店先にたくさんのりんごが並ぶ季節になりました。ケーキ屋さんのショーウィンドウにも、アップルパイやタルトタタンなどりんごを使ったスイーツが並んでいます。
パティシエの細井 奈緒子先生が、「タルトタタン」の作り方をご紹介くださいました。
クリスマスに向け、りんごのスイーツを手作りしてみませんか?
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ネクストアップルスイーツ!タルトタタンとは
「タルトタタン」とは、砂糖やバターを使って甘く煮たりんごに、パイ生地やタルト生地をかぶせて焼き、焼き上がったらひっくり返して、りんごの部分が上になった状態にして出来上がりというお菓子。表面のツヤツヤとした質感と、りんごがたくさん並んだ様子がとてもきれいなお菓子です。
1ホールで7~8個のりんごを使うのでりんご本来の美味しさを味わえます。
お家でカンタン!タルトタタンの作り方
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<材料>(直径16㎝)
・直径16㎝マンケ型(ジェノワーズ型)1台分
・りんご(写真はふじ使用)
・砂糖(好きなもの、写真はグラニュー糖)
・バター(無塩)
・底生地(冷凍パイシートもしくはタタン生地)
<作り方>
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① リンゴの皮をむき4~8等分のくし切りにする。
② 型にクッキングシートをしく
*型が傷みにくく、焼成中りんごの状況が分かりやすくなります。
③ ②にバター、砂糖の半分、りんごを入れりんごの上に残りの砂糖を振りかける。
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④ 180度のオーブンに入れ途中りんごの上下をフォークで入れ替えながら40分焼成。
*出てきた果汁にりんごを浸しながら煮てゆく。
⑤ のばしておいたタタン生地(冷凍パイシート)を被せてさらに40~50分焼成。
(計約80~90分焼成)りんごの果汁がほぼなくなり、生地が香ばしく色付いたら完成。
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⑥ オーブンから出して粗熱が取れたら(素手で型が持てるくらい)お皿を被せて返します
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生地から作りたい方はコチラ!
【タタン生地】
<材料>
・小麦粉 55g
・砂糖(お好きな佐藤でOK) 3g
・塩 1g
・バター(1.5㎝角くらいに切り冷やしておく)
・水(冷水)20g
<作り方>
① フードプロセッサーに小麦粉、砂糖、塩、バターを入れバターを細かくする。
(ボールの場合はカードで細かくする)
② 水を入れ生地をまとめる。指にはつかないが吸い付くような状態がベスト。
*使用する粉の種類で少しお水の入る量が変わる事があります、必要であれば追加。
③ 出来上がった生地はビニール袋に入れ1時間~できれば1晩冷蔵庫で休ませる。
*のばしやすくなります。
④ 麺棒で直径16cmにのばし冷蔵庫で冷やす
パティシエ 細井奈緒子先生
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辻製菓専門学校を卒業後、同校で10年間職員として勤務。
フランスには3年間滞在し、現地の文化と菓子作りを学びました。
2012年からはフランス菓子教室”L’Atelier du Gâteau Français”を主宰し、初心者から上級者まで、幅広い方々にフランス菓子の魅力を伝えています。
毎年フランスを訪れ、最新の菓子トレンドや技術を学ぶことをライフワークとしています。また、フランス語の勉強を続け、現地の菓子文化への理解を深めています。
【失敗から生まれた名作 タルトタタン発祥エピソード】
タルトタタンの発祥は、19世紀のフランスのラモットブーヴロンという町。
「タタン姉妹」が経営しているホテルでのできごとでした。
タタン姉妹のお菓子は評判になっていましたが、ある日タルト生地を忘れてリンゴを焼いてしまうという「うっかりミス」をしてしまいました。
その失敗を何とか取り返そうとして、りんごの上からタルト生地をのせて焼いたのです。
そして一枚の大皿を取り出し、型の上にかぶせ、丸ごとひっくり返してみると、実に美味しくお客様に喜ばれ、ホテル・タタンの看板菓子になったといいます。
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