食とコンディショニング

料理はスポーツになる。BBQ日本一決定戦で世界への切符、「フードスポーツ」の熱戦に注目

アウトドアレジャーとして親しまれているバーベキューですが、アメリカでは、味や見た目、調理技術を競い合う「フードスポーツ」として世界大会が開催されています。
「JAPAN BBQ CHAMPIONSHIP 2026」が2026年5月24日、千葉県幕張豊砂公園で日本代表を決める熱戦が繰り広げられ、優勝チームには世界大会への出場権が贈られました。
料理人たちがアスリートのように技を競う、新しい食文化の魅力をご紹介します。

BBQは「レジャー」から「競技」へ

バーベキューといえば、家族や仲間と楽しむアウトドアレジャーというイメージが一般的です。
しかし近年、アメリカでは料理の技術を競う「フードスポーツ」として発展し、世界大会が開催されるまでになっていることをご存じでしょうか。
その日本代表を決める大会「JAPAN BBQ CHAMPIONSHIP 2026」が5月24日、千葉県幕張豊砂公園で開催され、全国から選ばれた8チームが「テールゲート」と「スペアリブ」の2部門で6時間ノンストップバトルを繰り広げました。

味だけでは決まらない競技BBQ

競技エリアは、朝から各チームの本格的なスモーカーやグリルから立ち上るスモークと、独特の緊張感に
包まれました。
本大会の指定食材は「テールゲート」と「スペアリブ」の2種目。
ただ肉を焼くだけではなく、食材の仕込みから徹底した1度単位の温度管理、独自に調合した秘伝のスパイス(ラブ)、肉の旨味を極限まで引き出すインジェクション(注入液)の選定にいたるまで、計算し尽くされた緻密な戦略が展開されました。
制限時間6時間という極限のプレッシャーの中、一瞬の妥協も許さず肉と向き合うピットマスターたちの真剣な眼差しは、まさにアスリートそのもの。
そのハイレベルな調理技術に、集まった多くのファンから熱い視線が注がれました。


名古屋「Yumaboy’s BBQ」が優勝

優勝したのは名古屋を拠点とするYumaboy’s BBQ
総合91.3ポイントを獲得し、2位との差はわずか0.5ポイントという接戦を制しました。
優勝したピットマスターのYuma氏は、今年1月に本場テキサスで学び、自信を失った時期もあったと振り返ります。
それでも家族や支えてくれた人たちへの感謝を胸に挑み、見事、日本代表の座を獲得しました。
今年アメリカで開催される世界最大級のフードスポーツイベント「World Food Championships(以下、WFC)」のBBQ部門・日本代表として、世界に挑みます。

会場はアメリカンBBQ文化を体感できる空間に

大会当日は競技だけではなく、一般来場者向けの体験イベントも充実しました。
15時間かけて焼き上げたUS産ブリスケットの無料試食には長蛇の列ができ、本格的なグリルを使ったBBQ体験や、アメリカで人気のパーティースポーツ「コーンホール」の体験コーナーも設置されました。

前回覇者「THE SMOKE CLUB」やJAPAN BURGER CHAMPIONSHIP王者「Harry’s Junction」といった超人気キッチンカーの出店、巨大な回転式シュラスコグリル「Scheer(シーア)」のダイナミックな実演など、幕張に居ながらにして本場アメリカの圧倒的なBBQカルチャーを五感で遊び尽くせる空間となり、多くの家族連れやフードファンを終始魅了し続けました。
また、来島エルさん、Tairaさん、DJ AViAさんによるアーティストステージは、心地よい音楽がアメリカンBBQの開放的な雰囲気と融合し、会場のボルテージをさらに引き上げました。

料理を競技として楽しむ「フードスポーツ」は、日本ではまだ新しい文化です。
技術を磨き、世界を目指す競技者たちの姿は、スポーツと同じような熱気と感動を生み出していました。
これから日本でも、フードスポーツという新たなカルチャーがさらに広がっていくのか注目されます。

コメントを残す