総合商社の支持率が前年比約5%上昇。年収志向の高まりと「業界No.1」志向が鮮明に
就職活動を進める学生にとって、他の学生が「どの企業を選んでいるのか」は重要な判断材料のひとつです。
株式会社リーディングマークが、2027年卒業予定の最上位校生2,133名を対象に実施した「2027年卒 秋冬期 就職人気企業ランキング」を発表しました。
本調査では、伊藤忠商事が調査開始以来初となる総合1位を獲得。
総合商社人気の高まりや、学生のキャリア観の変化が明らかになっています。


伊藤忠商事が初の総合1位。総合商社人気がさらに加速
今回の調査で最も顕著なのは、総合商社の圧倒的な強さです。
5大商社への得票シェアが前年同期比で約5%上昇(33.5%→38.9%)。
1位の伊藤忠商事を筆頭に、学生の「高い報酬」と「グローバルな活躍」等への欲求を一身に引き受ける結果となりました。
「業界」より「No.1ブランド」へ。志望先の集中が鮮明に
ランキング上位には、不動産の三井不動産(6位)、食品のサントリーホールディングス(7位)、銀行の三菱UFJ銀行(9位)、コンサル・シンクタンクの野村総合研究所(10位)、運輸のJR東海(10位)、電子・電気機器のソニーグループ(14位)、輸送用機器のトヨタ自動車(21位)、電力の関西電力(24位)、損害保険の東京海上日動火災保険(28位)、広告の電通(29位)など、50業界中18業界のNo.1企業がTOP30位以内に名を連ねています。
学生が「将来の安定」と「市場価値」を担保するために、業界内での確固たる1位企業を選ぶ「業界代表への集中」が鮮明になっています。
不動産・運輸・インフラ系が順位を上げる結果に
今回の調査では、三井不動産(10位→6位)、三菱地所(9位→8位)といった不動産デベロッパー、日本郵船(30位→21位)、商船三井(51位→23位)といった海運などの分野が大きく順位を伸ばしました。
安定性と社会インフラとしての役割が、学生の関心を集めていることがうかがえます。
コンサル業界は“高止まり”から低下局面へ
一方で、かつて上位を独占したコンサルティング業界の得票シェアは25卒22.8%→26卒22.9%→27卒18.1%で推移。
高止まりの状態から低下へ転じました。
アクセンチュア(14位→42位)、PwCコンサルティング(18位→29位)、デロイト トーマツ コンサルティング(23位→40位)、ボストン コンサルティング グループ(27位→32位)、アビームコンサルティング(37位→47位)、マッキンゼー・アンド・カンパニー(60位→66位)。
30歳時点の希望年収は933万円。年収志向は過去最高水準
学生のキャリア観にも変化が見られました。
30歳時点の平均希望年収は933万円と過去最高を記録し、前年から43万円増加しています。
企業選びで重視する項目は、
1位「将来的な高所得の見通し」
2位「企業の強い社会的責任感」
3位「チャレンジ性のある仕事」
という結果となり、「ワークライフバランス」は昨年の6位から8位へ順位を下げました。


調査概要
調査名:2027年卒 秋冬期 就職人気企業ランキング(9-11月)
調査対象:2027年卒予定の大学生・大学院生
(東京大学、一橋大学、東京科学大学(旧:東京工業大学)、早稲田大学、慶應義塾大学、京都大学、大阪大学、神戸大学、北海道大学、東北大学、名古屋大学、九州大学の大学生・大学院生)
調査期間:2025年9月~11月
有効回答数:2,133名( 男性69.1%、女性30.9%、その他0.0%)
調査方法:株式会社リーディングマーク主催の合同説明会およびWEBアンケート。選社企業は、同社がリストアップした約400社より学生1人につき第一志望企業群(5 社)を選定
就職人気ランキングからは、学生の価値観や将来設計の変化が色濃く反映されます。
2027年卒就活は、「高い報酬」「社会的影響力」「業界No.1」がキーワードになりそうです。
