月経や冷え、妊娠・出産、更年期など、ライフステージによって変化する女性の心と身体。
不調があっても「このくらいなら」と我慢してしまう女性は少なくありません。
そんな女性の不調と向き合い、毎日の食事から心身を見つめ直す「食べる養生」への関心が高まっています。
一般社団法人東洋美食薬膳協会が9月12日(土)、東京・原宿で開催する設立10周年記念トークイベント「薬膳と漢方のビューティマルシェ」は、第1部・第2部ともに事前予約がすでに満席に。
イベントには、NHKドラマ10「しあわせは食べて寝て待て」の薬膳監修に携わった薬剤師・鈴木養平氏をはじめ、薬膳、漢方、医療、食の各分野で活動する専門家が登壇。
女性の不調や冷え、食養生、日本漢方、マクロビオティックと薬膳の違いなどについて、日々の暮らしに取り入れやすい知恵を伝えます。
自分自身の身体をいたわること、そして身近な誰かの不調にも目を向けることについて考える機会にしませんか。
女性の不調を「我慢するもの」にしない
月経、妊娠・出産、更年期、加齢など、女性の心身はライフステージによって変化します。
さらに仕事や家事、育児、介護など、さまざまな役割が重なるなかで、不調があっても「このくらいなら」と我慢し、自分自身のケアを後回しにしてしまうこともあります。
東洋美食薬膳協会では、こうした女性の不調を「我慢するもの」にしないことを掲げ、身近な食材と毎日の食事から心身を見つめ直す「食のセルフケア」を提案しています。

協会が伝える「家庭薬膳」は、特別な生薬や厳しい食事制限を前提とするものではありません。
季節や体質、その日の状態に合わせて身近な食材を選び、家庭の食卓で無理なく続けていくものです。
食材を一律に「良い」「悪い」と判断するのではなく、自分の状態に合わせて選び直していく。
その考え方も、自分自身の身体を知るきっかけになりそうです。
「まだ自分には関係ない」世代にも知ってほしい更年期
今回のトークテーマのひとつが「冷えと女性の不調」です。
医師の石原新菜氏が登壇し、女性の不調について解説します。
女性のライフステージに伴う変化のなかでも、更年期は若い世代にとって「まだ先のこと」「自分には関係のないこと」と感じるかもしれません。
けれど、少し視点を広げてみると、母親や職場の上司、先輩など、自分の身近な人が心身の変化を感じている時期かもしれません。
更年期をはじめ、女性の身体にどのような変化が起こり得るのかを知っておくことは、自分自身の将来に備えるだけでなく、周囲の人への理解にもつながります。
もちろん、誰かの体調や言動を見て「更年期だから」と決めつけることはできません。
それでも知識があれば、「もしかしたら、今つらいのかもしれない」と相手の状況を想像し、気遣ったり、労ったりする視点を持つことができます。
自分の身体について知ること。そして、自分とは異なるライフステージにいる人の身体についても知ること。
それも、身につけておきたいヘルスリテラシーのひとつではないでしょうか。
ドラマをきっかけに薬膳を日々の暮らしへ
当日は、NHKドラマ10「しあわせは食べて寝て待て」で薬膳監修に携わった薬剤師で薬日本堂漢方スクール講師の鈴木養平氏も特別登壇します。
ドラマをきっかけに薬膳に興味を持った人たちに向け、日々の暮らしで実践できる「食べる養生」へとつなげます。
第一部では、東洋美食薬膳協会代表理事の谷口ももよ氏が「女性の不調と養生について」、ツムラ漢方グランマイスターの坂本樹氏が「生薬の解説と症状別の漢方活用例」について紹介。
第二部では、日本ヴィーガン協会代表の室谷真由美氏が「マクロビと薬膳の違い」、医師・イシハラクリニック副院長の石原新菜氏が「冷えと女性の不調について」をテーマに登壇します。
中国医学を基礎とする薬膳、日本漢方、医療、食、ヴィーガン・マクロビオティックなど、それぞれ異なる分野の専門家の話から、自分に合った養生を考える機会となります。
食によるセルフケアと医療を切り分けて考える
健康情報に触れる際に忘れてはいけないのが、セルフケアと医療との違いです。
東洋美食薬膳協会も、薬膳や食養生は医療行為の代替ではないとしています。
毎日の食事や生活習慣を通して自分の心身の状態に目を向けることと、不調が続いたり、気になる症状があったりしたときに適切な医療につながること。その両方を大切にすることが必要です。
「食べる養生」への関心の高さを示すように、今回のトークイベントはすでに第1部・第2部とも事前予約が満席。
当日、空席がある場合に限り会場受付で案内される予定です。
女性の不調を我慢するのではなく、自分の身体の声に気づくこと。
そして、知識を自分のためだけでなく、身近な誰かを理解し、気遣うことにもつなげていく。
薬膳や漢方への関心の広がりは、女性の健康について社会全体で考えるひとつのきっかけにもなりそうです。


開催概要
【イベント名】
東洋美食薬膳協会10周年記念「薬膳と漢方のビューティマルシェ」特別トークショー
【開催日】2026年9月12日(土)
【時間】11:00~16:00
【会場】ECO FARM CAFE 632(2階)(東京都渋谷区神宮前6-32-10)
【参加費】無料
【定員】各回30名
【参加方法】事前申込制
※第1部・第2部とも事前予約は満席。当日、空席がある場合に限り会場受付で案内。
【主催】一般社団法人東洋美食薬膳協会

トークショー内容
| 時間 | 登壇者・内容 |
| 12:00-12:15 | 薬剤師・薬日本堂漢方スクール講師/NHKドラマ10「しあわせは食べて寝て待て」薬膳監修 鈴木 養平氏 |
| 12:15-13:45 | 第一部 ①女性の不調と養生について登壇:谷口ももよ(一般社団法人東洋美食薬膳協会 代表理事/『女性の100の不調を整える薬膳と漢方』著者) ②生薬の解説と症状別の漢方活用例登壇:坂本 樹氏(ツムラ漢方グランマイスター) |
| 14:15-16:00 | 第二部 ③マクロビと薬膳の違い登壇:室谷真由美氏(日本ヴィーガン協会 代表) ④冷えと女性の不調について 登壇:石原新菜氏(医師) |
登壇者プロフィール

薬剤師・薬日本堂漢方スクール講師/NHKドラマ10「しあわせは食べて寝て待て」薬膳監修 鈴木 養平氏
東北医科薬科大学卒業後、薬日本堂入社。漢方専門相談員として店舗運営、臨床を経験した後、社員教育・広報販促・調剤等に携わる。
“漢方養生生活をより身近に”と漢方スクールの講師としてセミナーや講演活動をする一方で、雑誌・本の監修、商品の開発協力(日本コカ・コーラ社”からだ巡茶”など)で活躍中。
日本漢方養生学協会理事長。
著書に「わがまま養生訓(フォレスト出版)」がある。

一般社団法人東洋美食薬膳協会 代表理事 谷口 ももよ氏
岐阜県出身。青山学院大学卒業。2009年より薬膳料理研究家として活動をスタート。
「健康は日々の食卓から」「美食同源」をテーマに、女性の不調に寄り添う“簡単で続けられる薬膳レシピ”を提案し、現代のライフスタイルに合った食養生を発信している。
日本における薬膳料理研究家の第一人者として、テレビ・女性誌・新聞など多くのメディアに出演。講演会や企業研修でも、女性の体調管理・季節の養生・食育を中心にわかりやすく伝える活動を展開。生薬メーカーのツムラ、スパイスメーカー各社など、食品・健康関連企業との商品開発・薬膳監修も多数手がけ、専門性を生かしたレシピ開発や企画協力にも定評がある。身近な食材で無理なく続けられる薬膳を通じて、女性が健やかに美しく生きるための食卓づくりをサポートしている。

ツムラ漢方グランマイスター 坂本 樹氏
2008年にツムラ入社。MRとして慶應義塾大学医学部、北里大学東洋医学総合研究所などを担当し、漢方医学を学ぶ。
ツムラの社内認定制度で2名しかいない「ツムラ漢方グランマイスター」のひとり。
メディアやセミナーで漢方の知識や活用法を解説。

日本ヴィーガン協会 代表 室谷 真由美氏
モデル・ビューティーフード第一人者として、体の中からキレイになれる食を追求し、独自の「ビューティーフード」メソッドを提唱し食の大切さを伝えている。
2012年ビューティーフード協会を設立し、ヴィーガンやグルテンフリーの資格講座を開講受講生は1000名以上となり、満足度が高いと高評価を得ている。

医師・イシハラクリニック副院長 石原 新菜氏
2000年4月帝京大学医学部に入学。
2006年3月卒業、同大学病院で2年間の研修医を経て、現在父、石原結實のクリニックで主に漢方医学、自然療法、食事療法により、種々の病気の治療にあたっている。
クリニックでの診察の他、わかりやすい医学解説と、親しみやすい人柄で、講演、テレビ、ラジオ、執筆活動と幅広く活躍中。
