相手へのリスペクトと感謝の心を大切に 関東学生庭球同好会連盟

「連盟委員がいなければ選手は試合に出られないし、選手がいなければ連盟委員は大会を開催できません。お互いに感謝の心を大切にしてください」
挨拶に立った榎本連盟会長が学生達に必ずかける言葉です。
11月、12月は、多くの学生団体で幹部の引継ぎが行われます。関東の大学のテニスサークルを取りまとめる関東庭球同好会連盟の引き継ぎレセプションパーティーが2017年12月15日、コンフォート新宿で開催されました。2年の任期を終えた第48期の引退、幹部代として引き継ぐ第49期の連盟委員に会いに行ってきました。
「楽しくやることと、好き勝手にやることは違います」第48期連盟委員長を務めた田上拓さん(東大トマト所属)は、挨拶の冒頭でそう語りました。昨今、大学のテニスサークルによる不祥事が続き、一部のそういった団体の愚行のために、テニスサークルのイメージが悪くなってしまうことを危惧しての言葉です。
関東学生庭球同好会連盟に所属するテニスサークルは、体育会の部活ではなくても、テニスを楽しみながら競技として真摯に取り組んでいる団体です。
大学からテニスを始める初心者もいれば、幼少期からテニスに取り組み、勝つために技術を磨き試合に出場している強者もいます。
レベルがどうであれ、テニスは対戦相手がいなくてはプレーができません。勝っても負けても相手へのリスペクトを忘れないことが、テニスプレーヤーのマナーであり、プライドだと言います。
強者が腕を競う個人選手権、初心者が試合の楽しさに出会う新人戦、チーム戦で絆を深めるクラブ対抗戦、サークルの枠を超えた大学対抗戦、女子だけでテニスを楽しむガールズフレンドシップなど、連盟は所属するサークルのメリットと部員のモチベーションにつながるよう、様々なスタイルの大会を企画し、運営しています。
各所属団体から連盟委員として出向し、2年間活動する連盟委員。ほぼ連日、事務室に通い業務に当たっているため、インカレのサークル活動をしているようだと言います。
大会出場者のドロー作成、コートの手配、会計業務や渉外業務など毎日が忙しく、テニスに取り組む時間は減ってしまいますが、社会スキルを磨きながら充実した学生生活を送っていることも確かです。
引退する第48期の顔は、やりきった達成感と人として成長した「いい顔」をしていました。

広報を担当していた48期の前田さん(右)と50期の長澤さん
これから1年幹部として活動する第49期、これから活動が始まり大会委員長を務める第50期は、少々緊張気味の面持ちで来場者への対応をしていました。
新連盟委員長になった井上凌さん(早稲田大学城北テニスクラブ所属)は、「1年間頑張りますのでよろしくお願いします」と挨拶をしました。
会場には、他の庭球同好会連盟委員や、今期優勝した選手達も列席し、会を盛り上げていました。
RanRun yukiyanagi