デサントジャパン株式会社が展開する『アンブロ』ブランドが、頭部への衝撃を緩和することを目的としたサッカー用ヘッドバンド「プロテクトヘッドバンド」を開発、2023年3月より発売している。
衝撃の吸収性に加えサッカー競技で必要なヘディングができるようボールへの反発性やズレにくいフィット感を併せ持っているのが特徴(特許出願中)。
同社は、競技中における転倒や衝突時に発生する衝撃の吸収力を定量的に計測する方法を、同社研究開発拠点「DISC(DESCENTE INNOVATION STUDIO COMPLEX)OSAKA」にて独自開発。
その方法に基づき一般財団法人日本自動車研究所にて衝撃製品テストを実施した。
その結果、転倒や衝突時の頭部障害(中等症)の発生リスクの低減についても有効であることが、分かったと発表した。(いずれも一般財団法人日本自動車研究所(JARI)による検証)
形状や素材の試行錯誤 4年がかりで開発したサッカーに相応しいプロテクター
取り付けが簡単なヘアバンド形状に衝撃吸収素材を内蔵したシンプルなつくり。
頭部の衝撃吸収力だけでなく、相反するヘディング時のボールの反発性や頭へのフィット感が発揮されるよう素材の選定や最適な厚みの検証を繰り返しながら、4年をかけて商品化した。
JARI 日本自動車研究所による検証結果 頭部傷害(中等症)発生リスク 45%低減
プレイ中の転倒及び頭部同士の衝突において、ヘッドバンドを着用することで頭部障害(中等症)の発生リスクを45%低減できる衝撃吸収性能の結果が得られた。
条件:頭部インパクタを375mmの高さから剛体面(コンクリート)に落下させた際に生じる加速度を基に衝撃吸収効果を検証
*衝突速度:時速 10Km/h 相当
*本試験は、実際の競技では頭部同士が衝突する状況にほぼ等しいと考えられる。
テスト協力:JARI 日本自動車研究所
転倒や衝突を想定し、頭部インパクタを地面に落下させる試験を実施し、ヘッドバンド着用効果(衝撃吸収性能)を検証
*衝撃の強さ
芝生への転倒<土の地面への転倒<コンクリート面への転倒≒頭部同士の衝突
- 転倒状態を単純化し、頭部を模したインパクタを落下させ後頭部を地面に衝突させる方法で実施衝突面は転倒時を想定した土や、頭部同士の衝突を想定した剛体面(コンクリート)で実施
- 落下の高さは、JARIが頭部障害(中等症)の最高値HIC1,000までを計測する際の落下距離の最大値である375㎜とする
- 375㎜からの落下による衝突速度は時速 10Km/h 相当となり、実際の競技では頭部同士が衝突する状況にほぼ等しいと考えられる。
品 名:アンブロ プロテクトヘッドバンド
品 番:UUAVJX01
メーカー希望小売価格:¥4,730(税込)
サイズ:M(約57cm) / L(約61cm)
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プロテクトヘッドバンド ヘディング時の頭部の衝撃を43%低減
衝撃の吸収力を定量的に計測する方法を、「DISC OSAKA」にて独自に開発し、その方法に基づいて一般財団法人日本自動車研究所にて衝撃製品テストを実施。
ヘッドバンド未着用の状態と比べ、頭部への衝撃を43%低減するという結果を得ている。
~試験方法~衝撃製品テスト(振動子試験)
・試験は下図のように、球体のインパクタでダミー前頭部を打撃する方法
・頭部加速度がヘディング時のボールと同じ程度となるインパクタを設定し、試験を行った。