TOPへ

テーピングを使ってみよう、正しい応急処置

テーピングを使ってみよう、正しい応急処置
ヘルスケア 2015/12/21

スポーツをしていて、避けて通ることができないのが“ケガ”です。どうすればケガを予防できるんだろう? ケガをしたときに、どんな処置をすれば治りが早くなる? そんなギモンを解消するために、アスレティックトレーナーの對馬正浩(つしま・まさひろ)さんに、RanRun読者へ向けて講習会をして頂きました。テーマは「テーピングを使った、正しい応急処置」です。テーピング未経験の方も、ぜひ参考にしてみてください。

 

【女子に嬉しいテーピング講座】
講習会の会場はテーピングでおなじみ、ニチバン株式会社さんです。講習会に集まってくれたのは、大学女子ラクロス部選手とマネージャーさん、大学ラグビー部のマネージャーさん。他にも、高校まではハンドボール部で活躍していた大学生、かつてバスケットボール部で活躍していた社会人もいます。

 

女子に嬉しいテーピング講座

 

今回の講習会で對馬トレーナーが使用するテーピングは「セラポアテープFX」(ニチバン社製)です。對馬トレーナーはテーピングを手に、こう言います。

「セラポアテープはハサミ不要。手で簡単に切れて、はくり紙も出ないので、ひとりでテーピングをすることができます。また、肌に直接貼ってもかぶれにくいので、女性は安心して使えると思います。今回はセラポアテープを使ったテーピングの仕方と、応急処置の方法をお教えしますね」

 

【どんな時にテーピングを使う?】
いよいよ講習会がスタート。スポーツ女子たちの目も真剣になっていきます。まず、對馬トレーナーがスポーツ女子たちに「みなさんは、どんなときにテーピングを使いますか?」と質問をすると、次のような答えが返ってきました。

・ふとももの筋膜炎。ケガをした時に冷やしてテーピングをした。(ラクロス選手)
・足首の靭帯損傷。ケガをした時に冷やしてテーピングをした。(バスケットボール選手)
・選手がケガをしたときに、冷やしてテーピングをした。(ラグビー部マネージャー)

 

どんな時にテーピングを使う?

 

「みなさん、ケガの処置としては、すごくよくできています。ケガをしたときに大切なのが“RICE処置”です」(對馬トレーナー)

 

【RICE処置って知ってますか?】
RICE処置とは「REST(安静)」「ICE(冷却)」「COMPRESSION(圧迫)」「ELEVATION(拳上)」の頭文字を取った言葉で、ケガをしたときに実行したい4つのポイントを表しています。

「1週間後に大事な大会を控えているときに、ケガをしてしまった場合。直後の処置が正しく出来るかどうかで、試合に出場出来るかどうか決まるといっても過言ではありません。まずはなにより、安静にすること。そして患部を冷やす。血管を収縮させて、内出血や炎症を抑えます。心臓より高く保つ挙上も忘れてはいけません。もちろん4つ全て重要ですが、すばやく回復させる上で大切なのが圧迫です。これはテーピングを使ってできるので、ぜひ覚えてください」

對馬トレーナーによると、ねんざや肉離れ、打撲、骨折などをした時は患部の血管が切れているので、テーピングを使って圧迫することで、出血を抑えるそうです。

「鼻血が出たら自然に手で鼻をおさえますよね?これは無意識に出血をおさえている訳です。ケガをすると同じような状況が皮膚の中で起こっているので、出血をすると患部の腫れや痛みが強くなったりして患部の悪化に繋がります。まずは出血をいかに抑えるかが重要です。」

 

RICE処理ってしってますか?

 

「圧迫するときは、本来は圧迫専用のパッドを使用するのがベストですが、患部にダンボールなどの適度な圧迫が加わるものを当てて、その上からテーピングを巻きます。そして患部を心臓より高い位置に保ち、内出血を防ぎましょう」

 

【ケガをした直後にやってはいけないこと】
反対に、ケガをした直後に絶対にやってはいけないことは「温めること」(對馬トレーナー)だと言います。お風呂に入る、お酒を飲むといった、血行を良くすることをしてしまうと、内出血を促進することになり、患部を悪化させてしまうことに繋がります。シャワー程度にとどめておき、お風呂には入らないようにしましょう。

「ケガをした時は、安静にしている状況下で、まずパッドなどを用いた圧迫(1時間位)により出血をコントロールしてから、患部をアイスパックなどで冷やし、外れないようにテーピングを巻きます。アイシングは20分ほど冷やし、患部が冷えて感覚がなくなってきたら外し、再び圧迫を行います。そして感覚が戻ってきたら冷やす、このサイクルを24~72時間、繰り返します。夜寝るときは、圧迫を外して湿布を貼りましょう。当然ケガの重症度によりますが、適切なRICE処置をすることができれば、患部の悪化を最小限に抑えることができ、受傷後およそ1週間後には、プレー出来る可能性が高くなります。痛みがひどい場合は医療機関を受診することも忘れないでくださいね」

 

ケガをした時にやってはいけない事

 

今回は、ケガをしたときに必要なRICE処置の方法を教えて頂きました。次回の記事では、セラポアテープFXを使った、「ひとりで簡単にできるセルフテーピングの仕方」を紹介します。次回の更新をお楽しみに!

ライター 鈴木智之

 

 

<参考>
スポーツテーピング講座

スポーツテーピング講座

 

<講師紹介>

對馬正浩(つしま・まさひろ)

對馬正浩(つしま・まさひろ)
東京リゾート&スポーツ専門学校卒、日本鍼灸理療専門学校卒
小森鍼灸接骨院、日本トレーナー協会小守スポーツマッサージ療院。
現在、スポーツマッサージ・ナズー
ニチバン株式会社テーピングセミナー講師・アスレティックトレーナー
並木磨去光氏の下で活躍中。 日本体育協会公認アスレティックトレーナー取得、
あん摩・マッサージ・指圧師、はり師・きゅう師取得。
活動暦  社会人ラグビー部 アシスタントトレーナー、 高校サッカー部 トレーナー、
専門学校非常勤講師
モチベーションを上げる曲 Mr.Children/ エソラ

 

<ライター紹介>
鈴木智之(すずきともゆき)
サッカーを中心に取材をするスポーツライター。
Webサイト「フットボールエッジ」(www.footballedge.jp)編集長
著書に「青春サッカー小説 蹴夢」(講談社)「サッカー少年がみるみる育つ」(出版芸術社)など。
モチベーションを上げる曲:Pitbull ft. Cristina Aguilera/ Feel This Moment

RanRun Social

RanRunのソーシャルネットワークは、スポーツ女子インタビュー、大会取材やイベント風景、告知などの情報をリアルタイムでお届けします。