• 火. 4月 29th, 2025

【女子のためのヘルスリテラシー】月経がくるとイライラや体の不調がスッキリ⁉ それPMSかも

あなたは、月経前(3日~10日)にこんな状態になっていませんか?
しかも月経が来ると2,3日で治まる。
それは月経前症候群PMS(Premenstrual Syndrome)かもしれません。

<月経前の状態チェック>

PMS診断基準(米国産科婦人科学会)

症状診断基準
身体症状
乳房の張り・痛み
腹部膨満感
頭痛
関節痛・筋肉痛
体重増加
手足のむくみ
①過去3回の連続した月経周期のそれぞれにおける月経前5日間に、左の身体症状および精神症状のうち、1つ以上が存在。②月経開始後4日以内に症状がなくなり、13日目まで再発しない。
③症状の発症が薬物療法やアルコールの使用によるものではない。
④その後2周期にわたり症状が出る。
⑤社会活動や学業、仕事に、明らかに支障がある。
精神症状
抑うつ(気分の落ち込み)  怒りの爆発
いらだち
不安
混乱
社会からの引きこもり

(産婦人科診療ガイドランー婦人科外来編2020;日本産婦人科学会、日本産婦人科医会:174-176,2020改変)

PMSの原因はまだはっきりとわかっていないのです。
先ずは、PMSかどうかを「知る」ことからスタートです。
カレンダーに体調の変化をつけてみて、1か月の変化を確認してみましょう。

PMSは生活改善でかなり効果があります。
まずはライフスタイルを見直してみましょう。

イライラの原因は、もしかしたら身体症状が原因かもしれません
⇒頭痛やむくみ、倦怠感はありませんか?
むくみとイライラなどの精神症状は、相関関係にあります。

★ライフスタイルの改善ポイント・適度な運動(有酸素運動)
・喫煙・飲酒・カフェインの取りすぎに注意
・睡眠習慣の見直し
☆食事・栄養で改善・イライラ・落ち込みがつらい
積極的に摂りたいもの=タンパク質・Ca・Mg・Fe・ビタミンB6・イソフラボン
NGなもの=刺激物・カフェイン
・食欲増進・甘いものが食べたい
NGなもの=血糖値を急に上げる甘いもの
積極的に摂りたいもの=低GI
・頭痛・むくみ・乳房痛
NGなもの=塩分・アルコール
積極的に摂りたいもの=利尿作用のあるもの(カリウムやγ-トコフェロール)
・下腹痛
体を温める食事
☆セルフケア 
*フェムテックの活用
・月経周期アプリ
・PMSセルフチェック 「PMSラボ
・サプリメント
・デリケートゾーンのケア  など

*フェムテックとは、悩める女性の身体の悩みを技術で解決すること

尾西 芳子(おにし よしこ)先生
神戸大学国際文化学部卒業後、山口大学医学部編入学、卒業後、慈恵医大病院で初期研修、その後、日赤医療センター、済生会中津病院、育良クリニックなどを経てパークサイド広尾レディースクリニック、高輪台レディースクリニックなど都内クリニック院長を歴任。
現在は2人の子供を育てながら都内クリニックにて勤務。
すべての女性のかかりつけ医でありたいとの思いで診療を行う。
分かりやすい解説で雑誌、テレビのコメンテーター、ドラマの医療監修なども行っている。

 

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