太鳳、飛びま~す! 映画『トリガール!』完成披露イベント

「太鳳、飛びま~す!」の声と共にジャニーズさながらのジャンピングで登場したのは女優の土屋太鳳さん。さすがスポーツ女子ならではのハイジャンプに大歓声が湧きおこりました。
大学の人力飛行サークルの青春を描いた映画『トリガール!』の完成披露テイクオフイベントが海の日の7月17日、東京都内で開催されメインキャストの土屋太鳳さん、間宮祥太朗さん、高杉真宙さん、池田エライザさん、矢本悠馬さん、英勉監督が登壇。楽しいサークル仲間のツッコミトークといった空気で、終始笑いが絶えないイベントになりました。
「誰ひとりまともに台詞言ってない」と英監督。
「役者側が自分で考えたことをぶつけてくる。みんな全然言うことを聞いてくれない」と言いつつ、「でも、思ったことをポンとその場でやってくれるんで、毎度毎度楽しくやっていました。よくあんだけ変えてくるよな」と若い役者達のパワーを絶賛。
撮影はアドリブのオンパレードだったようで、撮影裏話にトークは大盛り上がり。既に作品を観終えた客席からは「へぇ~」「うんうん」といったリアクションが。
アドリブの仕掛け人は、間宮祥太朗さんと矢本悠馬さんだったようで、どんなアドリブにも土屋太鳳さんは全力で返していたといいます。
映画を観る際のチェックポイントとして、披露されたエピソードを交えながらご紹介したいと思います。
そこそこスリムだろうが!
坂場(間宮)がゆきな(土屋)をおんぶしてから落とすシーンで、
「お前、重いぞ。ちょっと痩せろ!」とアドリブを飛ばした間宮さん。
すると、「そこそこスリムだろうが!」と応戦した土屋さん。
間宮さんと監督の中では、このセリフは「土屋太鳳個人的な心の叫び」となっているのだとか。
「漕ぐのに軽い方がいいと思ってちょっと体重落としたんですよ。それなのに、まだ痩せろって言われて。心の叫びになっちゃったのかな」と土屋さん。
「考えてアドリブを出したいんですけど、トリガールではそれが難しくて。反射的に出てしまった真のアドリブです」と解説していました。
台本通りに行かない男
間宮さんがアドリブをどんどん入れたのは、坂場とゆきなの関係性をうまく表現する中で「間宮君が太鳳ちゃんを困らせて、それにゆきな(土屋)がくらいついてくのがいいんじゃないか」と監督が言ったからだそうです。
最初にゆきなと坂場が出会うシーンで、「おでこをずっとくっつけて歩いて行ったら、ゆきなが笑いをこらえながら去っていった」と間宮さん。
「(土屋さんが)明らかに笑っているのに監督がOKを出した」と間宮さんは不思議そう。
これに対し「真剣勝負だと思ってるんです。気合を入れて攻めの姿勢でいこうと思っていたのに、(間宮さんが)本当にすごい攻めの姿勢でくるので、目を合わせておでこに集中して絶対負けないと思うんですけど、攻めの姿勢がすごくて笑っちゃいました」と土屋さん。
間宮さんは、「一回一回のアドリブに対する太鳳の返しがスピード感があって、動物的な(感覚の)返しが楽しくなってきて、一生やり続けられるなと思った」と話していました。
マジ泣きしてるシーンが・・・
池田エライザさんは演技ではなくマジ泣きしたり、怒ったりしているシーンがあるのだとか。
実は水が凄く苦手な池田さんは、プールに飛び込むシーンがあると聞き、ジムに通って泳ぎの練習をしたそうです。
「15メートルは泳げるようになったんですけど」と前置きして、湖に走っていくシーンは怖くてガチで泣いていたのだとか。
プールのシーンは、「よく泣かなかったなと自分で思いました」と言います。
また怒っているシーンについては、「本当に素敵なシーンだったのに、ぐっとくるはずのシーンを変えてしまった」とアドリブでシーンの空気を変えてしまった矢本悠馬さんにダメ出し。
矢本さんは、「本当にふざけちゃったのが、監督がOK出した」と言い、「和美(池田)がムカついて舌を出して出て行った」とそのシーンを解説。
すると監督が、「その去っていくところが可愛くて」とOKを出した理由を説明していました。
池田さんの可愛い仕草が作品の随所で観られそうですね。
特に「ん?」と小首を傾げる仕草が、土屋さんは「もう可愛すぎて」と大絶賛でした。
船の上で叫び続けた
部長役でも劇中では部長っぽいことはやっていないと言うのは高杉真宙さん。
飛んでいる飛行機に船の上から声援を送る感動のシーンの撮影について、「船の上でずっと叫んでいました。(飛行機は)実際には飛んでいないのに、船の上で叫んでいた」と言い、現場のテンションがものすごく高かったことを話します。
この夏、頑張っちゃおうと思うことを宣言
英監督は、「ゆきなの髪型にしようと伸ばしてきたけど足んなくて、夏中にやろうと思っています」と言い、9月1日の初日舞台挨拶に期待を持たせます。
矢本さんは、「間宮祥太朗と旅行に行きたい。スケジュールの調整を頑張ります」と言い、フェスなどに一緒に行っているが、まだ泊りがけの旅行には行けていないため、海外に進出しようと相談していることを明かしました。
池田さんは、趣味が多くギター、歌、服作りなどはまっているものが多いが、中途半端になっているので、何か一つ極めたいと言います。
「最近、電子ドラムを買ったので、ドラムができる身長高い女になりたい。習い事を極めます」と話していると、土屋さんがなにやらヒソヒソと・・・
間宮さんが「太鳳が電子ドラゴンてなに?」と言っていると土屋さんの天然ぶりを暴露、大爆笑が起きました。
高杉さんは「夏を感じていきたい。クーラーつけて終わっちゃうので、外に出て夏らしいことをする。夏祭りとかサーフィンとか」と言うと、すかさず矢本さんと間宮さんが「絶対やらないだろ」とツッコミを入れます。
間宮さんが「最近、植物を育ててまして」と話し始めると、矢本さんが「カーペットが緑色なだけだろ」とツッコミ。
「本当にベランダにあるんで、そいつらを健やかに育てていきたい。嘘じゃありません」と宣言しました。
土屋さんは、「遊びを頑張りたいです。悪い遊びではなくて」と笑いを誘います。
「エライザちゃんは読書をするので話題が豊富なんです。素敵だなと思いました。そういうことを心に置いて、人生経験を積みたい」と土屋さんは宣言。
最後に、「トリガールは今日、皆さまを新たなTBTの一員として迎え、無事にテイクオフいたしました。自分を変えたい気持ちや色々なことに夢中になりたい気持ちなど、パワー溢れる作品になりました。公開までSNS、学校、仕事場などで話題にして欲しいです。酉年の夏はトリガール!」と挨拶。
主題歌は、スピッツの『空も飛べるはず』を女性エレクトロニックロックバンドの「ねごと」がカバー。
会場で流れると来場者も口ずさんでいました。
映画『トリガール!』は、9月1日(金)TOHOシネマズ新宿、他にて全国ロードショー
©2017「トリガール!」制作委員会
配給 ショウゲート
RanRun yukiyanagi