#働きがい実態調査 どんな意識で働いているの?

日本の働く人々は、職場・仕事に対してどのような意識を持っているのでしょう。
「働きがいのある会社」に関する調査・分析を行うGreat Place To Work® Institute Japan(GPTW)が、職場に対する意識の実態調査2023(#働きがい実態調査)を実施!
性・年代別に調査した結果を発表しました。
・職場に満足していない状況でも、すぐにアクションを起こす人は少数
現在の職場に満足していると回答したのは、61.5%。
約40%が現在の職場に満足していないという結果に。
それに対して、今すぐにアクションを起こして転職したいと答えたのは10.5%にとどまった。
・30代の男女の職場への意識のギャップが大きい
男女で、自身の職場への満足度を比較した場合、30代の女性と男性の間で大きなギャップがあるという結果が3つの調査で得られた。
①現在の職場への満足度を質問した結果、「とても満足している」と回答した男性は13.8%であることに対して、女性は約半数の7.0%しかいないことが明らかに。
②「あなたが勤めている会社を友人に勧めたいですか。」という質問では、勧めたくないと回答した30代男性は48.3%だったの対して、女性は75.4%という結果となった。
③自身の職場環境に関する質問において、自身が勤めている職場は、成長できる環境であると回答した30 代女性が38.6%であったことに対して、30代男性は58.6%の人が成長できる環境である、と考えている。
・成長意欲が最も高い世代は50代女性
仕事を通して成長したいと考えている回答者の割合は60.5%。
残りの約40%は仕事に成長を求めていないという結果となった。
特に全く思わない、あまり思わないと回答したのは、20代男性が最も多く、46.8%。
反対に50代女性が仕事を通して成長したいと考えている割合が66.6%と最も多いという結果となった。
<調査結果詳細>
Q1.あなたは、現在の職場にどの程度満足していますか。(単一回答/n=600/%)
全体では、現在の職場に満足していると回答したのは、61.5%。年齢、男女別の結果をみると、男女の満足度の差が大きいのは3、40代。特に30代では、現在の職場にとても「満足している」と回答した男性は13.8%であることに対して、女性は約半数の7.0%という結果となった。
また、職場に満足していないと回答した30代の男性は、31.0%であったことに対して、同年代の女性は52.6%と20pt以上の差があった。
Q2.あなたは、現在の職場を退職・転職することを検討していますか。(単一回答/n=600/%)
全体では、今すぐに退職・転職したいと検討しているのは10.5%にとどまり、残りの89.5%はすぐに行動を起こすことを考えていない、という結果となった。男女別の結果をみると、男性は、53.2%、女性は、65.4%が20代ですでに転職について考えている。
Q4.あなたが勤めている職場では、有給を気兼ねなく自由に取得できる環境ですか。
(単一回答/n=600/%)
全体では、気兼ねなく有休を取得できると感じているのは45.5%と半分を下回る。
20代男性は、同年代の女性と比較すると、有休を取得しやすいと感じている割合が23.2pt低い。
男性は、年代が上がるごとに「気兼ねなく取得できる」と回答する割合が増えていくのに対して、女性は、50代で少し上がるものの、年齢が上がるごとに下がっていく。
Q5.あなたが勤めている職場の上司は、尊敬できる存在だと思いますか。(単一回答/n=600/%)
約半数の48.6%が職場の上司は、完全に尊敬することができていないという結果に。
Q6.あなたが勤めている職場の社員同士のコミュニケーションは活発だと思いますか。
最も近いものをお選びください。 (単一回答/n=600/%)
コミュニケーションが活発だと考えているのは56.5%にとどまり、残りの43.5%はコミュニケーション不足を感じている。
Q7.あなたは、あなたが勤めている会社を友人に勧めたいですか。(単一回答/n=600/%)
全体では、自身が働いている会社を友人に勧めたくない人(全く勧めたくない+あまり勧めたくない)の割合が、勧めたいと回答した人より多い、61.5%となった。
中でも30代女性は友人に勧めたくないと考えている割合が最も多い、75.4%となった。
Q8.あなたは、職場で正当に評価されていると思いますか。(単一回答/n=600/%)
全体では、職場で評価されていると感じていると回答したのは、 51.6 %にとどまり、約半数が、職場で正当に評価されていないと感じている。
性、年代別でみると、60代男性は、正当に評価されていると感じている割合が多く、68.8%が職場で
正当に評価されていると回答している。
女性は50代で少し増加するが、全体的にみると、20代の53.8%から、年齢が上がるにつれて評価されている、と回答する割合が減少していく。
Q9.あなたは、仕事を通して成長したいという思いはありますか。(単一回答/n=600/%)
全体では、仕事を通して成長したいと考えている割合は60.5%にとどまり、残りの39.5%は仕事に成長を求めていないという結果となった。
性別、年齢別でみると、50代女性が仕事を通して成長したいと考えている割合が66.6%と最も多い。
反対に、仕事を通して成長したいとあまり思わない、全く思わないと回答したのは、20代男性が最も多く、46.8%となった。
Q10.あなたが勤めている職場は、あなたにとって成長できる環境だと思いますか。
(単一回答/n=600/%)
全体では、52%が自身が勤めている職場は、成長できる環境ではないと回答。
特に30代女性は、アンケートを取った中で、最も多い61.4%が「全く思わない」もしくは「あまりそう思わない」と回答。
反対に30代男性は58.6%の人が「とてもそう思う」または、「ややそう思う」と答えている。
Q11.あなたが、仕事をする上でモチベーションにしていることは何ですか。 具体的にお答えください。
(自由回答/n=600)
■仕事をする上でのモチベーションとしてはボーナス、昇給、稼ぐなど給料に関連した回答が一番多く、その次に、スキルアップやお客様といった、仕事のやりがいに関連したワードが続いている。
Great Place To Work®
「働きがい」に関する調査・分析を行い、一定の水準に達していると認められた会社や組織を「働
きがいのある会社」認定・ランキングとして発表する活動を世界約100カ国で実施している専門機関です。
米国では、1998年より「FORTUNE」誌を通じてランキングを発表しており、ここに名を連ねることが一流企業の証とされています。
日本においては、株式会社働きがいのある会社研究所がGreat Place To Work® Instituteよりライセンスを受け、GPTWJapanを運営。2007年より日本における「働きがいのある会社」ランキング、2021年より「働きがい認定企業」を発表しています。
2023年版 「働きがいのある会社」ランキング