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映画『無伴奏』高宮エマ役・遠藤新菜さんインタビュー

遠藤新菜

現在21歳、女優であり雑誌『non-no』専属モデルとしても活躍中の遠藤新菜さん。映画『無伴奏』の公開を前に(2016年3月26日公開)、映画のことやRanRun読者からの質問、女子学生へのメッセージなどインタビューしてきました。

 遠藤新菜
1994年生まれ。東京都出身。2013年『海にしずめる』(田崎恵美監督)で映画デビュー、他に『Starting Over』『白魔女学園オワリトハジマリ』『やるっきゃ騎士』等。2014年、第45回「non-no」モデル・オーディションにて準グランプリ。モデルとしても活躍中。

―エマは自由奔放な17歳という設定以外、あまり情報がありませんが、新菜さんのなかではどのような女性として演じられたのですか?

自分なりのイメージを作って探りながら演じていました。流行を取り入れるのが上手い子ですよね。今時のものを取り入れ、着こなしてしまう。当時、人気だったツィギー風ファッションを着たり、チャイナドレスのような服を着たり、すごく挑戦的で自由。
あざとい面もあるけど、ピュアな面もある子だと思います。演じていて楽しかったです。

―自分との共通点はありましたか?

エマのように自由奔放に振る舞うって、今の時代ではなかなかできないですよね。ウラヤマシイです。

でも音楽やファッションなどで自由に挑戦するのは、私も好きです。だから、エマも遠い存在ではありません。

  ―映画ではファッションや街並みなど、当時のものが再現されていましたが、新菜さんは‘60年代~’70年代ファッションをどう感じましたか?

ファッションスタイルの流行は、周っていると言いますよね。だから今の子が見たら、斬新に映ってカッコイイと思うのではないでしょうか。響子の服も、エマの服もそうですが、私はレトロなファッションが好きなので楽しかったです。

―映画では随分と髪が短くなりましたが、ショートヘアになってどうでした?

今までずっとロングヘアだったので、初めてのショートヘアでした。セシルカットまで短くしてしまうと、女の子らしくしようがなくなってしまって。その分、自分の中でアクティブさが出てきました。
撮影後はまた髪を伸ばしていますが、1年かかってやっとこの長さです。

―ここからは、RanRunの読者から新菜さんへの質問になります。

一番多かったのが、スタイルの維持について。細身で健康的なボディを維持するために気を付けていること、食事のことなどを教えてください。

実は、映画の撮影に入るまでに痩せるように指令が出て、5㎏減らしました。痩せることがミッションでした。だから運動して、食べずに水だけの生活という時もありました。それは健康的な方法ではないですね。

 普段は食事の時間帯に気を付けています。体を絞ろうと思った時は、19時以降は食べないようにします。野菜を多く、野菜から食べるようにして、炭水化物は少なくしますね。
それからお風呂に長く浸かるようにしています。のぼせない程度に1時間くらいかな。初めは全身浴で、それからお湯を減らして半身浴にします。お風呂に飲料水を持ち込んで、音楽を聴いたり読書をしたりしています。岩盤浴にも週2回くらい通っています。

―音楽はどのような曲を聴いていますか?

音楽はよく聴いています。その時のシチュエーションに合った曲を選ぶので、この曲というのは無いかな。天気とか場所とか気分とかね。どちらかというと激しい曲が好きです。エマが好きなローリング・ストーンズとかレッド・ホット・チリ・ペッパーとかもよく聴いています。今聴くと刺激的ですよね。ビートルズとかビージーズなんかも聴きますよ。それから日本のロカビリーなんかも、舘ひろしさんがいたクールスとか(笑)

 『無伴奏』の撮影中は、テーマでもある「パッヘルベルのカノン」を聴いていました。台詞を覚えたり芝居のイメージを作ったりする時、私は耳から入るタイプなので。

―映画のキーとなるバロック喫茶「無伴奏」のシーンが数回ありますが、ああいう喫茶についてはどう感じましたか?

あれってステキですよね。その時代の最先端なわけでしょ。あったら絶対行っています! あまり話をしないで、音楽好きが集まって音楽を聴いている。いいですよね。今なら猫カフェとかになるのかな。

―学生からの質問に戻りますが、洋服はどんなところで購入しているのか、またおススメのブランドやアイテムを教えてください。

ブランドについては、私なりのこだわりがあります。デザイナーさんのバックボーンを知ってから買うようにしています。どういう人がどういう経緯でデザイナーになったかとか、調べたりします。

アンダーカバーとか好きですね。あとは、友達がTTT(ティー)というユニセックスのブランドを立ち上げていて、それも好きですね。カジュアルな服も結構着るので、H&Mとかで買い物したりしますよ。

なぜか春になるとピンクとかレースとか着たくなりますよね。春らしくなってきたので、最近はピンク・レースの服を着ることが多くなってきましたね。
それから上野とか浅草辺りの古着屋さんにも行きます。古着をどう組み合わせようかとコーディネートを考えるのが楽しいです。若い子ほど挑戦的になってもいいかなと思って、「無理!」と思うものをあえて買ってみたりします。
ヘアスタイルやメイクなどトータルコーディネートを楽しむのがマイブームです。

―運動とかトレーニングとかはしていますか?

う~ん、トレーニングとかしたいと思うのだけど、その一歩が踏み出せずにいます(笑)
筋トレとか柔軟体操とかは継続的にやっていますが、今年は頑張ってジムに通いたいと思っています!

―最後に、同世代の女子学生にメッセージをお願いできますか?これから社会に出ていく学生に、早くからお仕事をされている新菜さんからアドバイスをいただきたいです。

私は仕事している時も楽しくありたいと思っています。だから好きなことを仕事にした方が楽しい。
とはいっても、就活は大変ですよね。私も友達から就活の話を聞いて、大変さは知っています。
楽しく仕事ができるように、少しでも好きなことに近い仕事を選ぶとよいと思います。
頑張ってください!

映画『無伴奏』
映画の舞台は、1970年代前後の仙台。若者による反戦集会やデモといった学生運動が起き、混沌としていた時代。高校3年生の野間響子(成海璃子)は、そんな社会の風潮に感化され学校内に制服廃止闘争委員会を結成する多感な少女。親友と入ったバロック喫茶「無伴奏」で、響子は大学生の渉(池松壮亮)、渉の友人 祐之介(斎藤工)、その恋人エマ(遠藤新菜)に出会う。メガホンをとった矢崎監督が作品のテーマは「愛と死とエロス」と表すように、秘密で危険な恋が展開されていく。少女が大人へと変化する瞬間を描いた作品。

映画『無伴奏』3月26日(土)より全国ロードショー
配給:アークエンタテイメント
(C)2015「無伴奏」制作委員会

撮影協力
スタイリスト:江頭三絵
ヘアメイク:細倉明日歌
カットソー VALENTIJN VANMEIR 
ネックレス Anne-Marie Chagnon 
バングル(太い) Anne-Marie Chagnon 
バングル(細いブルー) Anne-Marie Chagnon
ピアス Anne-Marie Chagnon  

(2016年3月掲載記事をリライトしています)