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第95回外語祭

海外を旅した気分!①ダンスフェスティバル編

Topics! 2017/11/30

学園祭シーズンも終盤を迎えた11月24日、東京外国語大学第95回外語祭に行ってきました。世界の料理が食べられる、外国語劇が観られる学園祭としてご存知の方も多いと思いますが、東京外国語大学は舞踊サークルが多く、外語祭では色々な国の舞踊を観ることもできます。そんな多種多様なパフォーマンスを一気観できる企画「ダンスフェスティバル」があると知り、取材させていただきました。

 

 

オープニングはポンダンスサークルAmity

ポンダンスとは、ポンポンを持って踊るチアダンスのこと。

元気に笑顔弾けるステージがチアの魅力。

アイドルメドレーなど、来場者も耳慣れた曲を選曲して、会場を盛り上げます。

 

北インドの古典舞踊のひとつ、カタックダンスを披露したのはカタックダンス同好会。

足首に鈴を巻き付けていて、床を打ち鳴らす度に鈴がリズムを刻みます。

ヒンドゥー教とイスラム教の両方の要素を持っているそうです。

この日は、ヒンドゥー教の三大祭ひとつホリー祭の様子を描いた「ホーリー」と、イスラム教の影響が強くキレのある動きの「タラーナ」を披露。

インドらしい鮮やかな色使いの衣装を纏って、大きく回りながら踊っていました。

 

古代エジプト発祥の民族舞踊で会場を魅了したのは、東京外国語大学ベリーダンス部。

大学生とは思えない妖艶さに、来場者の目は釘付け。

衣装に目を奪われがちですが、細かく腰を振り、お腹を回しながら踊る動作は練習の賜物です。

この足の上がり方ひとつみても、完成度の高さに驚きました。

5日間の外語祭開催期間中、1日8公演、計40公演行うという意気込みも凄いですね。

 

雰囲気がガラッとかわって始まったのが、ベトナム舞踊同好会HOA MAIのステージ。

大きな扇を使った舞は、なんとも癒されます。

 

ダンバウというベトナムの一弦琴の美しい音色が作り出す空間、踊り手2人の美しい動きに引き込まれました。

 

ベトナムといえば、伝統的な衣装の「アオザイ」とこの帽子。

美しい群舞でした。

 

 

It’s so Cool! ストリートダンス部QUATTRO

部員数総勢100人を超すというQUATTROからこの日は3年生がダンスフェスティバルに出演。

Hiphop・House・Break・Jazzの4ジャンルで活動しているそうです。

 

K-POP カバーダンスサークルSOLULS

 

完コピを目指して、本人たちの表情まで細かく研究しているというSOULS。

2015年創部だそうですが、ステージは堂々としたものです。

 

学園祭らしい2ステージの後、

暖かな南国の風を感じさせてくれたのは、フラ・タヒチアンダンス部Welina

テンポの良いタヒチアンダンスは、クイックイッと腰を使って踊ります。

今年、創立10周年を迎えたそうで、余裕のステージングでした。

ゆったりしたフラダンスは、美しい腕の動きが印象的。

 

 

手に持っているのは、「プイリ」という竹でできた楽器だそうです。

 

ダンスフェスティバルでは5曲を披露していました。

 

 

インパクトが凄い!インドネシア舞踊部

1曲目はバリ島で踊られる歓迎の舞。

独特の手の動き、首の動き、表情等はバリ舞踊の基本だそうです。

どれくらい練習したらあの首の動きができるのでしょう。

 

2曲目はジャワ島ジャカルタの土着民族ブタウィの踊り。

中華、アラブ、インドなど色々な地域の影響を受けているそうです。

 

 

鮮やかな衣装と鈴が可愛い、朝鮮舞踊部

朝鮮舞踊というのは、朝鮮半島に古くから伝わる伝統芸能を舞台芸術としてアレンジした現代舞踊だそうです。

今回披露された作品は朝鮮半島の巫女さんを表現した踊りで、色鮮やかな衣装で鈴を鳴らしながら動き回る様子はとても可愛らしかったです。

 

エンディングを飾ったのはフィリピン民族舞踊団。

最初に披露されたのは、ルソン島山岳地帯で生活するカリンガ族の踊り。

頭に籠や壺をのせて踊る様から、舞踊を通しその土地の生活や文化を感じることができます。

 

こちらの美しい傘を持った踊りは、ミンダナオ島に住むマラナオ族の踊りだそうです。

 

ガラッと雰囲気が変わり、聖書を手に洋装の踊りが始まりました。

16世紀のスペイン統治時代の影響を受けた踊りも多いのだそうです。

フィリピンが7000を超える諸島であること、多様な文化があることが伝わってきます。

ラストは、灯のついたコップを頭にのせ、手にもって踊るミンドロ島の踊りです。
赤いスカーフに灯のついたコップを包み、手渡しました。

会場は幻想的な空間へと変わりました。

東京外国語大学フィリピン民族舞踊団は、その舞踊を通しフィリピン文化への認識と理解を深め、多様性に富んだ文化を多くの人に訴求することを目的として活動をされています。

公演は日本国内だけでなく、フィリピン、シンガポール、アメリカ、セルビアなど海外でも行っているそうです。

 

ダンスフェスティバルには出演していませんでしたが、外語祭期間中、スペイン舞踊部、クラシックバレエ部、チアリーディング部、競技ダンス部などもパフォーマンスを披露していました。

 

伝統や文化を伝える舞踊に取り組むスポーツ女子のステージを通し、しばし海外旅行をした気分に浸りながら、日本の伝統文化について考える機会になりました。

 

 

RanRun yukiyanagi

 

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