女子ラクロス学生日本一決定戦

2018年11月25日の昼過ぎ、駒沢オリンピック公園第一球技場から陸上競技場へと移動するラクロス女子達。オールスター戦から決勝戦(慶應義塾大学VS関西学院大学)開始までは10分、観戦組は足早に歩きながらも会話を楽しんでいる。決勝戦会場内では既に両チームの選手達がアップに入っており、スタンドでは応援団がエール交換を行っていた。
RanRunにとっては、なかなか観戦の機会がない関西チームのベンチ側でカメラを構えると、43番のプレーヤーの元気のよい笑顔と頼もしい背中に目が留まった。
今年の関西学院大学のスローガンは「GO BEYOND~挑戦者であれ~」。
対する慶應義塾大学は昨年度優勝校だが、今年は「UP DRAFT」をスローガンにチャレンジスピリットを掲げる。
関東リーグ戦では圧倒的な強さを見せた慶應対関西の覇者関学、そのプレーを観に集まった他大チームの姿がスタンドを埋める。
審判員の入場と共に、会場内の空気が引き締まった。
選手がコールと共に入場してきた。
先頭は慶應のゴーリー、#28大沢かおり選手。
全選手が入場すると、円陣を組む慶應チーム。
対する関学チームは、一列に並び声を上げながら足を踏み鳴らした。
選手と応援席が一体となってムードを作っていく。
14時30分 ドロー
どちらも譲らぬ積極的な攻めの試合展開が続く。
均衡を破ったのは関学。
前半開始12分、関学が先制点を挙げた。
流れを掴んだ関学がさらに追加点。
慶應も果敢に攻めるが、関学ゴーリーに阻まれる。
慶應が無得点のまま前半が終了。
ハーフタイムは、両チームチアによる応援合戦。
この間、関学チームは目を閉じ精神を集中しているようだった。
そして後半開始直前、また足を踏み鳴らし気持ちを高める。
後半戦開始2分、慶應が得点を挙げた。
しかし慶應が流れを作る間もなく、関学のシュートが決まる。
慶應の主将#32友岡選手が駆け上がるスピードが目を引く。
慶應のディフェンスが頑張りを見せるが、関学を止められない。
試合終了。
5-2で関学の優勝が決まった。
関学2年ぶりの優勝。
優勝杯を抱えるのは主将#14長村由紀乃選手
試合前からオーラを放っていた関学の#43は、最優秀選手賞に選ばれた杉本知佳選手だった。
決勝戦は特別な空間。
この空間でどのようなパフォーマンスをするか。
それを目指して全国の大学ラクロッサーが凌ぎを削る。
優勝した関学、準優勝の慶應は、これからクラブ選手権の優勝、準優勝チームと真の日本一の座を掛けた戦いを迎える。
大学選手権優勝の関西学院大学は12月8日(土)、駒沢オリンピック公園でクラブ選手権2位のMISTRALとの全日本選手権準決勝戦に臨む。
また、準優勝の慶應大学は12月9日(日)、ヤンマーフィールド長居(大阪府)でクラブ選手権1位のNeOと準決勝戦に臨む。
そして第29回ラクロス全日本選手権は12月16日(日)、西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場(京都府)で開催され、ラクロス日本一が決定する。
RanRun yukiyanagi