• 土. 4月 20th, 2024

スポーツ×噛む

日常的に噛む力を高めたり、噛み合わせを整えたりすることが、 スポーツにおけるパフォーマンス向上に繋がることをご存じですか?
Jリーガーやプロ野球選手、プロゴルファーたちが、試合中にガムを噛んでいる姿をよくみかけます。
プロアスリートが行っているということは、きっとパフォーマンスにつながる何かがあるはず。

株式会社ロッテ(本社:東京都新宿区、代表取締役社長執行役員:牛膓 栄一、以下ロッテ)は、千葉ロッテマリーンズや川崎フロンターレ等に“噛むこと”によるコンディショニングサポートを実施しています。
そして、様々なスポーツチームやアスリート及び運動愛好家に運動パフォーマンス向上のために噛む力や噛み合わせ等を強化するコンディショニングサポート活動や“噛むこと”とスポーツに関する研究・情報発信・啓発活動をする「噛むスポプロジェクト」を本格始動します。

一般生活者には“噛むこと”とスポーツの関係性が広く認知されていない
ロッテは、東京歯科大学 口腔健康科学講座 スポーツ歯学研究室の武田友孝教授と共同でプロアスリートやスポーツ チームを中心に噛むことによるサポートを実施してきました。
しかし一般生活者を対象に、日常的に噛む力を高めたり、噛み合わせを整えたりすることが、スポーツにおけるパフォーマンス向上に繋がることについて、知っているかを調査したところを知らない人が、約6割もいることが明らかになりました。(図1)

図1

調査結果では、アスリートがプレー中にガムを噛む理由について、「集中力アッ プ(42.0%)」や「リフレッシュのため(26.8%)」といった理解に留まっています。

図2

噛む力が「全身の筋活動アップ」と関連していることや、正しい噛み合わせが「重心・姿勢の安定」などと関連していることが研究で報告されています。

ロッテは、トップアスリートやプロスポーツチームのみならず、今後はスポーツをする多くの一般生活者に対し、噛むことの重要性を伝え、更なる運動能力の向上やスポーツの楽しさを感じてもらうことに繋がるよう、ガムの提供やセミナー講習等のサポートをしていきます。

「噛むスポプロジェクト」の主な活動について

■プロアスリートへの取り組み(千葉ロッテマリーンズ、川崎フロンターレ、プロゴルファー、eスポーツ等)

<嚙む力測定>
選手の咬合力や噛合左右バランスの測定を行っています。
咀嚼能力の結果を基に、武田友孝教授から噛む力を鍛えるトレーニングや噛み方等をアドバイスしています。

<トレーニングガムの提供>
噛む力測定の結果と武田教授のアドバイスを基に、一般的なガムとは異なる、噛み始めからの硬さの変化が少ない「トレーニングガム」をチームや選手に提供しています。
噛んでいる間しっかりとした噛み応えが続くことで、噛むことのトレーニングに適しています。

また、一部の選手には希望の形状、硬さ、香味をヒアリングし、1人1人にカスタマイズした「プロフェッショナルガム」を提供しています。

■一般生活者への取り組み(指導者、学生、ジュニアチーム等)

<口腔健康セミナー及びガムトレ等の情報発信>
武田教授による口腔健康セミナーを実施。
スポーツパフォーマンスや怪我の防止に“噛むこと”が重要であること、食事をよく噛んで食べることのメリット、その他様々な噛むことの効果について講義しています。
また、選手たちのパフォーマンス発揮のため、ガムを噛むことを日常に取り入れる「ガムトレ」を発信しています。

<トレーニングガムの提供>
スポーツにおけるガムを噛むことの関係性や大切さを指導者や学生、ジュニアアスリートに向け情報発信した後、実際にガムを噛むことを日常的に取り入れていただくようトレーニングガムを提供しています。

■研究活動
スポーツアスリートの口腔健康に着目し、「噛む力」や「ガム」のスポーツにおけるパフォーマンスへの影響・関係性をスポーツ協会や研究機関等と共同研究を行っています。
スポーツ選手や一般生活者の協力の基、運動能力と噛むことに関する関係性が明らかになってきました。
今後も“噛むこと”とスポーツの関係性について研究を進めていきます。

アスリートも実践!ロッテ噛むこと研究部監修 「ガムトレ」
「ガムトレ」とはロッテ噛むこと研究部が監修する、ガムを使った口周りのトレーニングです。「ガムトレ」の3つのポイントをおさえ、心身の健康によいとされている「噛む」という行為をガムを使って日常的・継続的に実践しましょう!

武田教授コメント
「噛むこと」はスポーツシーンにおいて非常に大切であることが様々な研究で明らかになっています。
例えば、噛む力や正しい噛み合わせが、①全身の筋活動アップ、②重心・姿勢の安定などと関連があります。
またスポーツ中やスポーツの準備中に噛むことで③集中力・判断力アップ、リラックス効果等の機能があり、「噛むこと」とスポーツには深い関係がございます。

あるアスリートの噛むバランスをチェックすると、口腔内の右側だけでしか噛んでいませんでした。その選手に、左右でバランスよく噛むようにアドバイスしたところ、後日聞いた話では、体のバランスが良くなり調子も上向いたようです。
瞬間的なパワーを効率的、効果的に発揮するには、偏りなく噛めるということも大事なのです。
また、「噛むこと」により脳が活性化し集中力・判断力アップが期待できる他、筋力アップ、重心・姿勢の安定効果などに繋がります。
皆さんもぜひ、日頃から「噛むこと」を意識し、ガムトレなども実践してみてください。

「噛むスポプロジェクト」のサポート選手 コメント

川崎フロンターレ登里 享平選手

普段はトレーニング中にガムをよく噛んでいます。
ランニング中にガムを噛んでいるとリズムが良くなる気がします。
噛むことはとても重要だと思うので、皆さんも取り入れてみてください!

千葉ロッテマリーンズ中村 奨吾選手

ウォーミングアップや練習の合間などにガムを噛んでいます。
試合において重要なのが、普段通りのプレーをすることです。
ガムを噛むことがルーティンになっており、噛むことで心身ともにリフレッシュできます。
噛むことを鍛えることはスポーツに重要なので、皆さんにも噛むトレーニングをおすすめします。

プロゴルファー中島常幸

ガムとの付き合いは、もう30年以上です。
思い出深いのは、1990年、小樽CCでの日本オープで、最高峰の舞台をライバルと争った緊張感の中、ガムを噛み、うまく緊張感を整えられたことが勝因でした。
ツアープレーヤーはもちろん、アマチュアゴルファー、ジュニアゴルファーにも推奨したいです。

スポーツデンティスト 武田 友孝教授(たけだ ともたか)

日本スポーツ歯科医学会認定医・日本スポーツ協会公認スポーツデンティスト
日本障がい者スポーツ協会公認障がい者スポーツ医・歯学博⼠
東京歯科大学口腔健康科学講座スポーツ歯学研究室教授。2018年から現職。
スポーツ歯学の研究に従事し、咀嚼や咬合と全身状態との関連の解明を行う。
1997年から日本オリンピック委員会(JOC)強化スタッフ・スポーツドクターでもある。

「噛むこと研究部」とは
「噛むこと研究部」は、ロッテが社会のためにできることとして、2018年に設立。様々な自治体や研究機関・企業と連携し、“噛むこと”を通じて世の中に貢献したい、最適な“噛む”を提供することで皆さまの力になりたい、という思いを掲げて活動しています。
その活動のひとつとして、現在、様々なスポーツチームやアスリートに向けて、“噛むこと”についてのサポートをしています。