• 火. 11月 11th, 2025

“自分らしく生きる”とは?――ジュニアファイブが描く『老後の自由』をめぐるSF舞台『サイハテ』

スポーツや学業、仕事に全力で挑む女性たちに向けて。
演劇企画集団Jr.5(ジュニアファイブ)が贈る新作舞台『サイハテ』は、「老後の自由」をテーマにしたSFドラマ。
定年退職を迎えた一人の男性の旅を通して、「人間らしく生きるとは」「自由とは何か」を観客に問いかけます。
走り続ける日々の中で、立ち止まって“これからの生き方”を考えたくなる一作です。

演劇企画集団Jr.5は、2025年12月10日(水)~16日(火)まで、下北沢・小劇場B1にて第17回公演『サイハテ』(作・演出:小野健太郎)を上演します。
約一年ぶりの新作となる本作は、前作『世界、』に続くSFシリーズ第二弾。
「老後の自由」というテーマを軸に、制度の中で生きる人間が“自分らしさ”を求めてもがく姿を描きます。

物語は、定年退職を迎えた男が「老後の自由」を夢見て旅に出るところから始まります。
しかし、その自由は制度の外に出ようとする者に容易には与えられません。
「死者との対話」「制度による管理」「過去との対峙」を通して、それでも“人間であること”を選ぼうとする姿が描かれます。

キャストには、新国立劇場『ピローマン』『デカローグ』 など多くの話題作に出演する斉藤直樹、現代劇・古典など幅広いジャンルで活躍する高畑こと美、「美少女戦士セーラームーン」を原作とす るパフォーマンスショー「“Pretty Guardian Sailor Moon” The Super Live」で北米ツアーを成功させた小林れいのほか、ジュニアファイブ常 連の中原和宏、2023年『明けない夜明け』以来二度目の出演となる赤松真治、劇団主宰のワークショップ参加者から鹿島涼、劇団員の奥 田努、大嶽典子、小野健太郎が出演する。
多彩な顔ぶれが、現代社会に通じる普遍的なテーマを体現します。

脚本・演出を手掛けるのは、劇団の全作品を担当してきた小野健太郎
「自由とは何か」「人間とは何か」という根源的な問いを、ファンタジーではなく、リアリティを伴ったSF世界の中で描き出します。

「観客一人ひとりが、自分の中の“自由”を見つめ直すきっかけになれば」
――ジュニアファイブの言葉どおり、本作は観る人の心に“生きる力”を呼び起こす舞台となりそうです。

公演情報

演劇企画集団Jr.5 第17回公演『サイハテ』

  • 作・演出:小野健太郎
  • 出演:奥田努/大嶽典子/小野健太郎/斉藤直樹/高畑こと美/小林れい/鹿島涼/赤松真治/中原和宏
  • 日程:2025年12月10日(水)~16日(火) 全9ステージ
  • 会場:小劇場B1(東京都世田谷区北沢2-8-18)
  • チケット
     一般 4,500円/前半割(★)4,000円/U30(30歳以下)3,500円/高校生以下 1,500円
     ※要証明書提示
  • 発売日:2025年10月25日(土)12:00~
  • 公式サイトhttps://junifive.wixsite.com/juni5
  • 公式X(旧Twitter)https://x.com/jr5_fes

演劇企画集団Jr.5(ジュニアファイブ)
メンバー: 奥田努、小野健太郎、姜暢雄、青木隆敏、大嶽典子
劇団Studio Lifeの5期生5人が、2010年に立ち上げた演劇企画集団。
世知辛い現代社会で懸命に生きる人々の姿をユーモアに描き、 Studio Lifeの作風とはまた違う、人の機微に触れる作品を展開。
少しでも肩の力が抜け、救われた気持ちになれる作品創りを目指してい る。
過去作品には、生活保護、加害者家族、若年性アルツハイマー、東日本大震災、孤独死、医療問題などをテーマにした作品を上演。
2022年8月には紺野まひるさん、山崎静代さん(南海キャンディーズ)らを客演に迎えた『白が染まる』を上演。
本作は、2002年に福岡県久留米市で実際に起こった看護師4人による保険金連続殺人事件をモチーフに、妻が夫を殺めてしまうまでの心理描写を綿密に描き出した。
上演時の反響を受け、宗教二世による事件をはじめとした信じることへの恐怖や執着、血縁関係、友情、人間心理など、観客の思考に一石 を投じた。
翌年7月にはその“エピソード0”作品として『明けない夜明け』を上演。
メインキャストとなる三姉妹役に小島藤子さん、吉本実憂さ ん、誠子さん(旧 尼神インター)を迎え、本劇団初の東京芸術劇場公演として上演し、好評を博した。

小野健太郎|Kentaro Ono

1978年6月20日生まれ、宮城県出身。脚本家・演出家・俳優。
演劇企画集団Jr.5全公演の脚本・演出を務め、俳優としても活動。
外部脚本・ 演出には、Infinite produce「『ブラックジャックによろしく』によろしく。」がある。
主な出演歴にオフィスコットーネ『サヨナフ』(作:大竹野正典/ 演出:松本祐子[文学座])、松本市芸術文化振興財団『ユビュ王』(作:アルフレッド・ジャリ/演出:小川絵梨子)、シアター風姿花伝『帰郷』 (作:ハロルド・ピンター/演出:小川絵梨子)、新国立劇場こつこつプロジェクト『テーバイ』(作:ソフォクレス/演出:船岩祐太)、 PLAY/GROUND Creation『背信』(作:ハロルド・ピンター/演出:井上裕朗)、モダンスイマーズ『デンキ島』(作・演出:蓬莱竜太)、 ONEOR8『そして母はキレイになった』(作・演出:田村孝裕)、ピチチ5『サボテンとバントライン』(作・演出:福原充則)、オフィスコットーネ『さ なぎの教室』(作・演出:松本哲也[小松台東])、asianrib plus『また今度!』(作:陳弘洋/演出:うえもとしほ[すこやかクラブ])、演劇企画集 団THEガジラ『どん底』『PW』『ヒカルヒト』『ゴルゴン』『あるいは友をつどいて』(作・演出:鐘下辰男)などがある。


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