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便秘の人は年間6.7日トイレにこもる

Byranchan

11月 28, 2022 #便秘

あなたがトイレにこもる時間は年間何日?
一般社団法人ウェルネス総合研究所 腸活実態調査チームが実施した便秘に関する簡易アンケートによると、「便秘と感じる人」は、そうでない人と比べてトイレに滞在している(こもる)時間が、年間で平均3日以上(76.9時間)長いことがわかりました。

4人に1人が便秘だと感じています。
あなたは、便秘のお悩み抱えていませんか?

健康・ウェルネス市場産業に関して情報の調査などを行う一般社団法人ウェルネス総合研究所の腸活実態調査チームが、2022年10月28日(木)~29日(金)に500人(男性250名、女性250名)に対して「便秘に関するアンケート」を実施しました。

便秘だと感じる人は4人に1人!

“あなたは便秘と感じていますか?”という質問に対して、4人に1人以上の人が「感じる」と回答。
排便の頻度を問う質問では“3日以上便が出ない”という人が13.4%。
便秘には明確な定義はありませんが、一般的に「3日以上なかったり、便が硬くて量が少なく残便感があったりする状態」が便秘と呼ばれています。

 便秘の人は、年間で6日以上トイレにこもっている⁉

1日のトイレへの入室頻度(排便の有無にかかわらず)と、一回当たりのトイレの滞在時間を調査したところ、「便秘と感じる」と回答した人は1日に平均26.3分トイレに滞在していることがわかりました。
それに対し、普通の人の場合は、1日の滞在平均時間は13.7分。
これは、1年間で換算したときに便秘の人は6.7日間/普通の人でも3.4日間トイレにこもっていることとなり、便秘の人の方が平均3日以上(76.9時間)も長くトイレに滞在している(こもっている)ことになります。

旅先で便秘になる人は約4割!

「旅行先で便秘になることはありますか」という質問に対し、「よくある」「時々ある」と回答した人が約4割(39.6%)いることがわかりました。

旅先では、いつもより多い量の食事を食べてしまったり、食べ歩きなどで絶え間なく胃腸を動かしてしまうため、不調を引き起こしたり、便秘になりやすくなってしまうようです。

便秘の悩み1位は”お腹の張り”ストレスを感じるなど生活に支障も

便秘による悩みについて、200名中116名が「お腹の張り」と回答。
他にも「おならのにおい(74名)」や「腹痛(58名)」など、人に言えない便秘による悩みを抱える人が少なくないようです。
また、こうした悩みにより生活に支障が出ていることがあるかを聞いたところ、「ストレスを感じる」と答えた人が半数近くいました。
便秘の人はトイレにこもる時間に加えて、平均年間5日も便秘の悩みに時間を使っているいう結果も出ました。

対策で多いのは食事意識!多くの人がヨーグルトや水分を摂取

便秘を感じている人の約4割が「ヨーグルトを食べる(39%)」と「水分を多めにとる(39.4%)」ことを実践。
ほかにも、食物繊維を多くとったり、運動やストレッチをするなどして、体の内側と外側から腸にアプローチしているようです。

「腸活」への意識の高まりが伺えますね。

便秘外来専門医 小林暁子先生監修 「簡単にすぐできる便秘対策」

小林メディカルクリニック東京院長・小林暁子先生による簡単な便秘対策2選をご紹介。

①毎日の食事に、腸内環境の改善に効果的なビフィズス菌入りヨーグルトをプラス!
ビフィズス菌は大腸で短鎖脂肪酸を産生し、悪玉菌の増殖を防いだり、ぜん動運動を促進してくれる効果があります。
仕事先などでは飲むヨーグルトが手軽でおすすめです。

②簡単にすぐできる“健美腸ストレッチ”

いずれも椅子に深く腰掛けて行います。腸を刺激して動かしてくれる効果があります。

出典:『免疫力を上げる健美腸ルール』(講談社)

小林 暁子 先生|小林メディカルクリニック東京院長・医学博士
順天堂大学医学部卒業後、順天堂大学総合診療科を経て、2005年にクリニックを開業。
内科、皮膚科のほか、便秘外来や女性専門外来を併設し、全身の不調に対応する。
なかでも便秘外来ではのべ15万人以上の便秘患者の治療に携わり、高い実績を上げている。
また、さまざまな業界とコラボし、美腸メニューを提供。
テレビ出演、講演でも活躍中。
『医者が教える最高の美肌術』(アスコム)、『免疫力を上げる健美腸ルール ウイルスに負けない体をつくる』(講談社)、『女性の自律神経の乱れは「腸」で整える』(PHP研究所)など著書多数。