TOPへ

人のありがたみを知れるポジション 五味彩華投手

人のありがたみを知れるポジション
ピープル 2016/05/13

「苦しくても自分ができることを頑張りなさい」トレーナーの言葉に支えられた。
社会人アスリートインタビュー第8回は、TAP-B(U24B)強化選手で戸田中央総合病院(埼玉県戸田市)ソフトボール部の五味彩華選手。練習中の五味選手に、ソフトボールの魅力、ピッチャーというポジションについて、スポーツ女子へのメッセージなどを聞いた。

 

ソフトボールとの出会い

小学校6年間は剣道を習っていた五味選手だが、中学の部活は他のスポーツに取り組みたいと色々な部活を見学して回ったそうだ。性格的には個人競技向きだと自己分析し、陸上部への入部を考えていたが、友達に付き合ってソフトボール部に仮入部したことがきっかで、チームプレーの楽しさを知り入部を決めたという。

 

中学1年生の時の新入部員は13人、先輩は3人というソフトボール部でのスタート。ピッチャーに選ばれたが、初めはなかなかボールのコントロールができなかったと振り返る。
千葉県立柏陵高等学校3年生でインターハイに出場、東北福祉大学1年生で、U19日本代表になった。
戸田中央総合病院ソフトボール部で3年目を迎える現在は、TAP-B強化選手としても活躍している。

 

people_athlete_160513-01-min

 

ピッチャーは、野手に比べ個人競技に近い部分があるという。試合の時は、マウンドで孤独感を感じることもある。試合に負けた時は、自分のせいで負けたような気がして、責任感が伸し掛かることもあるそうだ。「だからこそ、チームのために、戦力になれるよう頑張っています」と笑顔をみせた。

 

ソフトボールの魅力

五味選手に魅力について尋ねると、「ソフトボールは、野球を知らなくても、経験者でなくても、シニアでも、誰でもできるスポーツです」と説明する。

 

競技としての見所は、球の速さだという。ソフトボールの球のスピードは野球よりも速い。
五味選手自身は変化球が得意で、試合ではドロップ・ライズ・チェンジアップを使い分けているそうだ。

 

people_athlete_160513-02-min

 

北京オリンピック金メダリストの上野由岐子選手が所属するビックカメラ女子ソフトボール高崎と対戦する時は、上野選手と同じマウンドで投げ合い刺激を受けている。「上野選手のような速い球を投げるようになりたい」と教えてくれた。

 

ライフスタイル

戸田中央総合病院の医療福祉課に勤める五味選手は、午前は事務の仕事に従事、午後からグランドに移動しソフトボールの練習に励んでいる。チームのメンバーは、受付、リハビリテーション、総務など所属部署も様々だ。午後から練習のための時間をもらっているため、午前の仕事は他の職員よりも早く7時20分に出勤しているという。

 

people_athlete_160513-03-min

 

戸田中央総合病院では、交代で応援団を組み、全国で開催される試合に応援に駆け付ける。「職場の人達に支えられています」と、好きなことを今も続けさせてもらえる環境に感謝を表す五味選手。

 

メンバー全員が病院の寮生活ということもあり、週6回の練習日は一緒に行動することが多いので団結力が強い。インドア派という五味選手にオフの日の過ごし方を尋ねると、「掃除しています」と笑う。

 

食事について

毎日の朝食とオフの日の食事は自炊という五味選手。バランスよい栄養摂取を心がけているという。病院の管理栄養士を講師に、チームで勉強会があるそうで、「朝食が大事だと教わったので、味噌汁を作り、たんぱく質を摂るようにしています」と教えてくれた。

 

試合前は、体脂肪率が上がらないように気を付けているそうで、甘いものを控えるようにしているそうだ。

 

チーム競技の魅力

シーズン中には、調子のよい人もいれば、悪い人もいる。お互いにカバーし、支え合えることが魅力だという。ピッチャーは孤独と感じることがあるものの、その分、野手や捕手に支えられていることを実感できると言い、「ピッチャーは人のありがたみがわかるポジションですよ」と語った。

 

people_athlete_160513-04-min

 

スポーツを通して培った力

諦めないことを覚えた。調子が悪くてなかなか抜け出せなくなっても、諦めなくなった。以前、調子が悪く苦しんでいた時に、トレーナーから「苦しくても自分でできることを頑張りなさい」とアドバイスされた。「あの時頑張ってよかった」と思うことがいっぱいあるそうだ。
日々、トレーニングを積むことで継続力もつき、3日坊主から脱出しましたと笑う。

 

people_athlete_160513-05-min

 

日本代表を経験して

楽しんで競技をしている海外の選手と接したことで、自分も好きでソフトボールをやっているということに、あらためて気づくことができたという。「負けても一生懸命やった結果ならそれでいい」という外国人選手のポジティブな考え方に気づきを得た。

 

今後の目標

現在25歳の五味選手は、チームで上から3番目になった。チームが勝てるよう、自分の役割をきちんと果たしたいと決意を語る。

 

10年後の目標を尋ねると、「今、ソフトボールに打ち込んでいるように、仕事も打ち込む姿勢を大切に取り組んでいきたい」と語る。東北福祉大学では、ソーシャルワーカーの勉強をしていた五味選手。いずれ、資格を取得し、医療の場で貢献したいと考えている。

 

今、色々な人と関わっている中で、人のいいところを学び成長したいと語る。「いつか家庭を持った時に、子供に色々と教えられるようになっておかないと」と笑みを浮かべる。

 

ソフトボールの試合を観に来てくれた人達から「ありがとう」と声をかけられる。引退した後も、他者に頑張れるきっかけを与えられるような人になりたいそうだ。そういう人になるためにも、今は、ソフトボールを頑張っている。

 

people_athlete_160513-06-min

 

スポーツ女子へのメッセージ

部活を通し学んだ人との関わり方は、仕事にもつながるものです。
また、目標に向かって頑張るということは、仕事をするうえでも大切なことです。
競技を好きでやることと、仕事への関わりも同じです。
今の頑張りは、必ず、社会に出てもつながってくるので、頑張ってください。

 

試合前に聴く曲

緊張しやすいためリラックスする曲を聴くという五味選手は、毎年、この曲と決めて聴くようにしているのだとか。昨年(2015年)は、AIのハピネスを聴いていた。

 

people_athlete_160513-07-min

 

 

 

RanRun Social

RanRunのソーシャルネットワークは、スポーツ女子インタビュー、大会取材やイベント風景、告知などの情報をリアルタイムでお届けします。