• 木. 5月 9th, 2024

緊張をほぐし、強い心へ導こう!リフレクソロジーでセルフコントロール

足をほぐすことは心をほぐすこと・・・。
自分の指ひとつで手軽にでき、心も身体もニュートラルな状態に戻すことができるリフレクソロジーについて4回にわたりお伝えします。

第3回のテーマ「緊張をほぐし、強い心へ導こう!リフレクソロジーでセルフコントロール」

早いもので今年もあとわずかですね。
スポーツ女子の皆さんにとって今年はどんな一年だったでしょうか。
一年の締めくくりに皆さんの関心も高い、試合前など様々な場面での緊張のほぐし方、強い心の作り方についてお伝えしたいと思います。

ハンドリフレクソロジーで緊張を緩和 ~ソーラープレクサスの反射区~
「足は第2の心臓」と言われています。では手はご存知ですか?
「手は第2の脳」と言われ、脳で沸き起こった様々なイメージを形にして表現するのは手や足です。
脳で考えていることの指令が手にはすぐに伝わります。

試合前に緊張している時は手に汗握ったり、反対に相手チームの選手と握手をすると心が自然とほぐれたりしますよね。
まさしく手は第2の脳ですね。

リフレクソロジーといえば、たいてい足の施術をすることが多いのですが、手にも同じように反射区がありハンドリフレクソロジーにはいくつかのメリットがあります。

・足に施すための時間やスペースがない 
・足に触れられるのが気になる
・足ではくすぐったく感じる人など

特に公の場では足をわざわざ出して施術するのは難しいですが、ハンドリフレクソロジーなら公の場でも試合の前でも手軽にトリートメントを行うことができますのでぜひ取り入れてみてくださいね。

トリートメントの基本手順

手の甲 親指で全体をマッサージ
指の又(リンパの反射区)をスライドダウン
指  一本ずつサークルモーション
手のひら 足と同じように全体をまんべんなくサムウォーク、親指でほぐすように全体をマッサージ    

今回お伝えしたい緊張緩和に繋がる大切な反射区はソーラープレクサスの反射区です。
落ち着きとリラックスを促し自律神経にも働きかける反射区で場所は手のひらの中央より少し上にあります。

足の場合、反射区の場所は人差し指の下のラインで足をきゅっとつぼめた時に少しへこみができる部分になります。
圧の入れ方はじんわり自分の心地よいと思う強さで押してみてくださいね。

圧を加えたときに鼻から息を吸い圧を緩めたときに息を吐くように呼吸も整えながらソーラープレクサスをポイントプレスしてみてください。
リフレクソロジーの施術でも少々緊張気味のクライアントの方にはあえてハンドトリートメントから入る場合があります。
緊張により肩周りがこわばっていたり肩甲骨前傾になってしまっていたり・・・手がほぐれることにより肩も緩み緊張もほぐれてくるのがよくわかります。
手をほぐすことで心もほぐれる相乗効果です。

■呼吸と心 ~横隔膜の反射区をほぐそう~
ソーラープレクサスをポイントプレスする時も呼吸を整えながらとお話しましたが、呼吸と心の関係は密接です。
息の仕方により心の構えも決まったりするものです。
悲しむと胸郭が固くなり呼吸が浅くなったり、緊張すると息を大きく吐き身体と心のコントロールを無意識のうちにしていたりします。
今あなたはどんな呼吸をしていますか?
無意識に呼吸しているとはいえ、吸う息、吐く息どちらに集中しているでしょうか?
鼻呼吸、口呼吸どちらですか?
骨盤の位置(前傾、後傾)も呼吸と繋がりがあるのですよ。

骨盤前傾気味→吸う息が多い→交感神経が優位に→興奮→活動的・(行き過ぎると過緊張に)

骨盤後傾気味→吐く息が多い→副交感神経が優位に→リラックス→休息状態・(行き過ぎると元気がなくなる)

上のパターンを見てもわかる通り、なんとなくリラックスできないと感じる方は骨盤が前傾気味で交感神経が優位な方に多いと思われます。
骨盤が前傾の場合、足の裏にかかる体重もつま先、親指重心。
立つ重心を少し変えるだけでも骨盤の状態が変わり呼吸も変わってきます。

リラックスできずに緊張しているときこそ、吐く息に集中してみましょう。
吸う息の三倍ほど長くゆっくり呼吸を・・・

呼吸の速さや深さが脳をコントロールするという研究もなされており、速い呼吸と遅い呼吸では脳内ホルモンの分泌も違うのだそうです。
その結果、感情コントロールも呼吸法でできると言われています。
ヨガの呼吸法や禅の丹田呼吸はその代表ですね。
リフレクソロジーの反射区では横隔膜・肺・のどの反射区リラックスと穏やかな呼吸を促します。
反射区チャートを見ながらゆっくりスクレーピングしてみてください。

呼吸はきちんと鼻でしていますか?
大人も子供も口呼吸をする人が増えていますが口呼吸では脳が働きにくく集中力が続きません。
ゆっくり吐く息に集中し、鼻呼吸を心掛け心も身体もリラックス!!

■からだの軸を安定させよう~脊椎の反射区~
強くしなやかな心でいたい・・・人はみなそう思うものです。
日々の出来事に左右されたり、ささいなことで落ち込んだり・・・。
そんな時何か自分をニュートラルな状態に戻す術を持つことは大切なことです。

マイケルジョーダンはバスケのプレイ中に舌を出しながらドリブルしていることが多々ありました。
舌周りの緊張を緩めることは穏やかな呼吸に繋がり、その動作をすることで彼は自分がリラックスできるという術を知っていたのかもしれません。
齊藤隆さんの「呼吸入門」という本の一節に「プロゴルファーの方と対談した時にここ一発の大事なショットのときにいつも手に力が入ってしまうと。
ある時左足を地面に吸い込ませるくらい強く踏み込ませてショットを打ったら力んでいた手の力がすっと抜けてナイスショットになった。
それでコツをつかみ、結局その試合で優勝することができた。
・・・・(中略)体の中心軸を作ると力がぬける
自分の中に丹田なり垂直軸なり足の裏なり、中心だと感じられるものを確立するととても楽になります。」とありました。

自分の中に中心軸を作り力みを抜く
その中心軸は人それぞれでいいのですが人間の要となる軸は「脊柱(背骨)」です。
首の骨 頸椎7個、肋骨を支える胸椎12個、腰の骨 腰椎5個、仙骨、尾骨。
この背骨1本1本が身体の安定を保ち、発揮できる力をコントロールしています。
軸を安定させるというのはピンと脊椎を固くするのでなく柔らかにしなるようなイメージの状態です。それだからこそ力みがぬけ呼吸も安定し本来の力が発揮できるのです。

リフレクソロジーの施術でも、呼吸が浅くお疲れ気味の方に脊椎の反射区が固くはっている方が多い傾向があります。
そんな時は中枢神経を通じて全身に働きかける

脊椎の反射区をトリートメントしてみましょう。

手も足も親指の外側のラインです。
骨の脇に沿って圧を加えてサムウォークでほぐしてみてくださいね。

ソーラープレクサス・横隔膜・脊椎の反射区刺激で、呼吸も心も整えしっかりセルフコントロールを!!

あなたの足、今日も元気ですか?

次回は2017年のスタート、風邪知らずで免疫力アップに繋がるリフレクソロジーについてお伝えしたいと思います。

<プロフィール>

矢澤 真紀子(やざわ・まきこ)
リフレクソロジストreflexology del sole主宰
http://delsole.justhpbs.jp/
ブラジル生活6年目に入りこの国のおおらかさを感じている日々を過ごしています。
「足をほぐすことは心をほぐすこと」をモットーに必要としてくださる方のために笑顔で活動中。
モチベーションを上げる曲 ボンジョビ / It’s my life

2016年12月掲載記事リライト