• 月. 7月 22nd, 2024

震災からの復興で育った次世代のスーパーフード「藻(ナンノクロロプシス)」

健康的なカラダづくりを意識して生活している人の中には「スーパーフード」というワードに敏感な方も多いのでは?
栄養バランスに優れ、一般的な食品より栄養価が高い健康食材はスーパーフードと呼ばれ、近年注目されています。
RanRunでも、免疫力アップや睡眠の質を高める、腸活といったテーマでスーパーフードの紹介をする機会が増えています。
今回は、次世代のスーパーフードのひとつとして注目される「藻(ナンノクロロプシス)」についてご紹介します。

豊富な栄養素 

ナンノクロロプシスは、「藻」の一種です。
自然界には30万種以上の藻が存在すると言われています。
藻類は、“食物連鎖の起点=生産者”として地球上の多くの命を支える、縁の下の力持ち。
近年では、何種類かの藻が食用として商品化されています。

そのなかでも、ナンノクロロプシスは、タンパク質はいうまでもなく、葉酸とEPAの含有量が非常に優れていることがわかりました。

ナンノクロロプシスは直径2~5μmと極めて小さいがその力は凄い

葉酸とは、免疫細胞が抗体をつくる時に欠かせない成分であり、赤ちゃんの新しい細胞が作られる妊娠期や授乳期の母親にとって不可欠な栄養素です。

EPAとは「必須脂肪酸」と呼ばれ、血管・血液の健康維持に非常に重要な成分であり、「血液をサラサラにする」「心臓病・脳梗 塞を防ぐ」といった重要な効果があります。
しかし、EPAは人の体内で作られにくいため、食事からEPAを摂取しなければいけません。
EPAを多く含んでいる食材としてよく知られている魚ですが、実はこの魚も日頃から藻を食べていることが、EPAを体内に蓄積して いる理由だと考えられています。

また、ナンノクロロプシスはその生育環境にも特性があり、他の藻は南の温かい海で育つのに対し、ナンノクロロプシスは、北の寒い海で育ちます。
寒い海で育つことで、油分を豊富に含んでいるのです。

ナンノクロロプシス
タンパク質含有量※100gあたり50g
含まれる有効な栄養素61種類
葉酸※100gあたり2.3mg
EPA含有量※100gあたり4.61g
亜鉛含有量※100gあたり2.05m

61種類の栄養素を一度に摂取

藻を食べるということに戸惑いを感じる人も少なくないかもしれませんが、藻の製品はほとんどが粉末状です。
ナンノクロロプシスはお茶のように飲むことができるうえに、一般的なお茶には含まれていないオメガ3脂肪酸EPAも入っています。
いつもの料理に粉末を加えるだけで栄養食に早変わり。
風味は少々磯の香りがしますが、素材の組み合わせ次第では全く味は気になりません。
いつもの料理にプラスするだけで、61種類の栄養素を一度に摂取することができるまさにスーパーフードです。

ナンノクロロプシスの粉末


<手軽な摂取方法>

  • お茶のように飲む
  • お味噌汁に少し混ぜる
  • 納豆に混ぜる
  • 揚げ物の衣に混ぜる
  • お菓子作りのクッキーやケーキ、ヨーグルトに混ぜる など

ペペロンチーノにナンノクロロプシス粉末を混ぜて「ナンノペペロンチーノ」はいかが?

ナンノペペロンチーノ

震災からの復興と共に立ち上がった培養施設

世界最先端の微細藻培養技術を持ち、ナンノクロロプシスを培養・販売するイービス藻類産業研究所は、宮城県石巻市にある日本一の大きさを誇る施設です。
2011年の東日本大震災で甚大な被害を受けた石巻市から、耕作不適地の活用と石巻の新たな産業の創出のため、石巻の人たちと一緒に作っていこうと立ち上がりました。
職員の多くが石巻市出身。
研究スタート時から携わっている平岡課長は、「石巻の雇用を増やすことで復興にも貢献できる。石巻の力で、世界に通用するような研究をしていきたい」と話します。

また、次世代を担う子どもたちに食料問題やSDGsについて学ぶ機会を持ってほしいという想いから、宮城県石巻市教育委員会と連携し、「藻(ナンノクロロプシス)」のパウダーを活用した給食を提供するなど、食育にも貢献しています。

宮城県の名産品“笹かま”に“藻”のパウダーを加えたものを提供

ナンノクロロプシスを使った商品開発やイベント開催を通し、藻を食べることを当たり前にすることを目指して、ナンノクロロプシスを豊富に含んだ“ふりかけ”の販売や現役サッカー選手へ藻を使った食事の支援など展開していく予定です。

「藻」が入った食材を使っているお店

石巻市には藻を使ったお料理が食べられる「Rin Cafe」があります。
藻のパウダーを練り込んで作った“ 緑のバンズ ”と、鮎川の特産の金華鯖や鹿肉で作った「藻バーガー」は絶品。

藻バーガー