス部『SCEPTERS』。
明治大学は関東リーグ3連覇、昨年全日本選手権で準優勝している強豪チームです。
日本一を目指し、掲げたスローガンは、「ぶち壊せ」。
対する東海大学は昨年6年ぶりにファイナル(関東学生リーグ戦決勝)に出場したものの、明治大学に敗れ、全日本選手権への切符を逃しています。今年、掲げたスローガンは「学生日本一〜PRIDE〜」。因縁の対決となりました。
先制点を挙げたのは東海大学。
一進一退の攻防が続き、前半は1-2で東海大学のリードで折り返します。
後半も、1点ずつ得点し2-3と東海大学がリード。
しかしさすがの強豪明治でした。
ラスト8分から目が覚めたかのように得点を重ねていきます。
なんと後半は5得点と6-3で東海大学を突き放し、勝利を収めました。
明治大学主将の森岡友菜選手は、東海大はショットが上手いチームなので対策をしてきた成果を出すことができたと話していました。
チームを運営面で支える主務の田中咲智さん(右)も、「途中、みんな焦って顔がひきつってたけど、ゴーリーがいいセーブして頑張っていたし、勝つと信じていましたから」とこの笑顔。
2試合目は、慶應義塾大学體育會女子ラクロス部VS立教大学女子ラクロス部ULTIMATES
両チームとも昨年はファイナル4進出を逃しているため、フィールドに立つ選手のみならず、応援席の気合も充分!
試合開始1分で、慶應義塾大学が先制点を挙げます。
前半は3-2で慶應義塾大学リードのまま折り返します。
後半も立教が慶應を追いかける状況が続き、
7-3で慶應義塾大学が勝利しました。
「倒したくてたまらない明治を倒す」と語った横田真央選手のヒーローインタビューを聞いて、この夏私が持っていたアツイ気持ちを思い出しました。
ラクロス関東リーグ決勝戦は11月11日、駒沢オリンピック公園第2球技場で開催。
明治大学と慶応義塾大学が日本一決定戦への切符を目指して激突します。
今回の取材であらためて感じたことは、試合の流れを作ることの重要性です。
私自身、スポーツをやっていることもあり、この重要性は常日頃感じています。
負けている状況でも諦めず、自分たちのプレーを続け、得点を重ね、一気に流れを持っていく。
明治大学は流れの持っていき方が非常に上手だと、ラクロス素人ながら思いました。
また、フィールドの選手、応援席の選手、監督、コーチ、マネージャー、トレーナーがひとつになり、皆で戦っているのがものすごく伝わってきました。
得点を入れ、皆で駆け寄って喜ぶ姿、ミスした選手を励ます姿、時にはチームメイトにゲキを飛ばす姿。
私もつい最近まで同じ状況に立っていたので、どの選手にも感情移入してしまい、レンズを覗きながらアツくなってしまいました。
そしてアルティメットがやりたくなりました(笑)
初取材が女子ラクロスでよかったです。
立教大学3年 阿部 眸