みなさんは普段どのような防災の準備をしていますか?
2024年10月19日に開催された「赤羽セミナー&無料個別相談会」を取材させていただきました。
午前中に行われた防災体験と防災セミナーで学んだことをご紹介します。
防災体験は、屋内でAR・AED・VTR体験、屋外で起震車・煙ハウス・消火器体験が行われていて、私たちはAR・AED・VTRと起震車を体験しました。
消防士さんが、消火訓練とAEDの使い方を直接指導してくれます。
AR技術を使った消火訓練では、ヘッドマウントディスプレイを装着し、目の前に現れた炎をリモコン操作で消火します。
AED体験では、消防士さんの実演を見ながら実際に使い方を学びます。
起震車は震度3、5、7の設定があり、それぞれ縦揺れ・横揺れを体験しました。
震度7は机の下に潜っているだけでも大変でした。
防災体験には、子供からまで幅広い年代の方が参加していました。
地域でこうしたイベントを催すことは、家族で地震対策や防災について考え、話し合うきっかけになる良い機会ではないでしょうか。
防災セミナーでは、公益財団法人市民防災研究所の伊藤英司さんが、「20XX年!首都直下地震への再確認をしよう!」をテーマにお話されました。
冒頭に伊藤さんがおっしゃった「地震対策を行ううえで最も重要なのは命を守ることです。命がなければ備えたものが役立つことはありません」という言葉を皆さんにぜひ伝えたいと思いました。
「命を守る行動」を常に意識することを忘れないようにしましょう。
近年の能登半島地震や東日本大震災の経験から、①建物の耐震化の重要性、②火災の早期発見と初期消火の重要性、③断水による健康被害が深刻であることがわかっています。
セミナーで紹介された対策を簡単にまとめました。
- 犠牲者の8割以上が建物の下敷きが原因で亡くなっています。
対策としては地震に強い住まいに住む(昭和56年以降に着工された建物は一定の耐震性が期待でき、震度7クラスでも人命の危険を及ぼす倒壊を防ぐ)、家具類の転倒落下移動防止対策(大地震後の生活スペースを確保)などがあります。 - 水が出なくなるため、消火栓が使用できなくなり、延焼拡大を防ぐことが困難になります。
対策としては、もし出火しても小さな火のうちに消し止める、火災の原因は電気系統によるものが多いため、分電盤のブレーカーを切ってから避難するなどがあります。
また、初期消火であれば、牛乳やジュースでも消火することができるそうなので、ぜひ覚えておきましょう。 - 断水により手も洗えなければ、トイレを流すこともできないため、衛生面の問題が深刻です。
対策として、ワンカップトイレ(紙コップに防臭袋をかぶせて、凝固剤5グラム入れる)の作り方や、食料・水の確保(9食以上、9L以上)について教えていただきました。
災害時に必要なものは災害が起こった時には手に入りません。
必要なものは事前に備えておくことが大切です。
皆さんも、食料や水の確保、断水対策など、できることを考えて準備するようにしましょう。
防災セミナーの詳しい内容は、赤羽くらしのQ&A「取材日記」にてご紹介します。
AEDの使い方や防災について、詳しく紹介していますので、ぜひ読んでください。
学生スタッフ 石井櫻子・小澤彩華(昭和女子大学3年)