「スポーツ女子の強みを武器に、就活を頑張ってください」フェンシング(エペ)のアスリートとして世界で活躍してきた森岡美帆(もりおか・みほ)さん(城北信用金庫アスリートマネージャー)に、WebマガジンRanRun就活応援講座(直前編)で基調講演をしていただきました。
タイトルは「スポーツが教えてくれたこと」。
また、城北信用金庫の理事長よりスポーツ女子に向けたメッセージも披露してくださいました。
こんにちは、学生スタッフの峯尾です。
森岡美帆さんが基調講演でお話しされたことをご紹介します。

小学生の時にフェンシングを始めた森岡さん、栃木県の実家から埼玉県にある強豪校・埼玉栄高校に、なんと新幹線で通学されていたそうです。
朝は早く帰宅時間は遅い毎日でも、1日も休まなかったとお話しされていました。
東京女子体育大学に進学し、フェンシング日本代表として活躍の場を広げていきます。
学生生活のほとんどが試合と合宿、海外遠征の日々だったため、大学の単位取得には苦労されたそうです。
教員免許も取得されていて、教育実習でのエピソードなどもお話しくださいました。
実習期間中、母校の部活にも参加し、生徒と触れ合うことで、指導の難しさも学んだそうです。
大学の部活では、時に後輩に厳しく言うこともあったそうですが、後輩達がそれを「指導」だとちゃんと理解してくれていたことを知り、感心したと話していました。
スポーツ女子に向け、「後輩の指導は大変だと思いますが、自信を持って指導したほうが後輩達も聞いてくれると思います」とエールを送っていました。

大学卒業後も競技を続けることを選択した森岡さんは、城北信用金庫に入庫されました。
城北信用金庫では、マイナー競技の女子アスリートを職員として積極的に雇用し、競技生活をサポートしています。
森岡さんは、その第一号だったそうです。
現在、アスリートクラブには6人の現役アスリートが所属し、森岡さんはアスリートマネージャーとして選手のサポートをしています。
今まで使っていた体力と元気を違う形で発揮していきたいと話していました。
城北信用金庫の理事長からスポーツ女子に向けたメッセージを森岡さんが披露してくださいました。
その一部をご紹介します。
理事長からのメッセージ
女性には、女性にしか無い感性を持っていて、女性から発信される流行やブームと言ったものの経済効果は計り知れないのです。
そういった女性の力が存分に発揮できる環境は徐々に整いつつあります。
当金庫で活動している彼女達は、競技に専念することも大切だが、折を見て自分自身が社会に果たせる役割について考えるようお願いしています。
女子学生の皆さんは、何にでも大いにチャレンジしていただき、これから皆さんが世の中にまだ無い新しい価値を生み出してくれることを期待しています。
最後に、森岡さんからスポーツ女子へメッセージを送りました。

社会人になると怒ってくれる人はいません。
怒ってもらうということは、自分が成長できるチャンスをもらっているということです。
学生の皆さんはまだ怒られることがあると思いますが、感謝して怒ってくれる人の話を聞くことも大切です。
最後に、森岡さんは5つの「スポーツ女子の強み」を挙げました。
「元気のよさ」「礼儀正しさ」「周りの人への気配り」「フットワークの良さ」「最後まで諦めない気持ち」の5つです。
これらの強みを武器に、就職活動を頑張って欲しいとメッセージを送りました。
森岡さんのお話を聴き、「学業とスポーツの両立をした素晴らしさと逞しさ」を感じました。
卒業に必要な単位を取得しながら、アスリートとして世界レベルでフェンシングに取り組むことは、相当な労力が必要だったことは想像に難くありません。
更に教職課程まで履修されていたということに驚きを隠せませんでした。
どんな仕事にもメンタルの強さや礼儀、明るさは必要になると思います。
森岡さんが挙げた「5つの強み」を身につけられるよう、頑張っていきたいと思います!
RanRun学生スタッフ 峯尾陽香(昭和女子大学)