• 火. 4月 29th, 2025

りんごスイーツの美味しい季節。「タルトタタン」を手作りしてみませんか?

店先にたくさんのりんごが並ぶ季節になりました。ケーキ屋さんのショーウィンドウにも色々なりんごスイーツが美味しそうに並んでいます。定番のアップルパイの隣には、じわじわと人気が出てきたタルトタタン。
パティシエの細井奈緒子先生が簡単なタルトタタンの作り方を教えてくださいました。
あなたも作ってみませんか?

ネクストアップルスイーツ!タルトタタンとは

タルトタタン

「タルトタタン」とは、砂糖やバターを使って甘く煮たりんごに、パイ生地やタルト生地をかぶせて焼き、焼き上がったらひっくり返して、りんごの部分が上になった状態にして出来上がりというお菓子。表面のツヤツヤとした質感と、りんごがたくさん並んだ様子がとてもきれいなお菓子です。
1ホールで7~8個のりんごを使うのでりんご本来の美味しさを味わえます

失敗は成功のもと!タルトタタン発祥のエピソード
タルトタタンは、「失敗から生まれた名作」と言われています。
タルトタタンの発祥は、19世紀のフランスのラモットブーヴロンという町。
「タタン姉妹」が経営しているホテルでのできごとでした。
タタン姉妹のお菓子は評判になっていましたが、ある日タルト生地を忘れてリンゴを焼いてしまうという「うっかりミス」をしてしまいました。
その失敗を何とか取り返そうとして、りんごの上からタルト生地をのせて焼いたのです。
そして一枚の大皿を取り出し、型の上にかぶせ、丸ごとひっくり返してみると、実に美味しくお客様に喜ばれ、ホテル・タタンの看板菓子になったといいます。

お家でカンタン!タルトタタンの作り方

<材料>直径16cm マンケ型(ジェノワーズ型)1台分

  • りんご(写真はふじ使用):300g
  • 砂糖(お好きなもの、写真はグラニュー糖):30g
  • バター(無塩):15g
  • 底生地(冷凍パイシートもしくはタタン生地):100g
    →タタン生地の作り方は下にあります

<作り方>
① リンゴの皮をむき4~8等分のくし切りにする。
② 型にクッキングシートをしく
 *型が傷みにくく、焼成中りんごの状況が分かりやすくなります。
③ ②にバター、砂糖の半分、りんごを入れりんごの上に残りの砂糖を振りかける。
④ 180度のオーブンに入れ途中りんごの上下をフォークで入れ替えながら40分焼成。
 *出てきた果汁にりんごを浸しながら煮てゆく。
⑤ のばしておいたタタン生地(冷凍パイシート)を被せてさらに40~50分焼成。
 (計約80~90分焼成)りんごの果汁がほぼなくなり、生地が香ばしく色付いたら完成。
⑥ オーブンから出して粗熱が取れたら(素手で型が持てるくらい)お皿を被せて返します。

生地から手作り派はこちら!

<タタン生地>
・小麦粉 :55g
・砂糖(お好きな砂糖で):3g
・塩 :1g
・バター :30g
(1.5cmくらいに切りひやしておく)
・水(冷水):20g

<タタン生地作り方>
① フードプロセッサーに小麦粉、砂糖、塩、バターを入れバターを細かくする。
(ボールの場合はカードで細かくする)
② 水を入れ生地をまとめる。指にはつかないが吸い付くような状態がベスト。
*使用する粉の種類で少しお水の入る量が変わる事があります、必要であれば追加。
③ 出来上がった生地はビニール袋に入れ1時間~できれば1晩冷蔵庫で休ませる。
*のばしやすくなります。
④ 麺棒で直径16cmにのばし冷蔵庫で冷やす

細井奈緒子先生

パティシエ 細井奈緒子先生
辻製菓専門学校を卒業後、同校で10年間職員として勤務。フランスには3年間滞在し、現地の文化と菓子作りを学びました。
2012年からはフランス菓子教室”L’Atelier du Gâteau Français”を主宰し、初心者から上級者まで、幅広い方々にフランス菓子の魅力を伝えています。
毎年フランスを訪れ、最新の菓子トレンドや技術を学ぶことをライフワークとしています。また、フランス語の勉強を続け、現地の菓子文化への理解を深めています。

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