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憲法って何条まであるか知ってる? あなたは直ぐに答えられますか?

Byranchan

8月 17, 2016 #憲法

「憲法改正」あまり政治のことはわからないという人も、何度となくメディアで耳にしたのではないでしょうか。法学を勉強している学生は別として、「憲法」については高校までの社会科の授業で前文と概要を習ったくらいかもしれませんね。さあ、あなたは憲法改正に賛成ですか?反対ですか?その前に、憲法のことをもっと知っておきたいですね。

みんなの疑問から学ぶ日本国憲法『憲法ってどこにあるの?』(谷口真由美著 集英社)から、身近なテーマについてご紹介したいと思います。

著者の谷口先生は、非常勤講師を務める大阪大学での「日本国憲法」講義が人気で、一般教養科目1000科目の中から学生の投票で選ばれる〝ベストティーチャー賞″こと「共通教育賞」を4度受賞されているそうです。本書の中では「真由美のひとこと」というコーナーが各テーマごとに設けられていて、それが大阪弁で書かれているので、親しみやすく読むことができます。

―憲法って何条まであるか知ってる?        

さて、あなたは直ぐに答えられますか?ググってみてください!

直ぐにみつかりましたね。

答えは103です。覚えておきましょう!

さて、谷口さんの前書きにはこんな質問が書かれています。

憲法を尊重して守る義務があるのは誰ですか?

さあ、誰だと思いますか?これはとても大切な質問です。

自分でググってみてください。見つかりましたか?

答えは憲法99に書かれています。

天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ」

「憲法を守らなければならに人は誰か」これを忘れないでくださいね。

谷口先生が、本の中で紹介されているテーマをいくつかピックアップしてみましょう。

憲法を身近に感じるポイントがわかりやすく紹介されています。

―親がお金を払っている子供のスマホを見るのは違法なのか?

親の権利・義務をどう考えるかがテーマになっています。学生の皆さんは、スマホの料金を自分で払っていますか?それとも親に払ってもらっていますか?

本の中で取り上げているケースは、中学生の娘とお父さんの設定になっています。

他人のメールを正当な理由なく覗き見することは罰の対象になりますが、「お金を払っている親」「子供は未成年」という場合はどうでしょう。

さて、皆さんはどう思いますか?

―プライバシーの侵害?                                                           

そもそも「プライバシーの権利」ってわかりますか?

プライバシーとは、個人の人格に関わる事柄について、国や他人から保護しようとするものとあります。姓名・住所・電話・趣味・経済状態の情報なども含まれるそうです。

知らず知らずのうちに、他人のプライバシーを侵害していることはないでしょうか。

意識して生活したいものです。

―戸籍のない人がいるのはどうしてですか?

RanRunのメンターインタビューにご登場いただいた井戸まさえさんの『無戸籍の日本人』では、戸籍のない日本人が10000人以上もいると書かれています。

なぜ、そんなことが起きてしまうのでしょう。

「真由美のひとこと」を引用すると、「法の不備、そして法律を作る人たちの怠慢ですわ。」と書かれています。

法の不備によって、つらい思いをしている人がいることも事実なんですね。

憲法について、ほんのちょっとだけ触れてみました。

憲法改正が議論される前に、私たち自身も憲法について知っておきたいと思いませんか?

今回、ご紹介した谷口真由美先生の『憲法って、どこにあるの?』は、わかりやすく書かれているので、入り口として入りやすい書籍です。

それをきっかけきに、憲法についての書籍に少しずつ触れていくといいですね。

RanRunメンターインタビュー第1回の辻村みよこ先生も憲法学者で、人権やジェンダー論を中心にたくさんの著書がおありです。

ぜひ、参考にしてみてください。

(2016年8月掲載の記事をリライトしています)