「ギフトカード」と聞いて、何が最初に思い浮かびますか?
図書カード、Amazonやスターバックスなどのギフトカードなど、思い浮かべるものは人それぞれだと思います。
酒類・食品卸売業の伊藤忠食品株式会社(以下伊藤忠食品)で「えらべるおむつギフトカード」の商品開発に携わる栗栖早都子さんにご協力いただき、学生たちが実際の商品開発やマーケティングの考え方に触れる機会として、グループインタビューを実施しました。
企業の商品企画ではどのような視点で意見を集め、商品づくりに活かしていくのか。学生たちは利用者目線で意見を出し合いました。

えらべるおむつギフトカードとは
伊藤忠食品の取引ネットワークを活かし「生活者の役に立ちたい」という思いと、デジタル型ギフトの仕組みを利用した子育て支援というアイデアをきっかけに商品化されたギフトカード。
ギフトを贈られた側が、専用コードを入力し、ブランドやサイズ、数量を選択して購入することができる仕組みになっています。
ギフトの印象について聞いてみた
―最近もらって嬉しかったもの―
- コスメです。留学していた友達からのお土産で、イタリアのリップをもらいました。日本にはないもので、自分がコスメ好きということもあって、とても嬉しかったです。
- “ちょっといい”パジャマです。自分で買おうとはならないけど、気にはなるものだから、もらった時はテンションが上がりました。
―ギフトカードのプレゼントは?-
- 結婚式のカタログギフトは、初めてだったのでワクワクしました。
- Amazonギフトカードは、商品の幅が広いので、欲しいものが決まった時に使います。
- 小説や漫画を読むのが好きなので、図書カードは嬉しかったです。
- スターバックスのギフトカードは、用途が決まっていてLINEで使えて手軽なので、贈るのも、もらうのも嬉しいです。
図書カードやスターバックスのギフトカードのように用途が限定されている方が、迷わず選べるので使いやすいという印象があるようです。
デザインを左右するキャラクターの存在
―今時の学生に人気のキャラクターは?―
ギフトカードのデザインを考えるうえで、キャラクターのビジュアルはどのように関わってくるのでしょうか。
参加者に好きなキャラクターを聞いてみました。
- ディズニーのキャラクター
- HUNTER×HUNTER
- 名探偵コナン
- サンリオのキャラクター
- すみっこぐらし
など、各々お気に入りのキャラクターがありました。
―えらべるおむつギフトカードのデザインに採用するなら?-
キティ、ちいかわ、おぱんちゅうさぎ、アンパンマン、パーフェクトピギー、ミッキーマウスを例に議論をしたところ、プレゼンする側、もらう側(親)、もらう側(赤ちゃん)それぞれの目線で考えると、選ぶキャラクターが変わることがわかりました。

キャラクターによって変わるブランドイメージ
―キャラクターイメージの違いは何だろう―
そこで、キャラクターそれぞれのイメージについて考えてみました。
- キティ:流行りに乗り、コラボ商品が多い印象
- ちいかわ:海外からの人気も高く、大人からの支持が厚い印象
- おぱんちゅうさぎ:高校生を中心とした若い世代からの人気が強い印象
- アンパンマン:子供からの圧倒的な支持がある印象
- パーフェクトピギー:商品とのコラボ企画を通じて知る印象
- ミッキーマウス:スター、主人公キャラという印象。赤ちゃんバージョンなど用途に合わせたキャラクターがある印象
贈る人、受け取る人で選び方が変わる?
―立場を変えて考えてみよう-
- 自分が贈るのなら、ミッキーマウスやキティは、万人うけするので失敗しないと思う
- アンパンマンやミッキーマウスは子供向けキャラクターのイメージがあり、見た目も赤ちゃんに優しいと思う。
- ちいかわやおぱんちゅうさぎは、母親世代に刺さると思うし、可愛いと喜んでもらえると思う。
目線を変えると、それぞれ選択するキャラクターが変わるという意見になりました。
ギフトはカード派?オンライン派?
―カードとオンライン、選ぶならどっち?-
- カードのほうがギフト感はあると思う。でも、それだけだと寂しいからお花とか他のプレゼントと一緒に渡したら喜ばれそう。
- 遠くに住んでいる親戚などに渡すのは手間がかかるから、メッセージ機能のついたオンラインもいいと思う。
- デザインの可愛いカードだったら、形として残したいと思えるから、デザインは大事だと思う。
ギフトとして渡すのなら、カードのほうがいいという意見が多数になりました。

商品そのものの価格について意見交換
―価格帯について―
現在、伊藤忠食品が扱うおむつギフト商品は、5000円と10000円の2種類。
3000円と8000円という中間の価格帯を作ってもらえると、若い世代も買いやすいという意見も出ました。
- カードと何かをセットで渡したいと考えると、3000円だと買いやすい
- 10000円だと高い印象だけど、8000円だと少しハードルが下がる
など年代ごとの金銭感覚にも合わせた価格帯の拡大があってもよいのではないかという提案もありました。
今回、伊藤忠食品が取り扱う「えらべるおむつギフトカード」を課題に、学生間でディスカッションしながら、実際に企業の担当者たちが行っている話し合いによるアイデア出しの流れを経験させていただきました。
参加した学生からは、これから社会に出て働く時のイメージトレーニングになったという感想がありました。
今回のグループインタビューでは、学生たちが消費者として意見を述べるだけでなく、商品開発やマーケティングの視点から考える貴重な経験となりました。
商品づくりにはさまざまな立場の人の視点が必要であることを学び、参加した学生たちにとって「働く」をより身近に感じる機会になったようです。
年度末の多忙な時期に、貴重な機会をご提供くださった伊藤忠食品様、ありがとうございました。
また、春休み期間にグループインタビューにご参加いただいた学生の皆さん、ご協力ありがとうございました。
取材 学生スタッフ 倉谷 碧衣(昭和女子大学 4年)
