• 日. 4月 28th, 2024

ボートの第49回全日本大学選手権大会が2022年9月7日(水)〜11日(日)、戸田ボートコース(埼玉県戸田市)で開催された。
11日の決勝日は最高気温29度と天候に恵まれ、久しぶりの有観客試合ということで、学生だけでなく、家族や友人、OBやOGなど、多くの人が応援にかけつけた。
大声での声援禁止やソーシャルディスタンスの確保といった規制はありながら、会場は熱気で溢れていた。
また、今年は大学スポーツ協会(UNIVAS)により、五日間の全レースがインターネットで中継されており、注目度の高い大会になった

コースの両岸には全国各地の大学や企業が所有する艇庫が並ぶ。
レースに出場するために艇庫からボートをコースに出す際に、部員や関係者がクルーを見送る光景が印象的だった。
艇庫から見守る部員、観客席から応援する家族など、会場にいる全ての人が熱い思いを持って、レースを見守っていた。
自転車でボートに伴走するマネージャーが、レース終了後に自転車を止めて泣いている姿を見かけた際には、胸を打たれた。
終了後は、「ナイスファイト!」の声をかけながら部員たちがクルーを迎え入れ、自分たちで艇庫にボートを戻していく。

このような手順で、レースは順調に進んだ。

以降、今大会のレース結果と選手からいただいたコメントをお伝えする。

女子総合


1位 早稲田大学
2位 立命館大学
3位 仙台大学

男子総合
1位 日本大学
2位 富山国際大学
3位 明治大学

シングルスカル

 女子男子
1位早稲田大学富山国際大学
2位仙台大学日本体育大学
3位鹿屋体育大学日本大学
4位中央大学龍谷大学

ダブルスカル

 女子男子
1位早稲田大学日本大学
2位東北大学富山国際大学
3位明治大学立教大学
4位富山国際大学東京経済大学

ペア

 女子男子
1位一橋大学日本大学
2位立命館大学明治大学
3位早稲田大学富山国際大学
4位富山国際大学一橋大学

舵手つきフォア

 女子男子
1位立命館大学日本大学
2位早稲田大学早稲田大学
3位神戸大学日本体育大学
4位仙台大学金沢大学

女子クォドルプル

1位中央大学
2位仙台大学
3位明治大学
4位早稲田大学

男子フォア

1位日本大学
2位京都大学
3位東京経済大学
4位大阪大学

男子クォドルプル

1位日本大学
2位明治大学
3位富山国際大学
4位龍谷大学

男子エイト

1位日本大学
2位同志社大学
3位明治大学
4位東北大学

女子シングルスカル

武井 愛奈選手

1位 武井 愛奈選手(早稲田大学)
「今はすごく幸せな気持ちです。早稲田で総合優勝を狙っていたのですが、いつも応援してくれる人たちや、私の力が必要だといってくれた先輩たちが喜んでくれている姿を見られたことが、一番幸せでした」

3位 黒木 秀里選手(鹿屋体育大学)
「中盤まで負けていたので、負けたくないという気持ちでやり切りました。最後まで出し切りました」

女子ダブルスカル

1位 茂内 さくら選手(早稲田大学)
「本当に優勝できて嬉しいです。去年獲れなかったので、一緒に同じメンバーで獲ることができたのが一番嬉しくて。(猪野選手に対して)2年生ながら、色々と助けてもらったので、本当に感謝しかないです」

猪野 日向子選手(早稲田大学)
「(茂内選手に対して)私は、最後の大会に一緒に組ませてもらったことが本当に幸せだと思います。優勝できてよかったです」

女子ペア

一橋大学

1位 甲斐 耀選手(一橋大学)
「日本一をずっと目指してきたので、本当に嬉しいです」

飯島 佐和子選手(一橋大学)
「とても緊張しました。スタートでは少しミスがありましたが、相方の甲斐(選手)のことを信じて『いける』と思いながら漕ぎ抜きました」

女子クォドルプル

1位 

溝口 心華選手(中央大学)
「この決勝のレースが終始辛いレースではありましたが、最後の最後まで諦めずに、この4人で戦い抜けた結果、1位を取れたので、よかったです」

神 杏奈選手(中央大学)
「今年で3回目のクォドルプルの出場でしたが、やっと優勝できて最高の気分です」

橋村 心選手(中央大学)
「私は(神選手と)同期で、一年の時からずっと優勝できずに、悔しい思いをしていたので、今年、最高のクルーで優勝することができて、本当に嬉しいです」

上野 美歩選手(中央大学)
「とても緊張しましたが、最後までみんなで声を掛け合って勝ち切ることができてとても嬉しかったです」

中央大学
中央大学

女子舵手付きフォア

立命館大学

1位
松田 京子選手(立命館大学)
鈴木 伶奈選手(立命館大学)
阿南 美咲選手(立命館大学)
志賀 早耶香選手(立命館大学)
越智 楽々渚選手(立命館大学)
「たくさんの応援ありがとうございました!」

戸田ボートコースは間近で観戦することができる。
目の前を通り過ぎていくボートはとても迫力があり、クルーが掛けあう声も聞こえてきた。
すぐ傍で部員やマネージャーが、自分のことのように喜んだり、涙を流して悔しがったりしている。

ボート初観戦の私も、会場内の一体感に圧倒されつつ、自分もボート部の一員になったような感覚を味わい、感動を共有させてもらった。
ルールがシンプルなことも魅力のひとつで、観戦の経験がなくてもわかりやすい。

一度、会場に足を運んでみてはいかがだろうか。

REAMO(昭和女子大学3年)