「ICUチアリーディング世界選手権大会2016(国別対抗戦)」が、4月21・22日アメリカフロリダ州ディズニーワールドで開催される。
日本代表チーム・柏ゴールデンホークスのメンバーで日本女子体育大学2年 江口萌さんとメンバーのリーダー 小林由衣さんに世界大会に向けての意気込みを聞いた。

4月9日、日本代表として出場する柏ゴールデンホークスの世界大会壮行会が千葉県柏市で開催され、選手の応援に多くの市民、チア仲間が集まった。
柏ゴールデンホークスは、千葉県柏市をホームタウンとする小学生から社会人が年代別にチームを結成し、活動しているクラブチーム。
3年連続の世界選手権大会出場となる今年は、Doubles Freestyle PomとFreestyle Pomの部門で金メダルを目指す。

また、4月23~25日に引き続き開催される「クラブチーム世界選手権 WORLDS2016」に、柏ゴールデンホークスとして出場する。
全米のチアリーディング・ダンスの大会を勝ち抜いてきた強豪チームと、世界40か国からのクラブチーム代表が集結する「クラブチーム・ワールドカップ」だ。

柏ゴールデンホークスの日本代表チームは、高校生から社会人で構成される12名。
メンバーの年齢層は16歳~32歳までと幅広いが、日本代表とだけあって息の合った演技は年齢の違いなど感じさせない。
毎日のトレーニングを重ねてきた成果は、圧巻だ。

江口萌さんは5歳からチアダンスを始め、今年で15年目を迎える。
チアダンスの魅力について「応援する競技なので、様々な人達に自分達のダンスを通して勇気を届けたり、笑顔を届けたりできること」と教えてくれた。
都内の体育大学に通う江口さんは、大学で健康スポーツ学を学ぶ2年生。
授業が終わると柏に戻り、毎日、チアの練習に励んでいる。今年は日本代表として3度目の出場となる江口さん。
「昨年、一昨年は銀メダルだった。今年はアメリカに追いつき、追い越し、金メダルを持って日本に帰ってきたい」と意気込みを語る。


メンバーを引っ張る小林由衣さんは、中学1年からチアダンスを始めて19年になる。
長く続けてこられたチアの魅力を尋ねると、チームでなにかを作り上げ、それを大会で発表し、評価を受けることと語る。
評価を受けることで次の課題が見つかり、そこに向かってまた練習をする。
自分の身体もその年ごとに、気持ちの入れ方が変わるのだそうだ。
「今年はこうだったから、来年はこうしたい」とどんどんやりたいことが出て来て、終わりがないので、辞められないと笑う。

体力や筋力の衰えを感じることもあるが、その反面、前よりも体が動けるようになっていると感じることの方が強い。
トレーニングなどの指導を受け、技術を磨いていくなかで、「もっと自分はできる」と思うことが多いという。
高校1年生から社会人まで年齢層が広いチームをまとめる小林さんは、「自分が高校生の時にどういう考え方をしていたか」を思い出しながら、押し付けではなく、高校生の視点でわかるように話をするように心がけている。

「でも、日本代表チームとしては大人としてのふるまいをしなければならない」と語る小林さん。
踊るときは全員同じように見せなければならないので「高校生も踊るときは大人になって欲しいし、私たちもそこはきちんと伝えたい」とリーダーとしての顔をみせる。
小林さんに健康のために気を付けていることを尋ねると、「1年間を通してとてもハードスケジュールで、体を動かしエネルギーを消費するので、食生活や体のケアには気を付けている」と言う。
「激しい運動をするためにはエネルギーをある程度摂らなければならないが、太らないようにしなければならないので、練習後の食べる時間や食べるものに注意をしている」と教えてくれた。

小林さん個人の目標を尋ねると、日本代表として同じメンバーで3年目の出場となる今年は、世界大会に向けてメンバーひとりひとりが楽しく、でもきっちりと練習に取り組むチーム作りをしたいと教えてくれた。
「世界大会、ワールドと5日間をメンバー一緒に過ごすため、メンバーにとってもチームにとっても意味のある5日間になるよう、みんなを引っ張っていきたい」と語り、「あとは体力勝負。楽しくなければ体力がもたないので、みんなで楽しく参加できるよう頑張ります」と笑顔をみせた。
「チームとして、今年はゴールドを獲れるよう、楽しくチャレンジしてきます!」そう意気込んだ。

柏ゴールデンホークス 公式HP http://www.goldenhawks.jp/
世界大会実績(過去5年)
ICUチアリーディング世界選手権大会(国別大会)
2014年 チームポン 2位
ポンダブルス 1位
ジャズダブルス 3位
2015年 チームポン 2位
ポンダブルス 2位
DANCE WORLDS(クラブチーム大会)
シニアポン 6位
オープンポン 3位
2012年 ジュニアダンス 5位
シニアポン 1位
オープンポン6位
オープンヒップホップ 1位
2013年 シニアヒップホップ 3位
オープンポン 5位
2014年 ジュニアダンス 4位
オープンポン 3位
2015年 ジュニアダンス5位
オープンポン 5位