サラヤ株式会社が実施する教育支援プロジェクト「いのちをつなぐ学校by SARAYA」が2024年5月11日、同校の校長を務めるフクオカハカセこと、生物学者の福岡伸一氏による、人間と地球の「いのち」について考える「いのちをつなぐ特別授業」を、東京・中野で 開催しました。
また、サラヤが環境保全活動を行っているマレーシア・ボルネオ島現地の森林や農園をフクオカハカセと一緒に訪れ、環境問題や生物多様性を学ぶ「フクオカハカセと行くボルネオ学習ツアー」の詳細を授業当日に発表しました。
また、ツアーに参加希望の中学生・高校生から、生命への探究心と熱意が伝わる作文を募集します。
生物学者・福岡伸一氏による対面授業を初開催、次世代を担う若者に伝えたい「センスオブワンダー」少年時代から持っていた「生命への探究心」や、福岡氏の代名詞「動的平衡」を解説
「いのちをつなぐ学校 by SARAYA」は、サラヤが事業の柱とする 3 つのキーワード「衛生」「環境」「健康」をテーマに、日本全国の学校(小学・中学・高等学校)に教材や学びの機会を提供する教育支援プロジェクトです。
感染症から自らのいのちを守る衛生の知識から、気候変動や環境破壊から地球全体のいのちを守る大切さまで、「いのちを未来につなぐための学び」を、動画コンテンツや社員による全国の学校への出張授業を通して提供しています。
特設サイトでは、同校の校長を務め、日本を代表する生物学者・福岡伸一氏が、3DCG の“フクオカハカセ”に変身し、微生物学、疫学などの歴史から「生命とは何か」を動画で分かりやすく解説しています。
開校 3 年目を迎えた今年度の「いのちをつなぐ学校」の特別プログラムの ひとつとして、フクオカハカセが初めて画面を飛び出し、子どもたちと一緒に「生命とは何か」を掘り下げる「いのちをつなぐ特別授業」を 5月 11日(土)に実施しました。
東京会場(学校法人 新渡戸文化学園)とオンライン配信によるハイブリッド形式で開催し、中高生や保護者、教員ら、合計 219 名(会場 60名、オンライン 159名)が参加しました。
当日、フクオカハカセの講演では、アゲハチョウのサナギを解体し、いのちの不思議を感じたほろ苦い体験や、顕微鏡について知るために図書館に通い詰めたエピソードなどをはじめ、少年時代から持っていた「生命への探究心」について話しました。
「本を読んだり、人に聞いたり、回り道をしながら探究することで、新たな学びにつながる」と、学生たちに助言を送りました。
さらに、生物学者として新しい遺伝子(GP2)を発見したこと、マウスを使った実験を膨大な時間と費用をかけて行った結果、生命は、「(細胞を)作るよりも、壊すことが優先で、変わらないために変わり続ける“動的平衡”」というフクオカハカセの代名詞とも言える考えにたどり着いた点などを解説しました。
会場の参加者からは、「脳も動的平衡で細胞が入れ替わっているのに、なぜ記憶は維持されるのか」という専門的な質問から、「今後 AI(人工知能)は、生命としてとらえられることになるのか」という最新のテクノロジーといのちの本質について考える質問まで、たくさんの質問が挙がりました。
フクオカハカセは一つ一つの質問に丁寧に回答し、「なぜ学ばないといけないのか」という学生の問いに対し、「学びはみんなを自由にしてくれるもので、受験勉強は“自由への闘争”だと思ってがんばってください!」とエールを送りました。
生物学についての専門的な内容から、「センスオブワンダー」という感覚を持つ大切さまで、次世代を担う中高生にとって深い学びの機会となりました。
SDGs 最前線を体感!ボルネオ島で環境問題、生物多様性を学ぶ6 泊 7 日の「フクオカハカセと行くボルネオ学習ツアー」参加に向け、生命への探究が伝わる作文を募集
さらに、フクオカハカセと一緒にマレーシア・ボルネオ島で環境問題や生物多様性、生命について考える「フクオカハカセと行くボルネオ学習ツアー」の応募方法や詳細スケジュールを発表しました。
サラヤでは自社製品の原料のひとつである「パーム油」の生産地ボルネオで、生物多様性の保護と環境保全活動を行っています。
8月 16日(金)~22日(木)の 6泊 7日のツアーでは、ボルネオの森林に生息する希少な野生動物や昆虫を探し、生物多様性の大切さを学んだり、パーム油(アブラヤシ)のプランテーション(農園)を見学し生物との共生を学ぶ、環境・社会の“SDGs 最前線”を体感できます。
ツアーでは、ボルネオ島でしか見ることのできない動物に出会えるロッカウィ野生動物園や、ボルネオゾウやオランウータンなどの希少な野生動物の保護施設を巡ります。
生き生きとした野生動物の表情を見るだけではなく、なぜ野生動物の保護施設が必要なのかを考え、生物多様性や森林保全の観点から生物の「いのち」について考えます。
また、地球の「いのち」について探究するため、パーム油(アブラヤシ)のプランテーション(農園)を見学に加え、現地農家との対話などを通じて、労働問題や人権問題などについても学びます。
全旅程において日本を代表する生物学者であるフクオカハカセが同行するため、参加者は直接質問をしたり、フィードバックをもらえたり、知識を増やすだけではない深い学びの機会となる「探究型の学習ツアー」です。
ツアーの前後には、学びを深めるための勉強会を計 3 回実施予定です。
ボルネオの森林保全の現状や、身近なものに使われているパーム油についての知識など、探究の問いやテーマを見つけるための事前学習を行います。
また、帰国後には、ボルネオで見たり、感じたりしたことを今後につなげていくための事後勉強会を予定しています。
本ツアーに参加する中学生・高校生を 6名募集。
志望動機と「生命への探究心」が伝わる作文の 2点を募集します。
応募期間中に、特設サイト内の応募フォームより、ボルネオ学習ツアーに参加したい理由や意気込み(A4用紙 1枚、形式自由)と、「いのちをつなぐ学校」のウェブサイトや動画を見て学んだこと、感じたことを作文(800字以内、PDF形式)にして送ってください。
応募者の中から審査を行い、参加者を決定します。
さらに、フクオカハカセからの問いに答えて、サイン入り書籍などが当たるプレゼントキャンペーンも開催します。
「いのちをつなぐ学校」の動画「フクオカハカセのセンスオブワンダー」全 14話のいずれかを視聴し、動画の最後にある問い(Let’s Think &Act! )をテーマにレポート(A4用紙1枚、形式自由)を送ってください。
応募者の中から、10名に福岡伸一氏のサイン入り書籍とサラヤの野菜・食器用洗剤「ハッピーエレファント(グレープフルーツ)」などがプレゼントされます。
<「フクオカハカセと行くボルネオ学習ツアー」 開催概要>
【日時】2024年 8月 16日(金)~22日(木)の 6泊 7日
【訪問場所】ボルネオ島(マレーシア・サバ州)
【旅程(予定)】 ※行程は航空便や天候の都合などで変更になる可能性があります。
8月 16日(金) 成田空港(午前 8時集合予定)/コタキナバル到着(夜)
8月 17日(土) ロッカウィ野生動物園/キパンディバタフライパーク
8月 18日(日) ゴマントン洞窟/ビリット村/ナイトクルーズ
8月 19日(月) ボルネオ・エレファント・サンクチュアリ(BES)野生生物レスキューセンター/
パーム油(アブラヤシ)プランテーション/イブニング・クルーズ
8月 20日(火) セピロック・オランウータン保護センター
8月 21日(水) コタキナバルにて振り返りワークショップ/空港へ
8月 22日(木) 成田空港着(午前予定)
【ツアー詳細】いのちをつなぐ学校特設サイト内よりご確認ください
【対象】日本全国の中学生・高校生
【定員】6名
【費用】20万円(プログラム費の一部を参加者にご負担いただきます)
※成田空港からボルネオ島までの往復航空費・現地交通費・宿泊費・食事代込
【主催】いのちをつなぐ学校(サラヤ株式会社) 【協力】一般社団法人シンク・ジ・アース
【ツアーに関する問い合わせ先】 特設サイト内問い合わせページよりお問い合わせください