55歳以上の4人に1人が抱える「孤独死」への不安

高齢化が進み、一人暮らし世帯も増加するなか、「自分がひとりで亡くなった場合、誰にも気づかれないのではないか」と不安を感じる人は少なくありません。
ブルークリーン株式会社が55歳以上の男女1,000人を対象に実施した調査によると、26.4%が孤独死に不安を感じていることが明らかになりました。
およそ4人に1人が、不安を抱えている計算になります。

【調査の実施概要】
実施機関:ブルークリーン株式会社
調査名:孤独死に関する不安調査
調査期間:2026年3月9日〜2026年3月10日
調査方法:Freeasyを用いたWeb調査
調査対象:55歳以上の男女
有効回答数:1,000人
【調査対象の内訳】
55歳〜59歳:19.30%
60歳以上:80.70%

調査サマリー 

  • 55歳以上の26.4%が孤独死に不安を感じている
  • 一人暮らしでは、孤独死に不安を感じる人が52.29%と半数を超える
  • 孤独死への不安として最も多かったのは、「誰にも見つけてもらえないのではないか」(69%)
  • 孤独死に不安を感じる理由の1位は、「家族や親戚と連絡は取っているが住んでいる場所が遠いから」(32%)
  • 自分の孤独死について考えるようになったきっかけは、「テレビや雑誌、新聞のニュースなど」が最多(69%)
  • 孤独死に不安を感じている人のうち、実際に対策をしている人は8.50%にとどまった

55歳以上60歳未満では約4割が不安を感じている一方、80歳以上では18.39%となっており、年齢が上がるにつれて孤独死への不安が低下する傾向が見られます。

特に注目すべきは、暮らし方による違いです。
一人暮らしでは52.29%と半数以上が不安を感じているという結果となりました。
孤独死の問題は、年齢だけでなく「日常的に誰かと接点があるかどうか」が大きく影響していることがうかがえます。

最も多い不安は「誰にも見つけてもらえない」

では、具体的にどのような不安があるのでしょうか。
最も多かったのは、
「誰にも見つけてもらえないのではないか」(69%)という回答でした。

さらに、

  • 発見が遅れることへの不安
  • 部屋の状態や周囲への影響
  • 家族に迷惑をかけてしまうこと

など、“亡くなった後”の状況に対する不安も多く挙げられています。
単なる「死」そのものではなく、その後の状況や周囲への影響まで含めて考えている点が特徴的です。

家族がいても安心できない理由

興味深いのは、不安の理由です。
1位は「家族や親戚と連絡は取っているが、住んでいる場所が遠いから」(32%)
つまり、「家族がいる=安心」ではない現実が見えてきます。
そのほかにも、

  • 家族も高齢で頼れない
  • すぐに駆けつけられない

といった声が挙がっており、“物理的な距離”が不安を生んでいることがわかります。
孤独死の不安は、必ずしも「身寄りがない人」だけの問題ではありません。

不安はあっても、対策している人は1割未満

一方で、気になるのが対策状況です。

調査では孤独死に不安を感じている人のうち、実際に対策をしている人はわずか8.5%。

理由として最も多かったのは、

  • 「何をすればいいのかわからない」(63.39%)

次いで、

  • 「一人では行動できない」(29.51%)

という結果でした。
つまり、不安はあるが、行動につながっていないという実態が浮き彫りになっています。

実際の対策は「つながり」を保つこと

では、実際に対策している人はどのような行動を取っているのでしょうか。

最も多かったのは、
・家族や親戚とこまめに連絡を取る
・友人・知人・近所の人とのつながりを保つ
といった、日常的なコミュニケーション

また、
・体調管理を意識する
・早めの受診を心がける
など、健康面からの対策も見られます。

一部では、スマートフォンの機能を活用した見守り的な取り組みも行われていました。

きっかけはメディア情報が最多

孤独死について考えるきっかけはメディアによる発信

これから必要なのは「仕組み」と「きっかけ」

今回の調査から見えてきたのは、
・不安を感じている人は多い
・しかし具体的な対策は進んでいない
というギャップです。

その背景には、
・情報不足
・行動のハードル
・サポートの不足
といった課題があります。

孤独死は個人だけで解決できる問題ではありません。
家族・地域・行政・サービスが連携した“見守りの仕組み”が求められています。
「まだ先のこと」と考えがちなテーマだからこそ、早い段階で考え始める“きっかけ”も重要です。

「出典:ブルークリーン株式会社」
https://b-clean.jp/owned/lonely-death-anxiety-investigation/

孤独死という言葉には、どこか距離を置きたくなる響きがあります。
しかし今回の調査から見えてきたのは、特別な誰かの問題ではなく、「誰にでも起こりうる身近なテーマ」であるという現実です。
大切なのは、不安を抱えたままにしないこと。
日常の中で誰かとつながること、小さな備えを始めることが、安心につながります。
「もしもの時」を考えることは、決して後ろ向きなことではありません。
これからの暮らしを、より自分らしく安心して続けていくための一歩として、考えてみてはいかがでしょうか。


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