• 金. 12月 13th, 2024

SDGs「誰ひとり取り残さない」小論文コンテスト

「若者の間で何が問題になっていて、何を抱えているのか知りたかった」
SDGsの基本理念「誰ひとり取り残さない」小論文コンテスト(主催 野毛坂グローカルhttps://nogezaka-glocal.com/)実行委員のメンバー笹木愛さんが、このプロジェクトに関わる理由だ。

皆さんはSDGsというワードから何を思い浮かべ、どのように理解しているだろうか。
持続可能な開発目標SDGs(Sustainable Development Goals)とは、2015年に国連サミットで採択された「2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標」のこと。
17のゴール・169のターゲットで構成され、地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っている。
(参考 外務省HPよりhttps://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/about/index.html)

若い世代がSDGsに関わり、取り組めることとは。
先ずはSDGsに対する多様な人の考えや課題を知り、理解を深める。

SDGs「誰ひとり取り残さない」小論文コンテスト
野毛坂グローカルは、SDGsの基本理念である「誰ひとり取り残さない」という視点をすべてのSDGs活動や社会活動に反映すべきという観点で活動する。


25歳までの若者の自由な発想や提案、計画についての小論文や作文を募集し、その声を広く社会に発信することを目的として、2020年から同コンテストを開催。
さらに応募者の考える「誰ひとり取り残さない」SDGs活動を、コンテストを通して、あるいはコンテスト後の支援を通じて応援する。
審査方法は、3次審査までグループで行い、そこからは審査員に分かれて、審査していく。第2回となる2021年は、480もの作品が集まった。
笹木さんの一番印象に残ったのは、LGBTをテーマにした作品だ。
「自分の殻には閉じこもらず、やっぱり自分は自分で生きていきたいという思いを感じ、新しい世界を体感した」と佐々木さん。
「LGBTという言葉としてはわかっていても、実際にどこまでが悩みかは、わからなかった」と話す。
身近にLGBTについて悩んでいる人がいれば問題意識が芽生えるが、問題を身近に感じる機会がないと、他人事のように思えてしまうのではないだろうか。
同コンテストに集まった小論文を読むことで、他者が抱える社会課題について、「自分ごと」として考えるきっかけになりそうだ。
「若者の間で何が問題になっていて、何を抱えているのか知りたかった」と話す佐々木さん。
何か問題を抱えていても、誰にも話すことができずに悩んでいる人も少なくないだろう。
コンテストの応募を通して自分の考えがまとまり、進学に繋がったという応募者もいたそうだ。
同コンテストは、自分の課題と向き合うきっかけになったり、他者と悩みを分かち合ったりできる場になりつつあるようだ。
誰かが「自分が社会から取り残されているかもしれない」と気持ちを閉ざすことのないように、同コンテストの活動を発信する意義を感じる。

第2回SDGs「誰ひとり取り残さない」小論文コンテストの受賞者発表が2021年11月12日、オンラインで行われた。
受賞した小学生や高校生が、自分の想いを堂々と話す姿が印象的だった。
受賞者の話を聞いてから、LGBTやいじめ、男女格差などのテーマを身近に感じるようになった。
自分だったらどう考えるか、今までどう思っていたかなど、自分を見つめ直す機会になった。
2022年2月27日に、対面とオンラインでのハイブリッド式で授賞式の開催が予定されている。
受賞作品は同コンテストのホームページ上で公開されている。

笹木さんからのメッセージ

学生の内に色々なことに触れ、SDGsだから動くのではなくて、これが問題だから私は動くんだという意識を持って行動に移して欲しい。
学生のうちにしかできないことがたくさんあります。
自分のやりたいことは全部するべき。
色々な人と話す、様々なコミュニティに入る、そして将来像を広げることを学生のうちにやって欲しいですね。

取材 RanRun学生スタッフ 小畑有加理(昭和女子大学3年)

(2022年1月掲載記事リライト)

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