ボート「アジア・オセアニア大陸予選」が4月22~25日韓国・忠州で開催され、決勝に進出した日本代表クルーは軽量級女子ダブルスカル1位、軽量級男子ダブルスカル2位で、いずれも8月に開催されるリオ五輪出場枠を獲得した。
女子出場選手は、富田千愛(トミタ・チアキ)選手と大石綾美(オオイシ・アヤミ)選手。
富田千愛選手
1993年10月18日生 鳥取県出身
明治大学卒 明治大学大学院所属
大石綾美選手
1991年4月9日生 愛知県出身
早稲田大学卒 中部電力所属
男子出場選手は、大元英照(オオモト・ヒデキ)選手と中野紘志(ナカノ・ヒロシ)選手。
大元英照選手
1984年8月12日生 宮城県出身
仙台大学卒 アイリスオーヤマ所属
中野紘志選手
1987年12月1日生 石川県出身
一橋大学卒 新日鐵住金所属
この結果を受けて、日本ボート協会の崎山利夫強化委員長が4月26日、アジア・オセアニア大陸予選 結果報告記者会見(岸記念体育館)を行った。
補漕の女子・上野翔子選手(明治安田生命所属)、男子・池田裕紀選手(トヨタ紡織所属)を加えた各3名が、リオ五輪代表候補選手として今年1月からトレーニングを続けてきた。
今回アジア・オセアニア大陸予選の会場となった韓国・忠州は、過去にユニバーシアードの大会会場だったこともあり、クルーにとっては慣れた環境で試合に臨むことができたという。
日本代表チームは、リオ五輪でAファイナル出場を目標に掲げ、2020年の東京五輪でメダル獲得を目指す。崎山強化委員長は、女子クルーは今回コーチが課した課題をクリアできたようだと語った。現時点で、リオ五輪の出場枠は確保できたので、目標のAファイナル出場に向けトレーニングを継続していく。昨年はAファイナルに出るまでの記録になかったというが、タフな練習をしてきた成果が確実に表れてきている。
候補選手3名のうち、リオ五輪に出場する選手2名を5月末には日本オリンピック委員会(JOC)にエントリーしなければならない。崎山強化委員長は、「日々、チームの状況は変化している」と語り、3人をどう組み合わせるかは、スピードだけでなく技術的要素なども含め、パフォーマンスをどう発揮できるかを見ながら決定するそうだ。
選手たちは26日に一時帰国したが、27日にはイタリアに向け出発。2016World Rowing Cup Ⅱ(5月27日~29日)を目標に、イタリア・フランス・スイスと転戦する。
また、軽量級男子舵手なしフォア(LM4-)日本代表クルーは、5月22日~24日にスイスで開催される世界最終予選に向け、4月初めに現地入りし、トレーニングを積んでいる。
リオ五輪で日本代表クルーの活躍に期待したい。
RanRunの大石綾美選手インタビュー記事(2015年12月取材)はこちら
RanRun編集部
(2016年4月27日掲載記事をリライト)