瞬速の足技が炸裂 美しき戦士達 全日本テコンドー選手権

第11回全日本テコンドー選手権大会(キョルギ)が2018年1月21日、千葉県総合スポーツセンターで開催されました。キョルギとは組手のこと。テコンドー(跆拳道)は、蹴る足技を中心に拳で突く技もあり、空手とキックボクシングをミックスしたような格闘技です。2000年シドニーオリンピックから五輪正式種目になっており、全日本選手権では2020東京大会出場を目指す選手達が熱戦を繰り広げていました。
「わからないことがあったら何でも聞いてください!」
山田美諭選手(城北信用金庫)が、テコンドーの基本ルールを教えてくれました。
2分×3ラウンド 技によって決められたポイントを多く獲った方が勝利となります。
攻撃は胴体と頭だけ、そのため選手は胴プロテクターとヘッドギアを装着しています。
選手が履いているのは電子ソックスで、蹴りが電子プロテクターや電子ヘッドギアの得点部位に決まるとポイントになります。
蹴りもある程度の強さが無いとプロテクターが反応しないため、ポイントにならないのだそうです。
拳でのパンチは胴プロテクターのみ攻撃できますが、得点が低いためか足技中心の試合展開となります。
体重による階級別になっていて、女子は―46㎏級、-49kg級、-53㎏級、-57㎏級、-62㎏級、-67㎏級があり、山田選手は―49㎏級で出場。
準々決勝から出場した山田選手は、圧巻の足技で試合を勝ち進みます。
話には聞いていた山田美諭選手の華麗な足技。
ポイントの高い技を連続して繰り出す山田選手は、試合の流れが他の選手とはまるで違ってみえました。
準々決勝は柳父はるひ選手(明治大学)と対戦。
準決勝は貫井亜沙菜選手(株式会社ダイテックス)と対戦。
2試合とも山田選手が30点を超えたところで、試合は終了しました。
決勝戦の相手は、山本さくら選手(明成高等学校)。
「美諭、熱くなるな!」コーチらしき声が聞こえました。
山田選手の対戦相手には、どの試合でも「前へ出ろ!」「引くな!」といったそれぞれのコーチの声が響いていたので、その言葉からも山田選手が試合のペースを作っていることがわかります。
得点が30点を越えても、決勝戦は3ラウンド行われます。
試合終了時、山田選手の得点は39点になっていました。
身体の柔軟性を活かし、あっという間にポイントを重ねていく山田選手の技に目が離せませんでした。
大学生の頑張る姿ももちろんパシャ!
決勝戦終了後、山田選手は応援に来ていた職場の人たちの所に報告に向かい、優勝の喜びを分かち合っていました。
「東京オリンピックに向けて頑張ります!」と笑顔でガッツポーズをして、RanRunにコメントをくれました。
明治大学和泉キャンパスで開催される明大祭では、毎年、明治大学テコンドー部が演武を披露しています。RanRunも取材をさせていただいたことがあります。
迫力のあるテコンドーの妙技をご覧になってみてはいかがでしょう。
RanRun yukiyanagi