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セルフテーピングでケガ予防~足首のねんざ&外反母趾

セルフテーピングでケガ予防~足首のねんざ&外反母趾
ヘルスケア 2016/01/18

スポーツにケガはつきもの。ケガをしてしまったとき、あるいはケガを予防するために、スポーツ女子の心強い味方になってくれるのがテーピングです。今回はテーピングでおなじみ、ニチバン株式会社さんの協力のもと、アスレティックトレーナーの對馬正浩(つしま・まさひろ)さんに、RanRun読者へ向けて講習会をして頂きました。今回のテーマは「足首のねんざ」と「外反母趾」。自分で簡単にできるテーピング方法をお届けします。

 

<セルフテーピング>足首のねんざ

使用するもの:セラポアテープFX50mm

【テーピングの方法】

1)まず、イスにつま先を乗せて、足首の角度を90度にします。

まず、イスにつま先を乗せて、足首の角度を90度にします。

 

2)1本目は内くるぶしの上、握りこぶし一個程度のところから始めます。

1本目は内くるぶしの上、握りこぶし一個程度のところから始めます。

 

3)内くるぶしの中央を覆うようにかかとを通し、外くるぶしまで貼ります。

 

4)テープの長さは、内側と外側が同じ高さになるようにします。

内くるぶしの中央を覆うようにかかとを通し、外くるぶしまで貼ります。

 

5)テープを切った後、足に垂直になるように注意しながら強めに引っ張り、外くるぶし側で止めます。

 

6)2本目は内側から始め、1本目と同じ方向に足指の方向へ半分ずらし、強めに引っ張って貼り、→7)へ

テープの長さは、内側と外側が同じ高さになるようにします。

 

7)小指側から足首の前面を通し、すねの内側まで強めに引っ張ります。

小指側から足首の前面を通し、すねの内側まで強めに引っ張ります。

 

8)その後はらせん状に、引っ張らずに巻き上げていきます。

その後はらせん状に、引っ張らずに巻き上げていきます。1

その後はらせん状に、引っ張らずに巻き上げていきます。2

 

9)剥がれを防止するために、1本目のスタート位置の高さまで覆い、完成です。

剥がれを防止するために、1本目のスタート位置の高さまで覆い、完成です。1

剥がれを防止するために、1本目のスタート位置の高さまで覆い、完成です。2

 

【ポイント】

・内側へのひねりを制限するため、1本目のテープはかかとを支点に内側と外側の両方を強めに引っ張る。

内側へのひねりを制限するため、1本目のテープはかかとを支点に内側と外側の両方を強めに引っ張る。

 

・剥がれ防止のため、2本目はすねの内側から引っ張らずに、らせん状に巻く。

剥がれ防止のため、2本目はすねの内側から引っ張らずに、らせん状に巻く。

 

・かぶれ防止の為、テープの最初と最後は1cmほど浮かせておき、最後に抑える。

かぶれ防止の為、テープの最初と最後は1cmほど浮かせておき、最後に抑える。

 

【對馬トレーナーからのアドバイス】
足首のケガやねんざの予防として、テープで足首の関節の動きをコントロールします。テープを巻く前に、まずは足首を90度に固定しましょう。1本目のテープはくるぶしがすべて隠れるように、かかとを支点に内側と外側から均等に強く引っ張ります。2本目は、足指方向へ半分ずらして、内側からスタートし外側へ強く引っ張ります。その後、足首の前面を通したら、らせん状に巻き上げましょう」

 

 

<セルフテーピング>外反母趾

使用するもの:セラポアテープFX25mm

【テーピングの方法】

1)イスに座り、足を組んだ状態で始め、足首の角度を90度に保ちます。

イスに座り、足を組んだ状態で始め、足首の角度を90度に保ちます。

 

2)1本目は親指の内側から爪にかからないように、親指のねじれと曲がりを手で強制しながら、引っ張って貼ります。

1本目は親指の内側から爪にかからないように、親指のねじれと曲がりを手で強制しながら、引っ張って貼ります。

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3)親指の付け根の内側を通り、土踏まずを上げるように引っ張りながら、外側からかかとに引っ掛けて、かかとの内側で留めます。

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4)2本目は、親指の内側から1本目と指の付け根の横でクロスするように貼り、内側からかかとに引っ掛けて、かかとの外側で留めます。

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【ポイント】
・親指のねじれと曲がりを手で強制するよう、軽く引っ張る。
・土踏まずを上げるよう、軽く引っ張る。
・かぶれ防止の為、テープの最初と最後は1cmほど浮かせておき、最後に抑える。

 

【對馬トレーナーからのアドバイス】
ヒールを履くと足の本来の機能が十分に働かず、外反母趾につながりやすいです。女子大生のみなさんも、社会に出てヒールを履くと、将来的に外反母趾になってしまう可能性があります。症状としては、親指の付け根の骨が飛び出て、靴と擦れて痛みを感じたり、内側に荷重するので足が痛くなる場合があります。そうならないために、テーピングをして足底のアーチを上げたり、親指を内側に引っ張ります。足の機能が使われないと偏平足になり、内側に荷重した結果、外反母趾になってしまう可能性があるので、ぜひテーピングで予防をしてみてください。もちろん、スポーツにおいても足の機能を十分に働かせることは、パフォーマンスや怪我の予防の観点でも重要なことですので、足底のアーチを上げることは大切です。

 

healthcare_physicalcare_201601-20-min

 

今回のテーピング講座はいかがだったでしょうか。スポーツをしていると、足首をひねってしまうことがあります。そうならないために、予防のテーピングは大切です。また、ヒールなどを履く女性に起こりやすい外反母趾も、早めの予防が肝心。就職活動などで慣れない靴をはくときは、テーピングを巻いてみてはいかがでしょうか。

ライター 鈴木智之

 

<参考>
スポーツテーピング講座

スポーツテーピング講座

 

<講師紹介>

對馬正浩(つしま・まさひろ)

對馬正浩(つしま・まさひろ)
東京リゾート&スポーツ専門学校卒、日本鍼灸理療専門学校卒
小森鍼灸接骨院、日本トレーナー協会小守スポーツマッサージ療院。
現在、スポーツマッサージ・ナズー
ニチバン株式会社テーピングセミナー講師・アスレティックトレーナー
並木磨去光氏の下で活躍中。 日本体育協会公認アスレティックトレーナー取得、
あん摩・マッサージ・指圧師、はり師・きゅう師取得。
活動暦  社会人ラグビー部 アシスタントトレーナー、 高校サッカー部 トレーナー、
専門学校非常勤講師
モチベーションを上げる曲 Mr.Children/ エソラ

 

<ライター紹介>
鈴木智之(すずきともゆき)
サッカーを中心に取材をするスポーツライター。
Webサイト「フットボールエッジ」編集長
著書に「青春サッカー小説 蹴夢」(講談社)「サッカー少年がみるみる育つ」(出版芸術社)など。
モチベーションを上げる曲:Pitbull ft. Cristina Aguilera/ Feel This Moment

 

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