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メンタルが強く女子力の高い大石綾美選手(ボート競技)

社会人アスリートインタビュー第1回は、日本代表で中部電力ボート部(株式会社中部プラントサービス所属)の大石綾美(おおいしあやみ)選手。国立スポーツ科学センター(東京都北区)で合宿中の大石選手に話を聞いた。

 

<ライフスタイル>
大石選手の平日は、朝練から始まる。起床後、自分で作ったジュースを飲み、4時半から練習。朝食後、出勤。帰宅後、また練習。1日約4時間のトレーニングを1人で黙々とこなす。土日、所属するボート部の練習に参加し、先輩とのコミュニケーションの中で課題の解決策を探す。キュートな笑顔からは想像できない強い精神力の持ち主だ。

 

大石綾美選手

 

一人暮らしの大石選手は、自分で食事を作る。肉だけに偏らないよう必ずサラダを摂るなどバランスを考えている。間食もするが、砂糖を少なめにするなど自分で調整できるものを作る。軽量級の大石選手の場合、体重制限が設定されており、日本代表の選考レースに合わせ、ウエイトコントロールを続けなければならない。身長約170㎝の大石選手は、満腹になるまで食べるというわけにはいかないようだ。

健康のために身体を温めるようにしている。入浴する時は湯船に浸かるようにしており「疲れていてもシャワーだけで済ましたりはしません」と笑顔をみせる。疲れを感じた朝は、紅茶を飲んだりアロマを嗅いだりしてリラックスする。日焼けが気になるボート競技だが、大石選手は日焼け対策も怠らない。毎晩、寝る前には必ずパックをするそうだ。なんと女子力の高い選手だろう。

 

日本代表で中部電力ボート部の大石綾美選手

 

お洒落することがリフレッシュになるという大石選手は、ヘアアレンジも好きで大会の日などは自分で編み込みをするという。大学時代はカワイイ系の服が多かったそうだが、今はシンプル系に変わった。そんな大石選手も、ボート競技は指先の感覚が勝負を左右するため、ネイルなどはせず爪は短く手入れをしている。素手でオールを漕ぐ大石選手の掌にはマメが絶えない。

 

<就職活動>
社会人2年目の大石選手、勤める中部プラントサービス(愛知県名古屋市)では人事企画部に所属し、採用関係を担当している。学生時代からトップクラスの選手だった大石選手だが、就職活動は一般の学生と一緒。レースの合間を縫っての就職活動だった。早稲田大学漕艇部で女子主将を務めていた大石選手は、学生時代に経験したチーム作りのノウハウを社会で活かしたいと自己アピールし、就職活動に臨んだという。卒業後は地元に貢献したいと愛知県の企業に就職した。面接に来た学生の緊張感がよくわかるので、なるべく緊張感をほぐしてあげるよう努めているそうだ

 

メンタルが強く女子力の高い大石綾美選手(ボート競技)

 

主将として心掛けていたことは、チームの中で上下関係を作らず、部員同士が同じ目線に立って意見を言い合える環境を作り、同じ立場に立って話を聞くようにすること。後輩とペアを組んで練習する時は、艇に乗ったら対等の選手でいたいので、後輩がものを言いやすい状況を作るようにしていた。一緒にご飯を食べに行ったり、自分の家に呼んでご飯を作ってあげたりした。やはり、女子力が高い

 

 

<スポーツは楽しむもの>
中学ではバスケットボール部に所属していた。高校からボートを始めた先輩が全国大会に出場するのを見て、「自分も全国大会で活躍したい」とボートを始めたのだという。進学先として早稲田大学を選んだのは、ボートの強豪校ということもあるが、父親の母校でもあり、親への恩返しにもなると考えた。スポーツをしないご両親は、口を出すことなく、ただ見守ってくれているという。

 

ボートを軽々と持つ大石綾美選手

 

世界で戦いたい。世界の選手たちと同等に戦いたい。取材の間、何度も同じセリフが出た。
「U-23でメダルを取った時に一緒に戦った仲間が皆、シニアで頑張っている。自分も頑張らなきゃ」と語る大石選手は、昨年、怪我のためにボートに乗ることができなかった。孤独感の中で自分を第三者として見ることができるようになったそうだ。自分が頑張っていることを見ていてくれる人、声をかけてくれる人、周囲の人達に支えられたと振り返った。

レースであろうと、練習であろうと同じように楽しむべきと言う大石選手から、自分が怪我をして這い上がってきた経験を踏まえ「辛い時があっても諦めて欲しくない。辛い時こそ、人のありがたみを知ることができる」とスポーツ女子へのアドバイスをもらった。スポーツ女子の強みは「目標に向かっていく強さ」とし、ポジティブに考えることができるメンタルの強さだと語った。そんな大石選手がモチベーションを上げる時に必ず聴く曲がある。SEAMOの「Continue」だ。歌詞に励まされることが多く、音楽の力は凄いですねと語る。

リオ五輪への出場を目指す大石選手にとって、ボートの魅力は「速さ」。目でしっかり捉えることができるその速さを感じに、ボート競技を観に来てほしいと締めた。

取材:円城寺桃子(昭和女子大学3年) 文、写真:編集部 やなぎゆき

 

 

<プロフィール>

氏名大石 綾美(Ooishi,Ayami)
生年月日1991年4月9日
出身地愛知県
出身高校 愛知県立猿投農林高校
出身大学早稲田大学
勤務先株式会社中部プラントサービス 人事企画部
所 属中部電力 ボート部

主な戦歴

【国内】

2009年全国選抜大会 女子シングルスカル 優勝
2009年国民体育大会・ 新潟 女子シングルスカル 優勝
2010年大学選手権大会 女子ダブルスカル 優勝
2011年大学選手権大会 女子シングルスカル 優勝
2011年全日本選手権大会 女子クォドルプル 優勝
2011年国民体育大会・山口 成年女子ダブルスカル 優勝
2012年大学選手権大会 女子シングルスカル 優勝
2012年国民体育大会・岐阜 成年女子ダブルスカル 優勝(2連覇)
2013年大学選手権大会 女子シングルスカル 優勝 (3連覇)
2013年全日本選手権大会 女子クォドルプル 優勝
2014年全日本選手権 女子シングルスカル 優勝
2015年国民体育大会・和歌山 成年女子シングルスカル 優勝

【海外】

2009年U19 世界選手権 女子クオドルプル 出場
2009年アジアジュニア選手権 女子ダブルスカル 2位
2012年U23 世界選手権 軽量級女子ダブルスカル 11位
2012年世界選手権 軽量級女子クオドルプル 6位
2013年U23 世界選手権 軽量級女子シングルスカル 3位
2013年ワールドカップ第 2 戦 軽量級女子ダブルスカル 7位
2013年ユニバーシアード・カザン 軽量級女子ダブルスカル 5位
2015年ユニバーシアード・光州 軽量級女子ダブルスカル 優勝
2015年世界選手権 軽量級女子ダブルスカル 17位

以上

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