TOPへ

アルペンスキー山口ゆい選手 ケガを経験して得たもの

ピープル 2017/12/20

1人ではトップは目指せない。親、コーチ、栄養士、トレーナーなど多くの人たちが関わって環境を整えてくれている。「その環境があるから、私は今、スキーをやっています」と語るのは、アルペンスキーで五輪出場を目標に掲げる山口ゆい選手(慶應義塾大学1年)。2度の大きなケガを乗り越え、再びトップクラスを目指す山口選手に話を聞いた。

 

 

スキー選手といえば雪国育ちをイメージしがちだが、山口選手は東京生まれ東京育ち。2歳でスキーを始め、幼稚園から競技として取り組み、出場した小学校1、2年生の部で優勝した。小学生の時、トリノ五輪に出場した皆川賢太郎選手に憧れ、自分もオリンピックに出ることが夢になった。

スキーの魅力については「自然の中で、美しい景色に囲まれてやるスポーツであること」と話す。雪山がなければできないし、天候にも左右されるというデメリットも含めて、スキーの魅力だと言う。

 

トップスキープレーヤーになるために必要なのは、中学生まではセンス、高校生は体力と技術と言われるそうだ。勝つために高い技術力が必要なのは言うまでもないが、技術をアップするうえでそれに耐えられる強い体を作っていくことが、高校生以上には必要だと山口選手は言う。

 

山口選手は、高校時代に2度の大きなケガを経験した。3年生はスキー板を履けるようにリハビリに取り組んだ。大学1年生の現在は、トップクラスに上がるための練習メニューを進めている。
2022年の冬季五輪出場を目標に掲げる。

 

慶應義塾体育会スキー部に所属する山口選手。部では4年生のチーフが練習メニューを決めてくれる。さらにトレーナーと相談しながら、トップクラスに上がるための1週間の練習メニューを作成し取り組んでいる。勉強しながらトレーニングをすることで、自分の弱点を把握しスキルアップにつながると話す。

 

 

自分には個人競技が向いていると自己分析する山口選手。負けず嫌いでマイペースだといい、「自分が決めたことを自分が納得するまでやりきりたい」と話す。

スキーはいかに自分に勝てるかがカギ。スタートからゴールまで一人ずつ滑る競技なので、自分への挑戦に他ならない。

 

 

山口選手に試合前にすることを教えてもらった。

大会コースの下見は欠かせない。気をつけなければならないポイント、タイムを稼ぐポイントなどをチェックして頭に入れる。ウォームアップは、コース外コースで滑るのだそうだ。

ちょっと調子が悪いなと感じた時は、両親やコーチと話をして気持ちを落ち着かせるそうだ。山口選手にとって「両親はなんでも話せる相手」。メンタル面は両親に支えられてきた。

 

スキーといえば、紫外線対策も重要だ。直射日光だけでなく、雪面からの照り返しも強く、日焼け対策も万全にしなければならない。夏はニュージーランドで練習をする山口選手にとって、紫外線対策はとても気になったそうだ。山の高い所で練習するため、直射日光よりも照り返しの方が、紫外線が強い。ヨーロッパは特に空気が乾燥しているため、スキンケアが大事になってくるという。

 

肌の悩みを抱えたまま練習には行きたくない。そこで、山口選手はアスリートのための化粧品開発をする株式会社アミックグループに相談をした。正しいスキンケアの方法を学び、日焼け対策を行っている。

 

「AthleteXは汗をかいても取れないので、安心して練習ができます。肌にも優しく、たくさん塗っても肌荒れしないですよ」と山口選手。

 

 

 

 

スキーを通して、人としての成長も感じている。

大きなケガを何度も経験して、たくさんの気づきがあった山口選手。
ケガをして休んでいる時は、色々な思いが交錯した。「スキーを辞めたら自分はどうなるんだろう」という不安が、「オリンピックでメダルを獲るまでは辞めたくない。自分の納得がいくまでスキーをやりたい」という思いに変わった。

「自分の伸び代を伸ばさないまま、辞めてしまうのはもったいない」と気づき、「もう一度這い上がろう」と決意したそうだ。

 

 

ケガをして練習ができなくても、できることをしようと情報を取るように努めるようになった。
トレーナーに自分から相談するなど、情報収集のために多くの人とコミュニケーションをとるようになり、気づけば人見知りから脱却していたという。

「ケガをしていなかったら、ずっと一人で悩んでいたと思う」と振り返る。

 

ケガをしたことで弱い自分に気づいた。そして、いつも支えてくれる両親や周囲の人たちの大きさに気づいた。スキーは1人でやる競技だけれど、1人ではできないことに気づけた。ケガをしたからこそ、自分はたくさんの人に支えられてスキーができていることに気づくことができた。大切なのは、周囲の人たちへの感謝の気持ちを忘れないこと。

「人として成長することができました」と話す。

 

今シーズンは、自分が今どのレベルにあるのかを知る年と定めた。自分のランクを把握し、1、2年後にトップクラスになるためにどうするかを考える年だ。3年後は海外で活躍し、オリンピックへのチケットを手に入れたい。

 

撮影 阿部 眸(立教大学3年)

 

 

 

公式facebookアカウントではサポート選手の活動を発信しています。

 

RanRun Social

RanRunのソーシャルネットワークは、スポーツ女子インタビュー、大会取材やイベント風景、告知などの情報をリアルタイムでお届けします。