大学スポーツに感動!明治VS東海ラクロスリーグ 譲れぬ一戦

優勝候補同士の戦いはアツかった!こんにちは、学生スタッフの原慧理加です。2018年のラクロス学生リーグが開幕しました。強風が吹く8月17日、アミノバイタルフィールドで開催された明治大学vs東海大学(関東学生リーグ女子1部Bブロック)戦を取材に行ってきました。初めてラクロスを観た学生スタッフの目線で、レポートをしたいと思います。
そもそもラクロスとは
スティックの先に網がついた「クロス」を使ってボールを奪い合い、相手陣地のゴールにボールをシュートして得点を競う球技です。
1チーム男子は10人、女子は12人で戦い、女子選手は試合がホイッスルで止まったら移動禁止など、男女でルールが異なるという特徴があります。
女子は前半25分、後半25分の試合時間(今大会は暑さ対策のため、20分ハーフで試合を行うこともある)で戦います。
自分がボールを持っている間は何歩でも移動して良く、サッカーに似ているのかなと始めは考えていましたが、攻守の入れ替わりが速く、バスケットボールにも似た印象を持ちました。
タテ110m×ヨコ60mのフィールドいっぱいに選手たちが駆け抜け、ゴール裏でも攻防が繰り広げられる緊張感、オレンジ色の小さなボールを奪うための激しい1on1からのロングパスなど、その雄姿に圧倒されっぱなし。
カメラを構えながら自分も必死にボールや選手たちを追いかけました。
試合前から活躍するラクロス女子
「こんにちは!」
京王線の飛田給駅を降りて会場に向かう途中で明るく挨拶をしてくれたのは、明治大学のラクロス部員。
途中途中で手に案内の紙を持った部員達が、観戦に向かう観客を誘導しています。
カメラを向けると、撮影も快くOKをしてくれました。
応援席への入場口は大学ごとに分かれており、受付では部員たちがチームパンフレットやノベルティを配布しています。
他にもオリジナルグッズの販売を行うなど、試合以外にも学生たちが関わって大会を盛り上げているのだと感じました。
大会の運営や審判も学生が担当しており、自ら作り上げる「大学スポーツ」に感動しました。
試合開始10分前の応援席では…
チームのユニフォームやカラーグッズを身に付けた保護者や学生達が応援スタンドを埋め尽くし、大声で選手たちを鼓舞します。
この日は、風が強くて帽子が飛ばされてしまうほどでしたが、応援の声は風に負けることなく、選手のいるフィールドにまではっきりと届いてきます。
フィールドでカメラを構えていると、応援歌やディフェンスの際の掛け声の力強さに、圧倒されそうでした。
男子ラクロス部も応援に駆けつけており、試合開始前から応援合戦は熱を帯びていました。
いよいよ前半戦!
この日の試合は選手紹介があり、選手入場の際に1人ずつ名前がコールされます。
東海大はチームスローガンである「STRONG CONNECTION」を声に出し、明治はボルトポーズをビシッと決めて勢いよく入場していきました。
14時10分、ドロー。明治が制し、オフェンスに。
先制は東海大学の#3土屋百花選手。
シュートを決めた瞬間、チームメイトが駆け寄り喜び合います。
応援席もバルーンを上に掲げ大盛り上がりです!
東海のオフェンスが続きますが、明治も相手のミスから攻撃権を奪います。
チームスローガンに掲げる「凡事徹底」のごとく、粘り強く#19伊藤莉央選手もシュートを決めていきます。
しかしその後、東海大学が#0五老アイーシャ選手と#18片桐まりな選手が得点。
明治もゴールを狙い、ゴール裏からもチャンスを伺うものの決めることができないまま、前半は3-1の東海2点リードで終了。
ハーフタイムは応援パフォーマンス
10分間のハーフタイムでは、東海大学バトントワリング部のパフォーマンスが行われました。
音楽に合わせてバトンを回したり、華麗なダンスを見せたりと会場を盛り上げていました。
アツい後半戦がスタート
コートチェンジをして試合再開。
両校激しいぶつかり合いで、クロスを相手のクロスに当ててボールを奪います。
明治はディフェンスの強さでボールを守ります。
一瞬の隙も許さない迫力のプレーに、両校の応援もますますヒートアップ。
後半、最初に得点をしたのは明治#62平島千萌選手、点差を詰めます。
#17吉岡奈美選手もゴールを狙いますが、東海大学ゴーリー(ゴールを守るポジションのこと)の#50田邊さやか選手のナイスセーブで得点ならず。
東海が2点獲得し、明治は3点ビハインドに。
ラスト5分を切ったところで、明治のアシストから主将の#2江口菜々子選手がシュートを決めていきます。
応援席の熱量もマックスに!
明治の猛攻が続きゴールを狙うものの、試合終了のホイッスルが鳴りました。
結果、5-3で東海大学の勝利。
試合後のインタビューで東海大学の田邊選手は、「本番でも力を出せるように、練習のような気持ちで臨みました。この調子で次の試合も勝ちたいです」とコメントしました。
試合が終わって外に出ると
試合終了後、会場の外では、部員だけでなく保護者やOG、学生等応援に訪れた人達を含めたミーティングらしきものが行われていました。
「課題が明確になりました」
明治大学の集合場所に行くと、江口主将が挨拶をしていました。
明治大学も東海大学もラクロス日本一を目指す強豪チーム。
決勝戦に進むためのFinal4に残れるのは、ブロック上位2校。
お互いこの一戦は譲れぬ一戦だったのです。
大事な一戦を落とした明治大学ですが、いいプレーが随所に見られ練習の手応えを感じることができたのではないでしょうか。
選手から応援へのお礼の言葉、次戦への意気込み、OGやコーチからのコメント、全員での写真撮影など、選手と応援する人との距離の近さ、アットホーム感、部員たちの試合中やそれ以外での受付や応援での一生懸命さを間近で感じることができるのも、大学スポーツの魅力ではないかと感じました。
今後の試合でどのチームが勝ちあがり、Final4へと進むのか、とても楽しみですね。
東京女子大学3年 原慧理加