RanRunがスポーツに取り組む女子学生を対象に実施したアンケート調査で、3%の人が心配事として「貧血」と回答していました。
少ないじゃん! と思いますか?
「貧血」と書いた人は3%でも他の症状を書いた人たちを合わせると、もっと数字は大きくなります。
例えば、「だるい」「めまいがする」「頭痛」なんていうのも、もしかしたら貧血による症状かもしれません。
女性の10人に1人は貧血ともいわれるので、スポーツ女子の場合は、その割合がもっと多いと予測されます。
なぜでしょう。
貧血というのは、血液の中の赤血球やヘモグロビンが正常値より少なくなった状態をいいます。
ヘモグロビンは、全身に酸素を運ぶ役目をする大切な物質です。
これが少なくなってしまうと、体が酸素不足になってしまいます。
酸素が足りなくなると、体に色々な症状が出てきてしまうのです。
おもな症状としては、倦怠感(だるい、疲れやすいなど)・頭痛・耳鳴り・めまい・立ちくらみ・息切れ・動悸・顔面蒼白などがあげられます。
自覚症状がない場合もあるので、気を付けなければなりません。
貧血になる原因によって、貧血の種類も様々です。
最も多いのが、鉄不足による鉄欠乏性貧血で、貧血の60~80%がそれと言われています。
スポーツ女子の場合、鉄欠乏性貧血になる原因のうち
・体重制限のための減量で、鉄分の摂取量が少なくなる
・過多月経(出血量が多い)や過長月経(生理期間が長い)で出血が多い
・栄養のバランスが悪い
などが、想定できます。
また、マラソンや長距離歩行などの陸上選手が気を付けておきたいのが、溶血性貧血です。
肌や目が黄色くなるのが特徴だそうなので、異常を感じたらすぐに医師に相談しましょう。
自覚症状がなくても、日頃の生活習慣で貧血予防をしておきたいですね。
鉄欠乏性貧血は、食生活で予防することもできます。
栄養バランスを整え、鉄分の豊富な食品や鉄分の吸収を助けるビタミンCを多く含んだ食品を取り入れる工夫をしましょう。
貧血は、上記以外にも多くの種類があります。
また、鉄欠乏性貧血の場合も、他の病気や原因が潜んでいることもあります。
あれ、貧血かな? と感じたら、一度、医師に相談しておくことをおススメします。