• 火. 3月 18th, 2025

『無戸籍の日本人』井戸まさえ著

この日本に、戸籍の無い人が10,000人以上もいることを知っていましたか?
戦時中の話なんかではありません。「今」の話です。
色々な事情が重なって、戸籍が無いまま生きてきた人達がこんなにも多くいるのです。

日本国籍を持つ父または母の子供として生まれた人のほとんどは、生まれた病院で出生証明書を出してもらい、親が役所に出生届を提出し、それが受理され戸籍が作られます。
つまり、この国に在籍する一人の人として証明されたことになります。

『無戸籍の日本人』で紹介されている人達は、理不尽な理由によって戸籍を持たぬまま育ってきました。
学校に行くこともできず、ひっそりと生活してきたのです。
紹介された人達はほんの一握りの人達です。
今も相談する場所があることも知らずに、ひっそりと生活している無戸籍の人達が、あなたの近くにもいるかもしれません。

法律の歪みによって戸籍を取得できなくなってしまった子供たちの問題が書かれています。
著者の井戸まさえさんも、まさか自分の子供が無戸籍になるとは思いもしなかったと書いています。
井戸さんは、ジャーナリストとして問題を提起し、政治家として解決策を練る側に自分の立ち位置を置いています。

問題にぶつかったら、それを解決するために動ける人とそうでない人がいます。
諦めない心を持ち、目標に向かって進んでいける人が社会を変えていくリーダーです。

RanRunは、読者の皆さんに、そんな社会を引っ張っていくリーダーになって欲しいと願っています。
なぜなら、皆さんはメンタルの強い女性だからです。
ジャーナリストや政治家だけが社会的リーダーではありません。
自分のいる社会環境の中で、問題をみつけそれを解決し、誰もが気持ちよく社会活動ができるように導いていく人が社会的リーダーです。
それぞれの職場環境で力を発揮して欲しいと願っています。

『無戸籍の日本人』を読むと、多種多様な社会問題が見えてきます。
世の中の動きに無関心にならず、「今、何が問題なのか」を知ることだけでもしておきたいものです。

井戸まさえさんインタビューはこちら https://ranrun.jp/people/mentor-05/

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