2020年は新型コロナウイルス感染拡大に伴い、大学では構内に入ることができず授業はオンラインが主となり学生は困惑しながら生活している。就職活動も昨年までとは異なり、オンラインによる面接や説明会が行われている。
コロナ禍での企業活動や働き方がどのようになっているのか、人のライフイベントに携わり女子大生に人気のあるブライダル業界の取り組みについて、業界大手の㈱ノバレーゼ(東京都中央区、荻野洋基社長、資本金100百万円)の広報担当・松井環(まつい・たまき)さん、ノバレーゼ広島マネージャ―の藤川瑞生(ふじかわ・みずき)さんにオンラインでのインタビューをさせていただいた。
ブライダル業界の仕事
ノバレーゼでは、結婚式場、ドレスショップ、そしてレストランの運営を主に行っている。
一番メインとなる仕事は「ウェディングプランナー」と「ドレスコーディネーター」。
ウェディングプランナーは結婚式の企画・運営、ドレスコーディネーターは、ウエディングドレスやタキシード等、衣裳のコーディネートをする。
さらに料理を提供するサービススタッフ、フラワーコーディネーターなど、幅広い仕事内容がある。
新型コロナウイルス感染拡大による影響
「端的に言うと、(影響は)非常に大きいです」と松井さん。
4月・5月の緊急事態宣言後は特に影響を受けていると言う。
しかし飲食業・旅行業とは異なり、結婚式をキャンセルする顧客はほぼいない。
式を延期する顧客が多いため、今年に関しては大きな影響を受けているものの、事態が落ち着けば状況は回復する見込みだ。
「特に来年の春以降に延期されたお客様が多いです」と教えてくれた。
結婚式場の感染対策
「式場やドレスショップに来てくださるお客様に関しては消毒や換気、ソーシャルディスタンスの徹底をしております」
ノバレーゼではスタッフは徹底的に予防対策をしているが、式当日に関しては基本的に新郎新婦の意向を重視している。
完全に予防をしたいという人もいれば、このような時だからこそお洒落をして、美味しい料理を食べ、会話を楽しみにしている人も多いそうだ。
後者の場合は、必要最低限の予防をしていただくなどして対策を変えている。
ウイズコロナが生んだ結婚式の新しい形
これまで結婚式は基本的に対面で行われてきた。
お店に行ってドレスを試着する、会場の説明を受けるなどの準備段階から、式当日も出席することが当たり前だったが、今回を機にオンライン化が進み、オンラインでの会場見学や打ち合わせ、式のライブ配信など、自宅に居ながら式の準備・参加ができるサービスも導入した。
その結果、今までは式場までの距離が遠かったり、足腰や体調の心配があったりなどの理由で結婚式に呼ぶのが難しかった祖父母などにも、リアルタイムで祝ってもらうことができるようになった。
「これはコロナが生み出した産物だと思っております」と松井さんは言う。
ウイズコロナで変わった働き方 続く
昭和女子大学 3年 大曲彩水