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なでしこジャパン3選手が語る「自分の体を知ること」 世界大会まで1年、コンディショニングと成長への思い

2027年にブラジルで開催される女子サッカー世界大会まで約1年。
なでしこジャパンで活躍する長野風花選手、南萌華選手、清家貴子選手が、自身の遺伝子検査の結果をもとに、コンディショニングやトレーニングへの向き合い方を語りました。

遺伝子は、選手の能力や未来を決めるものではありません。
しかし、自分の身体の傾向を知ることは、強みを伸ばし、課題と向き合うための一つのヒントになります。
世界一という大きな目標に向けて、3選手は何を知り、これからの1年をどう積み重ねていくのでしょうか。

世界大会まで約1年、3選手がイベントに登壇

スポーツに関連する複数の遺伝子を分析し、アスリートの自己理解やコンディショニング設計を支援する取り組みを行う株式会社KEAN Healthが2026年6月23日(火)、イングランドの女子サッカートップリーグで活躍する長野風花選手、南萌華選手、清家貴子選手が登壇するファンイベントを東京都内で開催しました。

3選手は、自身の遺伝子検査の結果をもとに、アジリティ(瞬発力・持久力)やリカバリー、カフェイン摂取への向き合い方について語り、2027年の女子サッカー世界大会への想いも明かしました。
後半には、サッカーボールを使ったミニゲームやサイン会を実施し、来場したファンとの交流も行われました。

遺伝子検査を通して見えた身体の「傾向」

3選手の「持久力」「瞬発力」「回復力」「カフェイン」に関する遺伝子解析結果を公開。
自身の検査結果をもとに、コンディショニングとの向き合い方を考える場となりました。

瞬発力と持久力

選手特性
長野選手瞬発力と持久力どちらもバランスタイプ
南選手瞬発力を鍛えるとより力を発揮できるタイプ
清家選手瞬発力と持久力どちらも伸ばしやすい万能タイプ

KEAN Health社のchatGENEアスリート分析では、持久力を以下の4つの遺伝子に関する評価指標から分析し、高・中・低で示しています。

  1. ミトコンドリア遺伝子エネルギーの95%を担うミトコンドリアの数や活性化に関わる遺伝子の傾向を分析。
  2. 脂肪燃焼遺伝子脂質をエネルギーに変える働きの傾向を分析。長時間戦となるサッカーでは特に重要な指標。
  3. 酸素供給遺伝子血管拡張により酸素を全身へ運ぶ力の傾向を分析。
  4. 血管拡張遺伝子一酸化窒素の生成による血管拡張と酸素供給力の傾向を分析。

清家選手は、2~4がすべて3段階のうち「高」という結果に。
「試合中に何度もスプリントし、すぐ回復してまた走れるタイプ」として、盛り上がりました。

回復力

選手回復力                 
長野選手
南選手
清家選手

回復力遺伝子は、活性酸素の除去力を分析。
活性酸素の蓄積は、慢性疲労やケガのしやすさ、筋肉のつきやすさなどに関わるとされ、アスリートに限らず日常生活にも影響しうる指標です。

カフェイン

選手カフェイン代謝カフェインの感じやすさ    
長野選手
南選手
清家選手速い

カフェイン代謝が速い清家選手は試合・練習の15分前、中程度の長野選手・南選手は30分~1時間前の摂取でパフォーマンスを発揮しやすい傾向。
3選手ともカフェインの感じやすさは中程度のため、1回に60~100mg程度(コーヒー約一杯)の摂取が目安。
2025年12月にカフェイン摂取についてのアドバイスを受けた長野選手からは、「試合の1時間前にカフェインを摂取するようになり、集中力の持続や睡眠不足時のすっきり感を実感した」との声も聞かれました。

結果をトレーニングや回復にどう生かすか。世界大会に向けた意気込み


長野風花選手
4年前すごく悔しい思いをして、日々のコンディション管理をまた大きい舞台で出さなければならないと思っている。そこに向けて少しでも成長できるようにしたい。
この検査を通じて自分に必要なところやトレーニングも知れたので、しっかり積み重ねていき、チームに貢献できるような選手になって、メンバーに選ばれて活躍していきたいと思う。

南萌華選手
新体制でスタートしていく中で、今回遺伝子検査をしてさらに自分の体を知れた。
結果から、もっと伸びしろがあることがわかったので、そこを少しでも伸ばしていきたい。
世界一になれる力はチームにあると思うので、そこの一員になれるようにこの一年頑張っていきたい。

清家貴子選手
今のなでしこの目標はワールドカップ優勝。
そのためには、一人一人がなにか秀でたものを持っていないといけないと思っている。
自分だったら前の方にいるため、スピードや何回も走る持久力が必要。
その部分において、それぞれがそれぞれの分野で世界一を目指し、世界一の選手にならなければ難しいと思うので、そこを目指していきたい。
そのために、今回の遺伝子検査の結果を踏まえて、この一年、トレーニングをしていきたい。

遺伝子は能力を決めるものではなく、自己理解の補助情報

競技パフォーマンスは、遺伝子だけで決まるものではありません。
トレーニング、栄養、睡眠、戦術理解、メンタル、チーム環境など、複数の要素が重なり合って形成されます。
一方で、近年のスポーツ科学・ゲノム研究では、筋繊維タイプ、瞬発力、持久力、疲労回復、栄養代謝など、一部の身体特性には、生まれ持った遺伝的な個人差が影響しうることが報告されています。

・ACTN3遺伝子
速筋線維(瞬発系)の構造タンパク質に関わり、スプリント能力との関連が多数報告されています。
・ACE遺伝子
持久系パフォーマンスとの関連が示され、マラソン選手や持久系競技で研究が進んでいます。
・BDNF・COMTなどの神経系遺伝子
運動学習、集中力、ストレス反応など、メンタル面の個人差に関係する可能性が指摘されています。

これらは「遺伝子が能力を決める」という話ではなく、選手が自分の身体の“傾向”を理解するための補助線として活用されるものです。
遺伝的な特性を知ることで、選手ごとのコンディショニングやトレーニング設計に新たな視点を加えることができます。

KEAN Health社は2025年6月から、各競技に関連する複数の遺伝子を分析し、アスリート個人の特性理解をサポートするプロジェクト「chatGENE for Sports」に取り組んでいます。
分析結果は、選手自身やサポートスタッフが以下のような観点を検討する際の参考情報として活用されます。

・どのような能力を重点的に伸ばすべきか
・どのようなトレーニング設計が考えられるか
・どのような栄養素を補給するべきか

「chatGENE for Sports」公式サイト:https://keanhealth.jp/shop/pages/chatgene-sports

イベント後半では、サッカーボールを使ったミニゲームを実施。
普段一線で活躍する選手たちが苦戦する場面もあり、来場者との距離が縮まる時間となりました。
長年選手らを応援するファンも見られ、サイン会では3選手との会話を楽しむ様子が伺えました。

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