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ホンモノに話を聞く。幼稚園こども園の園長先生に会ってきた

Byranchan

1月 17, 2023 #保育園, #幼稚園

子供の自己肯定感を高める

こんにちは。学生スタッフの竹内幸乃です。
今回、私は東京都北区にある赤羽幼稚園・あかこども園園長の石井正邦さんにインタビューしてきました。子供たちの園内での過ごし方や先生方の仕事について、話をお聞きすることができましたので、保育士、幼稚園教諭を目指している皆さん、ぜひ参考にしてください。

赤羽こども園は、幼稚園単独型という類型のこども園です。
7時半から18時半まで開所していて、子供たちは、朝早い時間帯と幼稚園の子供が帰った後の14時から18時半までは、こども園の担任の先生と一緒に過ごします。
昼間の時間帯は、幼稚園のクラスで教育を受けるシステムになっています。
こども園のクラスは3、4、5歳の子供が在籍していて、クラスに異年齢が混在しています。

一方、幼稚園は年齢でクラスが分かれているので同年齢の子供だけで過ごします。
幼稚園は文部科学省管轄の学校になるため、夏休みなどの長期休みがありますが、こども園はいわゆる保育所に準ずるため、長期休みはありません。

子供たちが帰った後の先生は忙しい
子供の降園後、幼稚園の先生たちは何をしているのでしょうか。
あまり取り上げられない部分ですが、実は子供たちが帰ったあとの先生はとても忙しいのです。
例えば、部屋や、保育スペースの掃除です。
幼稚園の先生や保育士さんと、小学校以降の先生とで大きく違うのが、掃除がひとつ大事な仕事に入ってくること。
「幼稚園の先生や保育士さんで、掃除を雑用と考えている人はいない」と石井園長。
掃除をしっかりやっておかないと、幼児期の子供は一気に伝染病が広まってしまいます。
そのため環境の構成、環境を守るという点で、掃除はとても重要な仕事だと話します。
また、おもちゃひとつを片付けるのにも、その日自分が担任している子供たちがどんな遊びをしていたのか、どんなお友達との関わり方をしたのかが見えてくるのだそうです。
子供たちが帰った後は、次の日の保育の準備や、保護者からの質問に対して電話でお応えするなどの仕事もあります。
さらに、赤羽幼稚園では保育者を対象とした研修も実施しているそうで、その研修の準備や打ち合わせなどの仕事もあります。
石井園長によれば、実は子供と関わっている以上に、子供が帰った後の方がやることがたくさんあり、それが日々の保育に直結する重要な業務になっています。

長期休みの間の幼稚園の先生の仕事
では、子供たちがいない夏休みなどは、先生は何をされているのでしょうか。
実は子供がいない時にしかできない仕事をされているのです。
子供が小学校に上がる時に入学先の学校に送るための、子供の一年一年の記録をつける作業等です。
普段の赤羽幼稚園では、「早く帰ろうね」を合言葉に、先生の残業を控えています。
そのため、運動会やお遊戯会などの行事の準備は、子供がいない長期休みのうちに全部準備しておくのだそうです。
また、先生の半分くらいは地方から上京して一人暮らしをしていることもあり、有給休暇をとって実家に帰省する先生もいらっしゃいます。

赤羽幼稚園・赤羽こども園が大切にしている保育指針
赤羽幼稚園・赤羽こども園では、70年間変わらない指針があります。
一番大切にしていることは、「子供の自己肯定感を高めること」。
自己肯定感を高めることを保証しようと、努力し注力していくというのがあります。
自己肯定感は、『自分大丈夫』『自分OK』『やればできる』のように、いろいろな捉え方があります。
石井園長は、「これさえ子供のうちに高めておけば、子供ってすごく生きる力があるので、自分をよりよくしていこうというのは大人以上にある。そういうエネルギーに満ちている」と話します。
とにかく毎日様々な活動をやっているため、時には壁にぶつかることもあります。
プールで顔を水につけるのが怖くて泣いてしまうとか、プールに入りたくないと言いだす子もいます。
そんな時は、その気持ちに共感しながらとにかく励まして、ちょっとでもいいから自分でやるよう促しているそうです。
すると、「怖いと思ったけど、周りのお友達とか先生に励ましてもらって、やってみたらできた!」「できたら意外と楽しかった」「楽しいからもっとやってみようかな」ということに自分で気付いていきます。
そうした感覚を幼児期のうちに高めていくことを一目的として、活動されているそうです。

石井園長は、赤羽幼稚園・赤羽こども園の日々の保育内容について、「だからあえて毎日いろいろな活動をしています。自分で気付いて欲しいから。自分を肯定する気持ちにね」と話してくださいました。
赤羽幼稚園・赤羽こども園を取材させていただき、保育者の方の生の声や考え方を聞く貴重な経験をすることができました。
子供たちの成長、発達を願う様々な保育内容と、園長先生の熱い思いに感動。
働く親が安心して子供を預けられ、子供たちが伸び伸びと過ごすことができる環境を作ることを実現されていると感じました。

取材 学生スタッフ 竹内幸乃(昭和女子大学3年)