• 火. 11月 11th, 2025

「朝起きられない」は“怠け”じゃない。季節の変わり目に増える“朝の不調”の正体とは?

朝、目が開かない。体が重い…そんな日が続いていませんか?

秋から冬にかけて、「朝なかなか起きられない」「体がだるくて授業に集中できない」と感じる学生が増えています。
気温の変化や日照時間の減少によって、自律神経のバランスが乱れやすくなる季節です。
一般社団法人 起立性調節障害改善協会が行った調査によると、8割以上の家庭が「子どもが朝起きづらい」と感じているという結果に。
朝の不調は“怠け”ではなく、体が発しているサインかもしれません。

小学生から兆候あり。「朝がつらい」人がこんなに多い!

調査では、3人に1人が「小学校低学年以前」から朝の不調を感じていたと回答。
また、6割が小学生のうちに「朝起きづらい」兆候を経験していることが分かりました。
原因として最も多かったのは「就寝時刻が遅くなった」(28.6%)。
そのほか「スマホやタブレットの利用」「塾や部活による夜型生活」など、生活リズムの乱れが関係していることも。
心身の成長が大きく変化する時期に、無理のないリズムを意識することが大切です。

それは“怠け”じゃない。「起立性調節障害(OD)」という体のSOS

「朝起きられない」「午前中に体調が悪い」「頭痛や倦怠感が続く」──
このような症状の背景にあるのが、**自律神経の働きが乱れる「起立性調節障害(OD)」**です。
特に秋冬は、寒暖差や日照時間の減少で症状が悪化しやすい時期。
体調がすぐれないときに「怠けている」と思い込むと、かえって回復を遅らせてしまうこともあります。
無理に頑張るより、「休む勇気」と「観察する時間」を持つことが大切です。

朝の不調をやわらげるヒント

  1. 朝の光を浴びる
     起きたらカーテンを開けて、自然光を体に取り入れましょう。
     体内時計がリセットされ、徐々にリズムが整っていきます。
  2. 夜のスマホタイムを短く
     寝る直前のスマホ操作は、脳を覚醒させて眠りを浅くします。
     30分前には画面から離れる習慣を。
  3. 「体がつらい」と伝える勇気を
     家族や友人に相談することで、サポートを受けやすくなります。
     一人で抱え込まないことが、改善への第一歩です。

「朝起きられない」「だるい」と感じるとき、それはあなたの体が“ちょっと助けて”とサインを出している証拠です。
焦らず、自分のペースでリズムを整えることが大切。
体の声に耳を傾けて、無理のない毎日を過ごしましょう。

一般社団法人 起立性調節障害改善協会のコメント

「朝起きられない」という訴えの裏には、体のSOSが隠れていることがあります。
思春期はホルモンバランスや自律神経が大きく変化する時期で、特に小学生から中学生にかけては、生活環境の変化やストレスの影響を受けやすくなります。
朝の不調が続くときは、叱ったり無理に登校させたりせず、まずは休ませる勇気と観察する姿勢を持ってください。
一人で抱え込まず、時には医療機関や専門家へ相談することも、子どもにとって大切な支えになります。

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